日本・韓国・アメリカの専門家21人が時代考証をやってるので史実をかなり忠実に再現してると思います。
1980年と言えば18歳だったのでサロモンともろかぶりで、匂いがわかる感じ。
ただ気になったのは主人公ソンジャは釜山の出、大阪の生野は済州島出身者が多いので、地域間の習慣の違いをもっと描いてもいいのではと思いました。
ソンジャがキムチを売りに出るシーン。
当時は警察が違法取締で水をかけ追い払らい拘束・釈放、また出没のいたちごっこを繰り返すうちに市場が形成され、今のコリアタウンが形成される事になります。
8話では共産主義云々になりますが、これは後の日本共産党の活動と大きく結びつきます。
それがGHQには共産活動と同一視され「阪神教育事件」へとなり、警察の銃弾に中学生の男の子と、確か大学生の女性が命を落とします。そして神戸などで「非常事態宣言」の発令となります。
シーズン2があるようなので、ここはどう描くのか楽しみです。
この作品に関してフェイクだのファンタジーとの声を見かけることがありますが、それは無理な話。
関東大震災の朝鮮人大虐殺はなかったと言っても、戦後の映画で震災時の虐殺を描いた映画はもちろん、多くの映像や証言、慰霊碑も存在しています。
慰霊祭には、かの右翼政治家の石原慎太郎でさえ追悼文を送ってたにも関わらず、小池百合子は追悼文の送付を取りやめました。
震災で亡くなった人はすべて平等との事が理由ですが、虐殺でなくなった人と震災で亡くなった人は全く違います。
朝鮮半島の植民地支配以上に震災時の虐殺は今で言うところのジェノサイドになるので本来は日本政府がしっかり調査すべきですが何もせずに今に至っていて残念です。