今年は、いろいろな思いもあり、結局最終日のみ聴きに行かせて頂きました。
昼前に姫路駅に着きましたら、音楽祭にご出演中のピアニスト/カティア・スカナヴィさんと息子さんが丁度目の前を通りかかられ、何年か前にサインを頂いたお礼を申し上げついでに、今日の意気込み(?)などお話させて頂きました。何でも昨日はお休みになられる時間が遅く、朝食を召し上がられずに眠っておられたとのことで、息子さんを連れてスタバでブランチに行くと言うことでした。いろいろお付き合いもあり、大変ですよね・・・。
その流れで早目に会場に着きましたら、丁度練習のために会場入りするメイエさんとシュナイダーの乗った車に行き会いました。メイエさんにも昨年楽譜にサイン頂きましたので、ここでもお礼を。
チケットは完売と言うことでしたが、結構な空席がありました。1,000円と言うチケット代もあるんでしょうが、何人か連れだって来られるグループの中に来られていないお仲間があるようですね。勿体ないことです。演奏は、特にドホナーニがとりわけ名演でした。
(ここから追記分です。)
この日のヴァイオリンですが、各人1曲ずつ出演と言う大変緊張感のあるプログラムの中、最も素晴らしいと感じたのは、ドホナーニの六重奏曲でした。まず、とにかく曲が良いですね。今まで実演で接することが出来なかった曲ですが、古今東西の名室内楽曲の中に入っても、全く見劣るような曲ではありません。それに増して、6人の奏者がそれぞれ主役を張れる名手揃いと言うことが、この名曲・名演の後押しをしてましたよね。名手同士が合いまみえる時に時々聴かれる「相乗効果」のようなものがこの演奏で聴かれました。ジャズの要素を取り入れたと言う最終楽章が、全体的に見ると多少異質で、深みと言う点で見劣る感じなのは少し残念ですが、第1楽章冒頭のモチーフが最終楽章冒頭で回帰されると言うのは、楽曲の統一感を見事に表現しており、全曲を通して聴く充実感を味わせてくれたと言う感じですかね。冒頭からしばらくの間、ロメイコさんの音色が多少硬めと感じ、他のメンバーと融合していない印象もあったんですが、ロマンティックな雰囲気に流されないと言う意気込みから敢えてそうした弾き方をされていたよう気もしないでもありませんで、曲が進むにつれ、私の中での「違和感」が「必然」と変わって行きましたし、当然のことですが、それぞれが「重なる」時のアンサンブルは、この曲のどの部分でも見事でした。1曲目のベートーヴェン/ピアノ三重奏曲も良かったですね。この音楽祭では「第3のヴァイオリニスト」選びに難儀する傾向もあるんですが、この曲を弾かれたプロフツィンさんは、その非常に豊かな響きが特徴となり、共演メンバーとの音楽的な融合も良く図られていたと思います。アンサンブル経験の豊富さもあるようでしたし、若書きと言えるこの曲の良さを十二分に聴かせて下さったように思います。2台のピアノに依るルトスワフスキ、流石に名手同士のアンサンブルでしたね。同じレヴェルの2人のピアニストが揃うと、こういう丁々発止・白熱した演奏が聴けると言う見本のような鮮やかな演奏で、短い曲でしたがこれも十分に楽しめました。メインのベートーヴン/セプテット、この音楽祭を締めくくるにしては、曲自体、内容的にちょっと物足りなかった感じがしました。また、それぞれが「名手」と言うのが幾分裏目に出てしまった感があり、樫本さん以外のメンバーがリーダーの樫本さんに多少「遠慮」してしまった・・・?そんな印象です。もっとそれぞれがお互いにいつもの「自由闊達さ」が見られれば良かったんですが、締めくくりの曲と言うこともあったのか、音符・アンサンブルで、満たされない「隙間」「空虚感」みたいな幾分物足りなさのようなものが感じられたのは、ちょっと残念でしたね。それでも、決して悪い演奏ではありませんでした。バボラークさんとグロスさんのお二人はこの曲の演奏では特に素晴らしかったように思います。一方で、シェハタさんとメイエさんは、集中力と言う点において、多少精彩を欠いていたように思いました。長丁場の音楽祭と言うことで、幾分「疲れ」もあったんだとも思います。(追記ここまで)
演奏中以外は写真撮影を禁止されていませんでしたので、終演後の様子を撮らせて頂きました。メインのベートーヴェン/セプテットは、期待が大きすぎたこともありますが、そこまでではなかったと言うのが正直な印象です。
樫本さん、プレッサーさん、シェハタさんのお三方にサインを頂きました。ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。来年は姫路メインでの共催となります。規模も今年以上のものとなるでしょう。楽しみにしています。