音楽と競馬、思ったことを書いて行きます -31ページ目


音楽と競馬、思ったことを書いて行きます


音楽と競馬、思ったことを書いて行きます

これは、まだたった2年前の演奏会ですが、昨日書かせて頂いた記事と同じ曲=マーラー/交響曲第3番を弾かせて頂いたので、取り上げてみました。この演奏会は「名古屋マーラー音楽祭」と言う一連のコンサートのひとつで、http://mahler.nagoyaongakunotomo.or.jp/  から詳細がご覧いただけます。山田一雄さんの時は2ndvn、この時は(賛助出演と言うことで)1stvnと、この曲のヴァイオリンパートを両方弾かせて頂いたことになります。熱心な皆さんが企画して実現したこの音楽祭、異なるアマテュアオーケストラが持ちまわりで1曲ずつ作品番号順に演奏すると言う恐るべきチクルスでした。特筆すべきこととして、ハンス・ロットの交響曲が取り上げられたことですね。この曲は今年大阪交響楽団の定期演奏会でも演奏され、大きな話題にもなりました。その時の記事は、http://ameblo.jp/magic1963/entry-11532545234.html  からご覧いただけますが、この音楽祭はアマテュアだからこその出来る「無謀さ」が魅力だったですね。練習も周到で、演奏は素晴らしかったと思います。指揮の黒岩英臣さんの非常にスケールの大きく、ロマンティックかつルバートたっぷりの解釈を弾きながら堪能させて頂きました。第3番は何度も演奏してみたい名曲だと思います。


プログラムに寄稿されたヴァイオリンパートの高橋広さん(もちろんご一緒に演奏させて頂きました)の曲目解説、読み応え十分でした。ハンス・ロットとの関連性もしっかり考察されています。ハンス・ロット関連の一部分を下に載せさせて頂きます。


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もうこの歳ですので、マーラーを全曲通して弾き通すのは段々としんどくなりますね・・・。


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この当時、この「東京マーラーユーゲントオーケストラ」は、JMJを卒業した腕に自信のある社会人のアマテュア達が集う「最強のアマオケ」だったと記憶しています。とにかく名だたる関東中の凄いアマテュアメンバーが全てそろっていましたが、残念ながら当時のプログラムは無くなってしまい、団員の名前が書かれたものは残っておらず、このポスターだけが当時のことを思い起こさせる唯一のものとなってしまいました。当時、私は土・日曜日が休めない仕事をしていましたが、山田一雄さんとご一緒出来る機会はもうないだろうと思い、お誘いを頂いたこともあり、この演奏会に勇んで参加させて頂きました。このポスターには書かれていませんが、確か前プロで、ウェーベルンの「管弦楽のための6つの小品op.6」が追加・演奏されたんですが、とにかくヤマカズさんの指揮が訳わからない・・・、どこをどう振っておられるのかが(その時は)全く理解出来なかったんですよね。何かわけのわからない指揮をされていて、どうして良いのかわからない・・・? これは私自身過去に経験のないことでもあり、ショックを受けたことを今でも鮮明に覚えています。本番でもヤマカズさんの指揮は全く理解出来ませんでしたが、(自画自賛ですが)演奏が素晴らしかったことだけは間違いありません。すべての団員が、それぞれこれまでの自身の経験・知識を総動員し、ヤマカズさんと仲間で全てを出し切った、そんな感動的な演奏だったですね。この3番をこういう形で経験出来たからこそ、以降、私自身の生涯を通じ、マーラーの交響曲全曲演奏をしてみたい、そう思い始めた記念すべき演奏会でもあったんですよね。ヤマカズさんは、この2年後にお亡くなりになってしまうんですが、私の演奏歴の中でも最も記憶に残るものですし、この演奏会に参加出来たことを今でも誇りに思っています。これ以降、陳腐でありきたりなマーラーでは、私自身演奏していても、あるいはいろんな場面で聴いても、満足できなくなってしまった・・・、そんな私の「マーラー」と言う作曲家を見つめる上での原点にもなった、そんな記念すべき演奏会でもあるんです。


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今年は、いろいろな思いもあり、結局最終日のみ聴きに行かせて頂きました。

昼前に姫路駅に着きましたら、音楽祭にご出演中のピアニスト/カティア・スカナヴィさんと息子さんが丁度目の前を通りかかられ、何年か前にサインを頂いたお礼を申し上げついでに、今日の意気込み(?)などお話させて頂きました。何でも昨日はお休みになられる時間が遅く、朝食を召し上がられずに眠っておられたとのことで、息子さんを連れてスタバでブランチに行くと言うことでした。いろいろお付き合いもあり、大変ですよね・・・。



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その流れで早目に会場に着きましたら、丁度練習のために会場入りするメイエさんとシュナイダーの乗った車に行き会いました。メイエさんにも昨年楽譜にサイン頂きましたので、ここでもお礼を。



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チケットは完売と言うことでしたが、結構な空席がありました。1,000円と言うチケット代もあるんでしょうが、何人か連れだって来られるグループの中に来られていないお仲間があるようですね。勿体ないことです。演奏は、特にドホナーニがとりわけ名演でした。


(ここから追記分です。)

この日のヴァイオリンですが、各人1曲ずつ出演と言う大変緊張感のあるプログラムの中、最も素晴らしいと感じたのは、ドホナーニの六重奏曲でした。まず、とにかく曲が良いですね。今まで実演で接することが出来なかった曲ですが、古今東西の名室内楽曲の中に入っても、全く見劣るような曲ではありません。それに増して、6人の奏者がそれぞれ主役を張れる名手揃いと言うことが、この名曲・名演の後押しをしてましたよね。名手同士が合いまみえる時に時々聴かれる「相乗効果」のようなものがこの演奏で聴かれました。ジャズの要素を取り入れたと言う最終楽章が、全体的に見ると多少異質で、深みと言う点で見劣る感じなのは少し残念ですが、第1楽章冒頭のモチーフが最終楽章冒頭で回帰されると言うのは、楽曲の統一感を見事に表現しており、全曲を通して聴く充実感を味わせてくれたと言う感じですかね。冒頭からしばらくの間、ロメイコさんの音色が多少硬めと感じ、他のメンバーと融合していない印象もあったんですが、ロマンティックな雰囲気に流されないと言う意気込みから敢えてそうした弾き方をされていたよう気もしないでもありませんで、曲が進むにつれ、私の中での「違和感」が「必然」と変わって行きましたし、当然のことですが、それぞれが「重なる」時のアンサンブルは、この曲のどの部分でも見事でした。1曲目のベートーヴェン/ピアノ三重奏曲も良かったですね。この音楽祭では「第3のヴァイオリニスト」選びに難儀する傾向もあるんですが、この曲を弾かれたプロフツィンさんは、その非常に豊かな響きが特徴となり、共演メンバーとの音楽的な融合も良く図られていたと思います。アンサンブル経験の豊富さもあるようでしたし、若書きと言えるこの曲の良さを十二分に聴かせて下さったように思います。2台のピアノに依るルトスワフスキ、流石に名手同士のアンサンブルでしたね。同じレヴェルの2人のピアニストが揃うと、こういう丁々発止・白熱した演奏が聴けると言う見本のような鮮やかな演奏で、短い曲でしたがこれも十分に楽しめました。メインのベートーヴン/セプテット、この音楽祭を締めくくるにしては、曲自体、内容的にちょっと物足りなかった感じがしました。また、それぞれが「名手」と言うのが幾分裏目に出てしまった感があり、樫本さん以外のメンバーがリーダーの樫本さんに多少「遠慮」してしまった・・・?そんな印象です。もっとそれぞれがお互いにいつもの「自由闊達さ」が見られれば良かったんですが、締めくくりの曲と言うこともあったのか、音符・アンサンブルで、満たされない「隙間」「空虚感」みたいな幾分物足りなさのようなものが感じられたのは、ちょっと残念でしたね。それでも、決して悪い演奏ではありませんでした。バボラークさんとグロスさんのお二人はこの曲の演奏では特に素晴らしかったように思います。一方で、シェハタさんとメイエさんは、集中力と言う点において、多少精彩を欠いていたように思いました。長丁場の音楽祭と言うことで、幾分「疲れ」もあったんだとも思います。(追記ここまで)



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演奏中以外は写真撮影を禁止されていませんでしたので、終演後の様子を撮らせて頂きました。メインのベートーヴェン/セプテットは、期待が大きすぎたこともありますが、そこまでではなかったと言うのが正直な印象です。


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樫本さん、プレッサーさん、シェハタさんのお三方にサインを頂きました。ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。来年は姫路メインでの共催となります。規模も今年以上のものとなるでしょう。楽しみにしています。


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開演時間に余裕のない時間で急いでいたんですが、会場前で偶然、フルートの山腰まりさんとばったり。彼女はメインのマーラーのみの出番と言うことで、この時間のご出勤とのことでした。マーラーはフルートパートは5人、まりさんはフルート無し・ピッコロのみの席次が5番目=第4楽章しか出番がないと言うことでした。メンバー表を見ても、管楽器のエキストラは大阪フィルの団員さんが多かったですね。

前半のベルクのヴァイオリン協奏曲、独奏のカプソンさんですが、以前聴いていた時のような線の細さが解消され、随分と成長されていました。とにかく音がきれいですし、弾き方を含め、この曲に非常に良く合っていました。この曲を良く弾きこんでいるのか、楽譜を見ながらではありましたが、大変に練れた解釈で、安定感抜群で安心して聴いていられました。これは非常に良い演奏でしたね。

後半のマーラー/交響曲第6番、この曲自体にはもともとあまり魅力は感じていないんですよね。縦の線に寄り掛かったような曲で、マーラーの交響曲にしては単調さが感じられます。また、マーラーの聴きどころでもある緩徐楽章も、この曲は幾分表面的で、胸を打つような音楽には少し遠いように感じます。加えて、今日の指揮・アルミンクさんですが、非常に堅実・実直さがウリのような感じで、この曲を初めて聴かれる方には親切なのかも知れませんが、あまり面白みのない指揮・解釈と言った感じで、ところどころ退屈な印象を持ちました。終演後「ブラヴォー」が飛んでいましたが、掛け声をかけていた方々は、どの部分に感心してそういった声を出していたのか、個人的には良くわかりませんでした。取り立てて「ここが良かった」と言うのが、私には見えませんでしたし、彼がどの部分に力点を置いておられたのかも、私には良くわからなかった演奏でした。とにかくスムーズで見通しの良いマーラー、全曲を通じてそんな感じでしたかね。今日は同プログラム3日目(最終日)と言うこともあり、オケのアンサンブルなど演奏自体は優れてはいましたが、奏者もエキストラが数多く占める曲目・陣容でしたし、果たしてこれが新コア・メンバーのアンサンブル能力を表しているのかどうかと言うのは、これだけではまだ良くわかりませんね。この点については、来月の編成の小さい定期で確認できると思います。今日は、パーカッションの紅一点の女性プレイヤー、トロンボーン以下の低音金管群、木管群が特に素晴らしい演奏をされていたように思いました。


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この当時、いわゆる「クラシック」以外の音楽にも興味を持っていた時期ですね。S・グラッペリのジャズヴァイオリンの演奏もこの頃夢中で聴いていましたし、クルト・ワイルの「ヴァイオリンと管楽器のための協奏曲」(とっても機械的な響きのする曲!)の楽譜を手に入れて、何十回も繰り返し聴いていた時期でもあります。この珍しい楽団が来日公演をすると言うことで勇んで会場入りした記憶がありますが、五反田のユーポート・ホールの2階席からピットを見下ろした時の、ピット内の楽団員の数を数えた時の驚きは、今も忘れられません。たった、たったの9人で・・・? これで「三文オペラ」の舞台音楽を奏でるとは、ネットの存在の無かった当時ですし、これは全く知りませんでした。バンジョーやアコーディオンなどが使われる新鮮さ、そこから出て来る音楽、そしてその舞台は衝撃的に素晴らしかったことを覚えています。この公演以降、オペラ、それからプフィッツナーやレーガーなどのドイツ後期ロマン派の音楽にのめりこんで行きましたね。対訳を含めて150ページにも及ぶ分厚いプログラムにも感動しました。懐かしい大学二回生・初夏の頃の思い出の公演でした。