過日、池袋サンシャインで催された第57回蘭友会らん展に行ってきました。
目当ては、食虫植物の展示販売、
業界初のネペンテス品評会、
そして兵庫県立フラワーセンターの土居寛文さんの講演会です。
らん展の中に、食虫植物のブースが、ヒーローズピッチャープランツ、大谷園芸、日本食虫植物愛好会、大光製作所(橋本さん)と4つもあり、食虫植物のシェアが大きくなっているのを感じます。ブームの到来でしょうか
土居寛文さんの講演会は関西が中心のため、関東で行われるのはとっても珍しく、またとない機会。
(日本食虫植物愛好会の田辺さんが招聘されたと聞きました)
ぜひ聞きたいと思っていました。
その願いが叶い、参加!
セミナー会場で行われましたが、始まる時には満席になっていました。
車で8時間かけて来られたという土居さん。
兵庫県立フラワーセンターから大鉢を持って来られたのでした。
素晴らしいネペンテス・ヴェントリコサ「ロングボトル」
Nepenthes ventricosa
捕虫袋が長く、ウエストがキュッとくびれてスタイルが良いです。それにあまりにも立派な袋。
ネペンテス・アンプラリア
Nepenthes ampullaria var. vittata
どちらも初めて兵庫フラワーセンターに取材におじゃました時に見せていただいたのでした。
満員御礼になった講演のテーマは、「ネペンテスの魅力と栽培について」。
概要は、自生地の話、管理の仕方、病害虫対策、兵庫県立フラワーセンター管理のネペンテスの紹介と解説でした。
その中でも特に、病害虫対策について、重きを置いて、お話しされていました。
病害虫予防にも、鉢を地面に直置きせずに、必ず清潔な場所で管理し、古い鉢やハサミは消毒を、とのことでした。
殺虫殺菌剤を用い、三ヶ月に一回くらいの定期的な薬剤散布を、葉裏や生長点に。夏の暑い時は薬負けすることがあるので要注意。
そして、何より、植物自体が病害虫に負けないよう抵抗力をつけるために、しっかりと日に当て締めて作り、過湿にせず、通気性良く、用土がアルカリに傾かないように適時植え替え、だそうです。
スライドでは、兵庫FCのトランカタ、ペルビレイ、エイマエ、マキシマ、クリペアタ、ラフレシアナ、サンギネア、ミラ、カンボジアナ、アッテンボロギー、
ロリドゥラ・デンタータなどのお写真を見ました。
どのお話もためになりましたが、個人的に心に残ったのは、
「栽培には観察力が大事」
「兵庫県立フラワーセンターでしか見られないものを作ろうとしてきました。趣味家の皆さんも、ぜひ自分にしか作れないひと鉢を作ってみてください」
というお言葉でした。
前者は、(なかなか難しいことではありますが)納得ですし、
後者は胸熱です。
これは仕事やものづくり、生き方全般に通じる考え方だと思うのですが、
「自分しかできない仕事を全うする」
「スペシャリストになること」
大切なことですよね 賛同します!
それでこそ、生きている甲斐があるってものです。
展示即売会&品評会のことは、次の記事で書きますネ。
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官能植物 information
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植物セクシー。植物に秘められた官能美に迫るビジュアル本『官能植物』がとにかく妖艶
http://karapaia.com/archives/52239902.html
SM、緊縛、両性具有... 一見エロい植物に学ぶ「官能」の深淵
https://dot.asahi.com/webdoku/2017060100030.html
エキサイトコネタの『官能植物』ロングインタビュー記事です。
By 篠崎夏美さん
書評サイトHonzさんの『官能植物』書評はこちらです。
By 仲野徹さん
官能植物ってどんな本??とご興味をもって下さった方へ
内容紹介の特設ページを、木谷美咲サイトに作りました。
この本のアートディレクションをご担当くださった
岡本洋平(岡本デザイン室)さんが、ご自身のサイトに、
官能植物のデザインについて詳しく書かれています。
こちらも合わせてご覧いただけると、より官能植物を楽しめます!
http://www.okamotodesign.com/1275/
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木谷美咲ブログの過去記事ダイジェスト。
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食虫植物スケッチ18Drosera rupicola&binata
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