出てくる女性すべてが異性にだらしないゴミやと思ってたら、やっぱりそうやった。というお話。
思春期になるとうつ症状が出るカイルを、妻のすすめで心理士である同僚のハリー・クインランにセラピーを受けさせていたが、カイルは遺書を残して自殺する。
カイルを車内で発見した時の走馬灯と父親のリアルな描写が凄い。
臨床心理学者マイケル・ハンター博士は講義で、条件付けられた恐怖の記憶は脳に刻まれている。
殴られた記憶は潜在意識の奥底に沈める、社会に適応するために受け入れられない真実を捻じ曲げることもある
大事なのは「何を言わないか」と言うが、これがこの作品の基本プロットになる。
実験動物のように息子を撮影して臨床していて、後悔しているハンターは、何かしらのトラウマになってるように見える。
バーバラからの依頼で、4年前に母親が父親に殴り殺され施設で育ったトミーは18歳になると施設から出ることになっているが、トミーは感情を抑圧していてバーバラは退所が早いと思ってる。
しかし他の専門家が諦めたことからハンターはトミーを臨床することにする。
娘シェリーの異性に対する態度や、離婚した?妻に新しい男ができていたりと、見ていて違和感しかないのだがアメリカってこれがスタンダードなのか、見てる方が恥ずかしい。
未だに息子カイルの死を受け入れてないハンターはトミーと向き合うためにヒゲを剃る。
トミーを美味しそうに見つめるシェリーは知らないところで出会うことになる。
幼い頃に浮気現場に出くわした父親に殺された母親の殺人現場を目撃したトミーは連行される父親の姿も見ている。
トミーは母親は浮気をしてないと言い張る。
このシーンです、暴力をふるう父親も悪いけど母親は謝るどころか反撃してる。なんか我々の社会規範と違う気がする。
車両基地の近くで行われたパーティーでしつこく言い寄る女クロエ・ファイマンを殴りつけるが、音が鈍いので恐らく死んでいる。
トミーは母親は浮気をしてないと思っているのに、何故か女性を拒否する。
シェリーとトミーが"イカれたパーティー"で会いシェリーは送ってもらうことになり、途中で6件目の仲介業者が入ってるが中々売れない昔に住んでた家の前を通り、トミーに中を案内しながら家族の思い出話をするんだが、伏線なのは理解できるが唐突すぎる。
シェリーは分かっていたのに止められなかった兄カイルが自殺したのは自分のせいだという。これも伏線ミエミエ。
トミーが手にしたハンドボールのボールに反応したハンター、トミーがカイルにシンクロして閉じていた記憶が蘇り、ここから立場が入れ替わる。ハンターはトミーとカイルが重なって見てる。
「本当に自由になりたいなら心の内を見つめ直そう、過去にとらわれないために、過去とけじめをつけよう」そのトミーの過去が気になる。ここでハンターはトミーがカイルのことを何故知ってるのかわからない。
トミーはファイマンが死んでたことを知り焦る。
ハンターはトミーを理解しようと収監中の父親とも意見を交わし、ラストのネタ明かしに。
せきを切ったようなラスト30分の怒涛の展開は迫力満点で重たいが、シェリーはゴミすぎる。
もっと描き方がなかったんか、はじめっから軽すぎて理解ができない。
この映画に出てくる女性に何故か共感できない。
毎晩高校一年生になる息子と同じ嫁さんを見てて腹が立つというより気持ち悪かった。