音楽と競馬、思ったことを書いて行きます -30ページ目


音楽と競馬、思ったことを書いて行きます

不安定な天候もあり、客席は半分程度の入りでしたでしょうか。ちょっと寂しかったですね・・・。曲目は当初発表されていた3曲目のピアッティの初聴きの曲がヒンデミットの無伴奏に変更となっていました。まずピアノの山田武彦さんに触れない訳には行きませんね。非常に的確で相手に寄り添うことの出来る素晴らしいピアニストと思いました。譜めくりを上村教授がされていましたが、めくりのタイミングが合わずに、めくった場所が何度か落ちてしまい、山田さんにはお気の毒でした。予算の都合もあるのでしょうが、譜めくりは慣れた方にお願いしてもらいたいですね。長谷川陽子さんのチェロですが、これは本当にいつも通りの情感と知性が均衡したバランスの良い演奏でした。ただ、ヴィブラートがどの曲でも同じような感じを受け、特に1曲目のプロコフィエフのソナタで感じたんですが、透徹さを感じさせる部分ではもう少しヴィブラートを抑えたりされる方が良かったように感じました。欲を言えばですが(抽象的ですが)この曲に内包している「もの」をもう少し突きつめて表出して欲しかったように思います。ヴィブラートを含め多少俗っぽい感じが気になりました。ファリャは長谷川さんに良く合っていますし、これはとても良かったですね。ヒンデミットは楽章間にトークを挟みながらの演奏でしたが、通して聴くにはこの日の聴衆では少し辛い感じもありましたので、この試みは悪く無かったと思いますが、最終楽章が終わって、さて最初に聴いたのはどんな曲だっただろうと思い返すことが難しかったです。やはり、通して聴いてこそ初めてその曲の真価がわかるのかなと思いましたね。R・シュトラウスのソナタ、曲自体は外面的であまり中身が詰まったようなものを感じない曲と言うこともあるのでしょうか、長谷川さんの力演も少し空回り気味で、曲が少し長く感じられました。アンコールがクイズを兼ねていました。昨年秋の公演を聴かれた方には簡単だったかも知れませんね。


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とにかく素晴らしい演奏会でした。アマテュアでこれってあり・・・? この演奏会も明日(以降)詳しく書かせて頂きます。演奏会のご成功、おめでとうございます!



以下追記。

木管・金管・打楽器のメンバーは、どのアマオケに行ってもトップを張れる(それも皆さん二足の草鞋!)実力派揃いの芦響。弦楽器群が食らいついて行ければ、演奏は悪いはずがありませんよね。「春の祭典」は本気感たっぷりの本当に素晴らしい演奏でした。多くのアマオケには、たいがい楽器群の「垣根」と言うものがあって、「一体感」と言うものを醸し出しにくいんですが、その点では芦響は別格ですよね。親密過ぎる(?)合宿を通してお互いを判りあい、そして意見をぶつけ合う、そんな前向きな姿勢で以って楽員全てがひとつに楽器のように突き進む迫力、感動を覚えない訳がありません。小さいミスはあって当たり前ですが、とにかく向かうべき場所に突き進む推進力は、プロの演奏を凌駕するものだと思います。元々練習量自体の多い芦響、とりわけ練習もこの曲に多くを割いたんだと思いますが、特に弦の弓位置や音価通りに弾き守り通す姿勢は感動的でした。「悲愴」の時も気になった若干金管の音量が強いと言うことを除けば、アマオケで出来得る最高の「春の祭典」だったと思います。とりわけティンパニの能美さんが見事でした。

一方「悲愴」ですが、まずチューニングが多少甘かったでしょうか、冒頭のコントラバスの音程から怪しかったですね。
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スコアが手元にないので1stvnのパート譜を例示しますが、こういうパッセージを上手に弾き抜けるかどうかで、この曲の出来が決まってしまうんですよね。情緒的な場所や、勢いで通り過ぎることの出来るような場所は、芦響は非常に上手にまとめられますので、出だしのこういう場所をきちっと処理出来ていなかったのは残念でした。松尾さんが振り急ぐ癖もあるんですが、とにかく雑然としていて弾き急いでしまっていましたね。音程が甘い上に弾き走ってしまうのは、アマテュアオケの悪いところですし、芦響の弦楽器群もここは乱れてしまいました。「もっと落ち着いて落ち着いて、丁寧に丁寧に」と願いながら聴いていましたが、弾いている方はそれどころでないですよね・・・。まあここは、とにかくゆっくりゆっくり何度も何度も同じ場所を練習して、初めて合奏で合わすようにしないと、難しいですし上手く行かない場所ではあるんですよね・・・。この曲で特質すべきは、木管楽器群ですね。楽譜から得られるニュアンスやフレージングの表現の何と素晴らしいこと。そこらのプロオケよりも上手ですよ。第2楽章はチェロが素晴らしかったですし、また2ndvnも全体的に非常に理知的なアプローチで、音も粒が揃い「良い塊り」となり完全に1stvnを凌駕していましたね。後半はそれぞれが曲に共感しながら、良い流れで終結しました。前半の雑さが改善されていれば・・・と言う演奏でした。今の関東のアマオケのレヴェルは存じませんが、関西では芦響はやはり最強でしょうね。次回の定期演奏会は弱点が見えてしまいやすい難しいメインプログラムですし、もう一ランク丁寧な演奏が出来れば楽しみですね。

2,000円の入場料は「春の祭典」で十分元が取れました。皆さん、お疲れ様でした。


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こんなに素晴らしい演奏をされる楽団ですが、なぜこんなに不入りで不人気なんでしょう・・・。尊敬する岡山潔さんが音楽監督に就任され、この楽団は確実に(更に良い方向に)変わりつつあると思います。公演の感想含め、明日(以降)詳しく書いてみたいと思います。



以下追記。

事前に発表されていたプログラム、1曲目と3曲目が入れ替わり。出演者のローテーションを考えても、変更後の方が流れは良かったですね。「2つのヴァイオリンのための協奏曲」、ヴァイオリンソロのお二人、音色が全く異なり、こういう組合わせも面白いものですね。岡山さんは温かみのある音色、奥様の服部さんの方はヴィブラートを含め比較的無機質っぽい感じですが、楽器を突きつめて行くとこういう音色も当然ありですし、実際に高名なこのお歳ぐらいの方はこういう音色で通してこられた方も多いんですよね。バックがしっかりしていますので、過不足ない真っ当で適切な演奏だったと思います。「オーボエ協奏曲」、ソロのヨナスさん、お名前は存じていましたが、実際にお聴きしたのは初めてです。技巧も当然素晴らしいですし、音がすっと前に出て来るんですよね。聴き慣れた通常の音符を装飾音符のように処理していたのが面白かったですね。ソロのみでなくバックも音型を揃えていたので、統一感を感じ、気持ちよかったです。「オーボエとヴァイオリンのための協奏曲」、これも前出2曲と同じですが、手慣れた曲ですし、非常に優れたソロ・アンサンブルでした。モーツァルトの「コンチェルトーネ」、この曲はこの日初めてお聴きしました。まあ特に強く印象に残るような曲ではありませんね。モーツァルトの代表曲でないと言う評価の曲ですからね・・・。曲自体の出来もあるのか、何か趣味の良いBGMをお聴きしているような感じでした・・・。アンコールも演奏して頂き、気持ち良く聴き終えることが出来ました。

終演後、ホワイエで演奏者を囲む懇談会が開かれました。こういうのは良くあるんでしょうかね。岡山さんとじっくりお話させて頂きました。岡山さんがコンマスをされていた頃の読響にも良く聴きに行きましたし、何しろ応援する若手ヴァイオリニスト・瀧村依里さんが「岡山一門」ですから!(瀧村さんのご両親もお見えになっていました)。岡山さんのご子息が、この度読響コンミスにご就任になられた日下紗矢子さんのお姉さん(日下知奈さん)とご結婚されているとお聞きし、びっくりしました。そういえば、日下さんは兵庫県生まれなんですよね。記念に楽器ケースに、瀧村依里さんの隣にサインを頂戴しました。71歳と言う年齢を全く感じさせない充実した演奏活動をされる岡山潔さん、今後益々のご活躍を願っています。


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演奏会の前に別のイベントに参加していまして、オープニングの「牧神の午後への前奏曲」はモニターでしか聴くことが出来ませんでした。こんなこと初めてです・・・。

演奏ですが、交響詩「海」は非常に素晴らしかったんですが、バレエ音楽「遊戯」と「ピアノと管弦楽のための幻想曲」はもう一つでしたね。ただ、この2曲については、曲自体の魅力も大きく関係していますので、全て演奏の責任ばかりではないのですが・・・。演奏会全体の流れから、この2曲の前の「牧神~」を聴くことが出来なかったのは、ちょっとまずかったですかね・・・。詳細は明日(以降)詳しく書かせて頂きます。今日は疲れていてこれだけです。すみません。



以下追記。

東京に住んでいた頃にも矢崎さんの指揮は何度も聴かせて頂きましたが、あまり感心した記憶がないんですよね。何か「ムキになる瞬間」と言うのがあって、思慮深い演奏と言うものからやや遠い、おとなになりきれていない指揮ぶりと言った印象が残っています。この日もそんな場面はありましたし、特にゆっくりとした曲で見せる「息持ちの悪さ」「間延び」と言うのも、指揮者を正面から見る位置で聴くと感じたんですが、我慢出来ないと言う程ではありませんでした。「海」、奏者も比較的良く知っている曲でしょうし、矢崎さんも振り慣れている曲でしょうから、こちらも安心して聴き通すことが出来ました。特に弱音時では細かいニュアンスも良く表現され、アンサンブルにも親密さを感じました。一方で、強奏時は金管群の勢いが強く多少バランスを欠いていた印象ですが、これは弦の編成が小さ目と言うのもあるんでしょうかね。こういう曲は弦は16型で聴きたいですよね。「遊戯」、モティーフらしきものが見当たらないし、ここと言う聴きどころも見当らず、何だか曲自体が怪しい雰囲気を持ち、捉えどころの難しい曲と言う印象。以前チェリビダッケの録音をよく聴いていたはずなのに、それを全く思い出せなかったのは、私が歳を取ったからなのでしょうか・・・。演奏ですが、音程・音色が多少濁ったような感じで、透き通った音色が必要なこの曲にしては精緻さがもうひとつだったような気がします。楽器間のアンサンブル自体は悪くありませんでした。「~幻想曲」、曲が面白くありませんね。ピアノが「添え物」みたいな感じで、ソロを楽しみに出来るような曲ではないんですね。ピアノの児玉さんの演奏は、曲に共感されながらのもので、この曲に不慣れな楽員に対しても、体や顔の表情で適切に指示を出されていたのが印象的でした。矢崎さんの指揮が多少野暮ったい感じでしたかね。ドビュッシーが協奏曲と言う分野で作品を書いていない(書く必要がなかった・・・?)理由が何となくわかるような作品でした。ピアノだけのアンコールがあっても良かったでしょうかね。この日は矢崎さんの温かい人柄が端々に感じられまして、彼に対する印象が少し変わりました。


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京都、それもこのコンサートホールは遠いですね・・・。今日はアレクサンドラ・スムさんの素晴らしいヴァイオリンをお聴き出来ましたが、今後は演奏会を選んで行かないと、時間も交通費も馬鹿になりません・・・。

不満の大きな要因は2つ。ひとつは、指揮のアクセルロッドさんのプレトークから始まりましたが、客席の騒がしいこと騒がしいこと。世間話はロビーでお願いしたいんですよね。まわりが騒がしくて折角のトークが全然聴こえやしませんよ。「静かに」とお願いしましたが、睨まれたりで・・・。もうひとつは、ポディウム席(オルガン席)の造りのしょぼさ。(これはある程度承知の上で利用していますが)「背もたれ」が3~4人分つながっているんですが、お隣の方が頻繁に大きく動くんですよ。1分で2~3回ぐらい。揺れて揺れて、演奏に集中出来ないばかりか、船酔いになったような嫌な気分に・・・。いくら安い設定の席と言っても、この会場のこの席で聴くのはもう止めた方が良いようです。ああ、本当に気分が悪い・・・。

演奏は、断然前半の協奏曲の方が良かったですね。いやもう本当に素晴らしかったです。強弱の抑揚が付き過ぎていて(弱音が弱過ぎるきらいもあり)、この演奏は好き嫌いが大きく分かれるんだと思いますが、単に「演奏自慢」のようなものとは違い、曲の本質に迫る重心の低い腰の据わった演奏だと思いました。音程は正確ですし、無用なポルタメントも排除しながら、禁欲的な中でも心に沁みる温かみが感じられる、そんな演奏でした。1音1音を大切に弾いておられ、弾き飛ばすような場面が無かったことにも好感を持ちました。オーケストラも過不足ない演奏で、スムさんの好演に応えていたと思います。アンコールは2曲。共にイザイの無伴奏でしたが、これも高揚した気分の中でも落ち着いた雰囲気の最高の無伴奏だったと思います。全てが完璧でしたね。

ワーグナーですが、指揮のアクセルロッドさんの気合が多少空回り気味だったのは惜しいですが、特に良くも悪くもないと言った感じでしたでしょうか。時折指揮台から「声・奇声(?)」等を発せられるのですが、ポディウム席からはその音も表情も全て「丸見え・丸聴こえ」なものですから、多少興ざめと言った感もありましたね。もっと「手の動きや表情」などで表現して下さらないと、これでは「指揮している意味」がないんじゃないかとも思いましたけどね・・・。その指揮そのものは至って真っ当なもので、打点も明確でした。「ワルキューレの騎行」は特に捏ねたところもなく通り過ぎ、「ジークフリート~」は遅めのテンポから粘り、「トリスタン~」もテンポ的には相当な「粘度」を感じましたが、表現そのものはあっさりとしていましたね。それにしても、このオケは総合力では恐らく関西一優れているプロオケだと思いますね。底力十分ですし、弦の音圧も凄いですよね。穴になるパートが皆無ですが、これだけ正団員の頭数がいて、練習場も常設のものがあれば、良い団員が集まり、上手なのも当然でしょうか。とにかく大変感心しました。


終演後、楽屋口で憧れのスムさんにお会い出来、サインを頂戴しました。ありがとうございました。あれだけの演奏だったんですが、出待ちのお客さんは少なかったですね・・・。

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