原題「光復節特赦」は、韓国で8月15日の光復節を記念して行われる特別恩赦のこと。
「ホリデー 有銭無罪 無銭有罪」でも描かれていた「保護監護法」を風刺し、とことん馬鹿にしたドタバタコメディ。
ユ・ジェピル(ソル・ギョング)は出所してハン・ギョンスン(ソン・ユナ)と結婚することが夢だったが、面会にきた彼女から「結婚する」と聞かされる。しかも結婚式は光復節の8月15日。
スプーン1本で脱獄トンネルを掘り続けて6年のチェ・ムソク(チャ・スンウォン)。ついにトンネルが完成し脱出の日、ジェピルと一緒に脱獄することになる。
一方、国会法務委員会の議員の視察団を控えていた刑務所では、恩赦で仮釈放になる囚人が脱走したことで大騒ぎ、バレる前に探しに行くことにする。
無事脱出に成功したジェピルたちは、自分たちが光復節特赦の対象者だと知り、このまま逃げるより正門から堂々と仮出所しようとジェピルが刑務所に電話して戻りたいという。
刑務所では、これ幸いと戻って来るなら不問にすると言うが、ジェピルはギョンスンに会ってから戻るという。
その頃、刑務所では国会法務委員会の議員の視察団に備え、脱走した二人に代わり刑務官が囚人服を着て居室に入り受刑者を演じる。
この事実をもって待遇改善を求め囚人が刑務所長を脅迫したことから暴動が起き、刑務所を占拠してしまう。
ジェピルがギョンスンに会いに行くとギョンスンの結婚する相手はなんと警官(ユ・ヘジン)、ジェピルとムソクがギョンスンの結婚式を阻止するために彼女を拉致する。
占拠された刑務所では国会議員や職員がこれまでの罪を告白し懺悔する。
ハチャメチャなコメディだが、軍事政権下で長く続いた「保護監護法」を常に揶揄しているのは見ていて分かるし、こんな作品が作れるパワーが羨ましい。
ソン・ユナが本当にかわいい。