やっと見てきた。
法で裁けぬ悪を裁く必殺仕事人と、狂信的なネット社会を描いた、ギャグコメディ&アクション詰め合わせのリュ・スンワンワールド。
兵庫県知事選挙でもあったように、ネット狂は日本も他人事ではないので案外近いかもしれない。
前作のオープニングは弾けんばかりのBlondie『Heart Of Glass』、本作はBaccaraの『Yes Sir, I Can Boogie』。
ちょっとマイナーっぽいけど軽快でいい。まさかバカラ賭博だからではなかろうに。
この曲に乗ってミスボンこと、ボン・ユンジュ(チャン・ユンジュ)の飛び蹴りではじまるんだが、外すことで『帰ってきたベテラン』感になり、一気に惹きつける。
メンバーは定番の、ファン・ジョンミン、オ・ダルス、オ・デファンにチン・ギョン。シン・スンファンのおまけも健在。
ここにチョン・ヘインが加わる。
ストーリーもさることながら、アクションがエグい。
パク・ソヌ(チョン・ヘイン)と、偽物“ヘチ”との階段シーンは怪我してそうで、どうやって撮ったんだろと思う。
あと雨中の乱闘も。
とにかく見せ方が上手い。
リュ・スンワン監督というと『ベテラン』は言うまでもなく、『生き残るための3つの取引』『ベルリンファイル』も見逃せない。
最近では『EXIT イグジット』『モガディシュ 脱出までの14日間』『密輸 1970』とヒット作を連発していて、どれも面白い。
ただ、彼の作品は映画館向きで、家庭用モニターで見ると感動が半減するので、映画館マスト。
絶対に映画館で見るべし、エンドロールも最後まで。