これは何度見ても飽きない。
腐れ外道キム・サンフン(ヤン・イクチュン)と腐れ人生の女子高生ハン・ヨニ(キム・コッピ)が、お互いの心の隙間を埋める者同士の絆や葛藤が、重要な要素となっているヒューマンドラマ。
暴力に傷ついた孤独な男と、家庭環境に問題を抱える少女の出会いと、その関係性の変化を軸に物語が進む。
暴力的なシーンが多いにも関わらず、サンフンの殴る姿は、ただ暴力を振るっているのではなく、自身の無力さや絶望を表現しているように見える。
監督のヤン・イクチュン自身が腐れヤクザを演じている。
監督自身のビジュアルも斜め上をいってて、チョン・マンシクはじめ、出てる人皆さんが良い人に思えてくる。
こんな顔をしたこんなやつっていたもんな。
そして、この二人の出会いのシーンは笑える。
あと一息で負の連鎖から抜け出せたのに、は後からなんとでも言える話で、こうなるしかなかったと思う。