今日のお目当ては、後半のピアノ四重奏にご出演される二瓶真悠さんのヴァイオリンでした。
まずは、前半の半澤さんのピアノ・ソロから。発表されていたプログラムに無かったシューマン=リストの「献呈」がオープニングに追加されていました。ちょっと気の毒に思ったのは、会場が寒いんですよね。広い上に寒い。更に、ステージ上に風の道が出来ていたようで、ステージ上のピアニストには過酷な条件での演奏だったようです。あれで良い演奏を、と言うのは少々かわいそうだと思いました。そんなこともあってか、指が落ち着かないのか、出だしからタッチにばらつきが目立ち、特に細かい音符が欠けてしまう場所が散見され、残念ながらあまり良い演奏とは思えませんでした。シューベルトの即興曲、出だしの雰囲気はとても良かったんですが、曲が進んで行く毎に細かい音が安定せず、それにつられてしまったのか、肝心の右手も乱れてしまう個所が目立ちました。音楽的には弱音が主体で、テンポも全体的にインテンポ傾向ですが、パッセージを納める部分で慌てたような感じになってしまうんですよね。これは後半のブラームスでも同じ印象でした。条件的にかわいそうではありましたが、もう少し落ち着いて丁寧に弾かれれば、多少印象は違っていたかも知れませんね。
さて、後半のブラームス。ピアノの方の傾向は大きく変わらず、アンサンブル上での大事な音符(それは長調・短調を分ける大事な音も含まれるのですが)でのミスタッチがあり、、特に前半は曲が流れて行かないもどかしさを感じながらの演奏でした。弦の3人はみなさんそれぞれが達者で、合わせの時間は少なかったんだとは思いますが、それぞれが持つ音楽的素養によって、それなりに聴き応えのある音楽には仕上がっていたように思います。特に第3楽章のしみじみとした「唄いこみ」と、中間部で聴かせて下さった「大きい音楽」は流石でしたね。第4楽章は速く、途中からピアニストが煽る感じもあり、更に速くなっていってしまった印象で、弦のピツィカートの音が明確に聴こえ難く、多少慌てたようなはじき方になってしまっていたのはちょっと残念でした。それにしても、二瓶さんには噂に違わぬ「大器の片鱗」ぶりを感じさせて頂きました。音程に甘い部分があったり、音の納め方に雑っぽさを感じる部分があるものの、とにかくスケールの大きい素晴らしい音楽を奏でられる方だと思いました。チェロの西方さんも、アンサンブルの要として良い雰囲気を出されていましたし、曲を十分に勉強して臨まれていると感じ、好感を持ちました。
終演後、今日は四重奏の楽譜を知人に貸して手元に無かったので、以前オケで弾いたシェーンベルク編曲版のパート譜にご出演された皆さんのサインを頂戴しました。
半澤さんは、もう少し良い良い条件下で弾かれるピアノをお聴きしてみたいですね。弦の皆さん、特に二瓶さんのソロはぜひ一度お聴きしてみたいですね。東京から日帰りと言うことで、お疲れだと思います。お気を付けてお帰り下さい。ありがとうございました。





















