世紀のリーク報道で権力から報道の自由を守り通した女性の物語。
分析の天才マクナマラの誤謬の元凶「ボディカウント」では説明がつかないジレンマに陥り、マクナマラは65年に勝てないと知っていた。
ず〜っと戦争をしている世界で唯一の国アメリカは今も変わっていない。
逆に自国民を犠牲にせずに戦争を続けることを選んだ。
掲載するかどうかの一分一秒までギリギリの緊迫の葛藤の描写は見事。
そしてもうひとつ。
この作品は父親から引き継いだワシントン・ポストの女性社主キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)の成長物語でもある。
この判断は女性だからできたのではないだろうか。
“建国の父は報道に保護を与えた、報道が仕えるべきは権力者ではなく国民だ”、今はどこいった?
ウォーターゲート事件で終わるラストがおしゃれ。