先月、東京大学大学院理学系研究科附属植物園こと、
小石川植物園に、香川くんと行ってきました。
場所は文京区の白山。最寄駅は白山駅か茗荷谷駅です。
小石川植物園は、周知の通り、小石川御薬園が前身で、日本最古の植物園であり、研究施設として重要な機関とされていることもあり、一度は訪れなければと思っていました。
有名な小石川分館の中も見学しましたよ。歴史を感じさせる瀟洒な建築物です。
午前中に行ったのですが、思ったよりも来場者がいました。
層は、学生くらいの若い人と老人ツアーのどちらかで、壮年層は少なかったように思います。
これが植物園の入り口です。
入ってすぐに、有名な精子発見のソテツがありました
1896年(明治29年)に、池野成一郎氏によってソテツに精子があることが明らかにされたそうです。このソテツは、池野さんが研究に使った株の分株だと書かれています。
ソテツの精子発見は、平瀬作五郎氏によるイチョウの精子発見(1894年)に並ぶ偉業だそうで、
イチョウの自然誌と文化史
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「イチョウ精子発見」の検証―平瀬作五郎の生涯
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『イチョウの自然誌と文化史』『「イチョウの精子発見」の検証ー平瀬五郎の生涯』を読んだ時に、著書の『官能植物』にも書こうかと思ったのですが、イチョウとソテツに精子を発見したエピソードが、官能的かというと、そうではないな、それは違うなと思い直し、書きませんでした。
平瀬氏が精子を発見したイチョウの木は、ソテツから少し離れたところにあります。
植物学者柴田桂太氏が寄付し建設された柴田記念館。
中に入りました。
記念館の中では、植物に関する文献やポストカードが販売されていました
柴田記念館の近くには、シダ園がありました。
その近くには、寄生植物のヤドリギの大きい株がありました。
ヤドリギは幸運にまつわる言い伝えがいろいろあり、
縁起の良い植物なんですよね。
見つけると嬉しいです。香川くんにあることを教えてもらいました
これだけではなく、複数観察できました。
それにしても大きなヤドリギですね。
園内の至るところから、やはり寄生植物のヤセウツボが出てきていました。たくさん見つけられました。
ホソバギンランも生えていました。
アブラムシがたくさん付いています
ちょうどイイギリの花が咲いていて、美しかったです。
ところどころ、雑草が伸び放題の敷地があり、そこを抜けると、日本庭園が広がっていました。奥には小石川分館が見えます。
古い植物園だけあり、樹齢が長そうな巨木が見られました。
一般には非公開の研究棟があり、植栽の仕方など標本園になっていて、いかにも大学付属の植物園です。
植物園と一口に言っても、大学付属の植物園と公園系の植物園は、かなり雰囲気が異なります。
それぞれ特色が違って面白いので、日本全国、世界のを一つ一つ、ライフワークとして少しずつ回ってみたいですね
昨年は関西を回ったので、今年は東海地方を回る予定です。
関西の時の記事まとめはこちらです。
植物園の美しい写真集の解説文も書いています。
世界一うつくしい植物園
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新刊「官能植物」 information
2017年5月16日上梓した著書「官能植物」のニュース一覧です。
植物セクシー。植物に秘められた官能美に迫るビジュアル本『官能植物』がとにかく妖艶
http://karapaia.com/archives/52239902.html
SM、緊縛、両性具有... 一見エロい植物に学ぶ「官能」の深淵
https://dot.asahi.com/webdoku/2017060100030.html
エキサイトコネタの『官能植物』ロングインタビュー記事です。
By 篠崎夏美さん
書評サイトHonzさんの『官能植物』書評はこちらです。
By 仲野徹さん
官能植物ってどんな本??とご興味をもって下さった方へ
内容紹介の特設ページを、木谷美咲サイトに作りました。
この本のアートディレクションをご担当くださった
岡本洋平(岡本デザイン室)さんが、ご自身のサイトに、
官能植物のデザインについて詳しく書かれています。
こちらも合わせてご覧いただけると、より官能植物を楽しめます!
http://www.okamotodesign.com/1275/
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木谷美咲ブログの過去記事ダイジェスト。
こちらもオススメです。
食虫植物スケッチ18Drosera rupicola&binata
官能植物
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