音楽と競馬、思ったことを書いて行きます -24ページ目

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昨日、とある市民オケの練習を見学に伺ったんですが、同じ曲を半年以上かけて作り上げて行くと言う作業が自分にはもう無理なのかなあ(体力的な面・飽き性の両面で・・・)と思いながら、そろそろ学生時代から弾いてきた曲の楽譜を整理して行かないとならないと思い立ち、このブログに書き込みながら、楽譜と共に「思い出」も整理して行こうかと考えました。


記念すべき(?)第一回目は、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」。この曲は1stvnで2回、2ndvnで1回、計3回舞台で弾かせて頂きました。最初に弾いたのは、当時「JMJ」と言うNHKが後援となった関東のアマテュア大学の選抜メンバーで組織された音楽団体のオーディションに受かり、そのオケで弾いた、今から30年程前のことでした。この時は2ndvn。そもそも曲を知りませんで、ろくにさらいもしないで練習に参加し、とても恥ずかしい思いをした、そういう「思い出の曲」です。「管弦楽のための協奏曲」と言う割に、2ndvnは全体的にあまり「聴かせどころ」はないんですよね。それでも、終わりから数えて2ページ前の難しさは相当でした。ppの音量で「sul ponticello」で弾き通すんですが、その音程の難しいこと・・・。音量が弱くほとんど聴こえないことを良いことに、本番までデタラメ弾いて終わらしてしまったんです。それでも、テレビ放映があると言うこともあり、目立つ場所はしっかりさらって臨みました。このバルトーク初体験以降、この曲の虜となり、聴きこんで行ったのも良い思い出です。

2回目は、今から数年程前、所属していたアマテュア・オケで1stvnでトップサイトでに座らせて頂き、4soli、6solの部分も弾かせてもらいました。やはり1stvnは技巧的にとても難しかったですね。それでも1st、2nd共に半年程かけて練習させて頂いたおかげで、この曲は卒業かなと思っていたんですが、その直後、エキストラで1stvnを頼まれまして、この曲の「総仕上げ」の意味合いもあり、もう一度弾かせて頂きました。3回舞台で弾けば、もういいでしょう・・・。


この曲は、チェリビダッケが指揮したミュンヘン・フィルの演奏が、最も印象に残っています。特に第3楽章はとりわけゆっくりで、その演奏からは「東洋的・日本的」な響きが不思議と感じられるような、そんな印象的・個性的な演奏です。



行って来ました。招待席は2階だったんですが、引き換えの時に見た座席表では、2階席は全て招待の方の座席だったようです。全1,200席のうち、2階の約400席が招待席、実質的な有料入場者は800人前後と言うことになりますね。8,400円の入場料、それぞれの価値観はあるんでしょうが、ちょっと高いですかね・・・。


前半は(個人的に)馴染みの無い曲で少々退屈でした。退屈だった理由は、彼女の声質にあります。当然抑揚は十分についていますが、どうしても一本調子・単調に聴こえてしまうんですよね。ヴィブラートも曲は異なっても声域によってそのかけ方が同じなので、そう聴こえるんだと思います。裏声も声質がかなりきつい感じがして、やはり「年齢」が気になってしまいました。1階席は早々から「総立ち」状態でしたが、2階席は至って静かなものでした。

後半はモノマネコーナーもありましたが、ピンク・レディはモノマネとは言えませんよね・・・。ファンだったら面白かったでしょうが、私には単なる「学芸会」の延長線にある出し物のように思いました。ただ、その後から始まったヒット曲のオンパレード、これはさすがに盛り上がりました。「キー」も若い頃唄っていた頃と同じで、良く頑張っておられたと思います。独特なステージマナー、ノリ、終演に向けての「持って行き方」は、ヒット曲をコンスタントに出している人気アーティストの本領発揮と言うような場面でした。こういうのを聴くと、伺って良かったと思いました。8,400円出して行かれたファンの方には、きっとたまらない瞬間だったことでしょうね。





とにかく会場が広すぎますね。と言うか、この手の公演にしては客席数が多すぎます。2,000席でしかも満席でしょ・・・? せめて1,000席程度の中ホールぐらいでないと色んな意味で落ち着きません。繊細で音が薄く少ないピアノを含まない弦中心のアンサンブル公演で、常に客席が「ガサガサ・ゴホゴホ・バシャン」してしまっては、集中して聴くことが難しかった、と言うのが正直な感想ですかね。上の階から見えた光景ですが、寝ている方がとっても多かったですね。紙類を落とす「バシャン」の原因の多くは、これでしょうね・・・。

それにしても、奏者も過酷な公演日程ですね。宮崎→東京→西宮→岐阜→東京→新潟 と休みなしで、一日置いて京都→浜松→横浜→仙台 と回られるようです。流石にこのプログラムではアンコールは無いですし、各曲の第一楽章・提示部の繰り返し「なし」というのはまあ仕方ないんですが、姫路の音楽祭では全て繰り返しをしてくれていましたし、今回はこれも残念でした。

詳細はまた明日追記させて頂きますが、演奏はモーツァルトが最も秀演、次いでシューベルト、そして「ティル」と言った感じだったでしょうか。



以下追記。

「ティル」、やはり広い会場の聴衆も腰が落ち着かないのか、終始ワサワサとした双方温まらない雰囲気の中では、演奏は熱くなりませんし、各奏者から出て来る音符に「隙間」感を感じたりで、あまり濃密な演奏とはなりませんでした。こういう曲は、アンコールかプログラムの途中に演奏する方が盛り上がるし、所詮「編曲もの」ですから、もっと激しくハメ外すくらいに演奏してもらう方が楽しめますよね。樫本さん以外の奏者は大人しかったですし、「出来て当たり前」程度で演奏が終わってしまった印象で、そう言った意味で多少期待外れと言った感じでしょうか。旅の疲れもあるのでしょうか、ちょっと残念でした。

2曲目のモーツァルトのクラリネット五重奏曲。この曲を「ティル」と入れ替えて、頭に持って来ても良かったでしょうか。とてもオーソドックスで品の良い美演・秀演だったと思います。2ndvnが多少弱いと思って聴き進みましたが、後半のシューベルトで気が付きましたが、実際には決してそうではなく、この奏者は相当に室内楽に長けた方でしたね。詳しくは後述しますけど。各楽器とも出るべき場所でくっきりと音が聴こえ、クラリネットも多少控えめではありますが、趣のある音色と弦楽器との交差・アンサンブルはとても見事でした。

後半のシューベルト、奏者全員が揃った舞台となりましたが、これも趣味の良い演奏だったと思います。とにかく樫本さんのテクニックは跳び抜けていますよね。非常に演奏の難しい速いパッセージのスピッカート気味に弾く場所などでも他のパートとぴったりと合いますし、音程も完璧です。本当に凄いですよね・・・。同じようなパッセージやメロディを弾く場所でも、弾き方を明確に変えたり、左手のポジショニングや運指を変えたりして、決して2度同じようには弾かれないんです。音楽を楽しもう、聴く人にも楽しんでもらおうと言う姿勢の下、譜面をよく研究した上で惰性で舞台に立っていない方なんだなあとあらためて思いましたね。本当に良く考えておられますよ。赤穂・姫路でコンビを組んで長い息の合うヴィオラのグロスさんも良い味を出していましたし、加えて2ndvnのトマシーニさんの隠れた「粋な合わせ方」の技術には、見ていて思わず息を飲みましたね。私も以前弦楽四重奏で2ndvnを主に担当していたんですが、2ndvnと言うパートは曲に依ってもその立ち位置が難しいパートです。彼は終始控えめではありましたが、それは決して消極的だったと言うことでは無く、場所場所での役割を非常に良く自覚されながらアンサンブルをされていたと言うことです。その良い例が、刻みが続いたりする場所で、一音一音右手で弾く場所や弾き方、音符の速度(言い換えると、長さ)や強さを変幻自在に替えておられるんですよね。実際に出て来る音としてはそう顕著に「聴きとること」は難しいのですが、現場でそれを「観る」とそれが良くわかるんです。室内楽での2ndvn奏者の多くはそこまでされませんし、また出来ないと思います。一流と言われる方々でも、そこまで見事にされる奏者を拝見したことはあまりありません。特にこのロマン派のシューベルトではそれが顕著で有効でしたが、それはいろいろ室内楽の公演を観た中でもなかなかお目にかかれない光景で、こういうのを観ることが出来るのがライヴの素晴らしいところ、有難いところで、また、こういう奏者がいるからこそアンサンブル自体が締まりますし、演奏自体が映えるのだと実感しました。ただ、シューベルトのこの曲はやはりどう見ても長いですね・・・。楽想的にも部分部分で多少退屈ですし、流石に私の集中力も多少途切れ途切れとなってしまいました。(決して寝ていた訳ではありません!) 素晴らしい演奏を聴かせて頂ける上に、良い勉強をさせて頂ける有難さ。とても有意義な公演に巡り合えました。今年の姫路国際音楽祭の開催も楽しみですね。





全体的に素晴らしいコンサートでした。

前半は、川久保賜紀さんがソロを弾かれたシェーンベルクのヴァイオリン協奏曲。彼女の音は「ソロでこそ」と言った感じで、非常に「的を得た」感のある演奏でした。事前に良く勉強された跡がみられ、出だしは多少手さぐり・慎重な感じもしましたが、演奏が温まるにつれてしなやかさを増し、第二楽章に入ると自由闊達さを見せながら、オケと一体感ある非常に充実した音楽を聴かせて下さいましたし、第三楽章はさらに「知・情」共に優れた音楽が聴こえて来ました。オケの方も尻上がりに音楽的に密度の濃い演奏に変化して行ったように感じました。彼女の協奏曲でのソロを生で初めてお聴きしましたが、一昨年お聴きして非常にガッカリした姫路・書写山圓教寺での演奏とは一転、一音一音に込める情感や艶やかさは絶品で、丁寧さも加わって、難解に思えるこの曲から明確な「アウトライン」が見えて(聴こえて)来たことは、私自身興味深い経験でした。オケもそれなりに良くついて行っていました。それもこれも、下野竜也さんの絶妙な采配があってこそと思います。

スッペの管弦楽曲集、これも熱演でした。選ばれた曲順に、ヘ長調→ハ長調→ト長調→ニ長調→イ長調(アンコールの「軽騎兵序曲」)と曲ごとに五度上昇して行くと言う「隠しテーマ探し」が個人的にはとても楽しかったですね。これを発見された聴衆は、さすがに少なかったと思いますので、少し自慢。シェーンベルクと並ぶベルクの偉大なヴァイオリン協奏曲の冒頭、ヴァイオリンの開放弦で弾かれる五度音程がモティーフになっているんですが、この選曲が(謀っのたか、そうでないのかはともかく・・・)それを意図した「隠しテーマ」だとしたら、余計に秀逸なプログラムだったと言えますよね。非常にメリハリ(テンポ・強弱)があり、音楽自体が楽しいこともあってか雰囲気も十分で、聴いていて全く飽きることの無い4曲+アンコールでした。前半のシェーンベルクでは寝ていた(と思われる)聴衆も、後半は一気に聴かせられたこともあり、思いのほか楽しかったと思いますよ。演奏も選曲も全て、指揮をされた下野さんの意図した通りに事が運んだと言った感じです。それもあってか、楽員さん達もいろいろ楽しんでいたようで、例えば「軽騎兵」序曲、序盤の速い部分で1stvnが弾くパッセージ(EHEHEHEHEと言う音型)のところ、1番弦を解放弦で弾く方と2番弦を押えて弾く方と不規則に半々ぐらいずつに分かれていて、(音が結構「ワイルド」っぽい感じになっていて)面白いなあと見ていながら思っていたんですが、そこはコンマスの森下さんが仕組んだ「お遊び」だったようで、1~6月生まれの奏者は開放弦で、7~12月生まれの奏者は2番弦を押えて弾くと言う趣向だったらしいですね。こういうのって正面から聴くお客さんには見えにくくてなかなかわからないでしょうが、オルガン席から見える光景として、とても面白いものでした。

舞台で気になったことがひとつ。以前から思っていたんですが、1stvnの後ろプルト部分に組まれている「山台」ですが、並んだ2台がくっついていて隙間が無く、入退場時に通る出演者が非常に歩き難いようなんですよね。川久保さんも、この「山台」の位置がお気に召さなかったらしく、着ているドレスのためもあってか跨ぐ時は手に持つ楽器のこともあり、必要以上に慎重になっていましたし(まわりの女性楽員もその度に思わず苦笑・・・)、通るのが面倒くさいのか、そこを通らずにわざわざ狭い客席側を歩く場面も見られました。下野さんは跨がずにピョンと台に乗りながら通過していましたが、ドレスではないから出来るのであって、ドレス姿の女性には気の毒としか言いようがありません。ほんの20cmぐらいの隙間を空けてあげても良いように思いますけどね。

プログラムの「本日のメンバーリスト」、2ndvnトップは客演の岡本伸一郎さんのお名前がありましたが、女性が座ったのには少しビックリしました。岡本さんが「オカマ」になった・・・? まさかね。その方のお顔は見覚えがあったんで、すぐに鎌田泉さんだとわかりましたけどね。練習前日に東京から呼ばれて、急遽トップを務められたようですが、見事に2ndvnのメンバーをまとめておられたように見えました。実力派の堅実な方ですよね。大きなアクシデントが無くて良かったです。




終演後、下野さんには「PAC」の企画物パンフにサインを頂きました。ありがとうございました。「五度」の重なるスッペの選曲についてお聞きすれば良かったなあと今になって少々後悔しています・・・。




川久保さんには楽器ケースにサインを頂きました(一番右側)。一昨年、姫路で共演された樫本大進さんやK・スカナヴィさんのサインが左隣で、「大進さん達の隣にサイン出来、うれしい」と言って頂きました。書いて頂いた日付が違うようにも思いますが、まあいいでしょう(笑)。ありがとうございました。偶然ですが、翌日(今日)は樫本大進さんご出演の公演に伺いました。



佐渡さんのプレトークから始まった今回の定期演奏会3日目。一昨日の初日は阪神淡路大震災から19年目の当日と言うことで、バッハ/アリアの演奏で追悼の意を表したとのこと。来年の1月定期は、震災から20年と言うことで、マーラーの「復活」を演奏されるんだそうです。


さて、今日のレスピーギプロですが、今日演奏された4曲すべて過去に演奏したことがありますが、特に「ローマの~」シリーズは弾いていてもあまり面白いと思ったことが無いんですよね。主役が違う楽器ですから仕方無いんですが、常に細切れのパッセージを弾いている(埋めている)ような感じで、この系統の曲はやはり生理的にダメなのかも知れません・・・。今日は会場で続けて聴きましたが、新たな発見はありませんでした。それが、それ程興味の無い曲だからなのか、演奏が退屈だったからなのか、あるいは演奏中ずっと独り言を言ったり笑ったり頭を頻繁にカサカサ音入りで掻いたりと言う聴衆が隣にいて集中出来なかったからなのかはわかりませんが・・・。ところで、満席の客席の中、隣が迷惑な聴衆だった時、どうしたら良いのでしょうかね。ご本人には休憩時間に一言申し上げましたが、演奏が始まるとやはり癖が出てやってしまうのです・・・。斜めに座る席ですから、その前方におられるその方がどうしても視野に入ってしまう訳です。席をどこかへ替わりたいとも思いましたが、混雑した会場でしたから、我慢しましたけど。

佐渡さんの指揮ですが、こういう標題音楽のような作品は恐らく合っているのでしょう。演奏効果は非常にあがっていたと思います。アンサンブルも良かったのではないでしょうか。ただ、まあ今日はそれだけだったと言う気もしますが。

それにしても、この1月定期3日間、すべて完売と言うのは凄いですね・・・。