仲良くして頂いているピアニスト・矢野 百華さんが出演されると言うことで、聴きに伺いました。
百華さんのピアノは、今年に入って二度程お聴きしましたが、それ以来わずか数か月の時間の経過ですが、何か心境の変化などがおありになったのかと思う程、スケール感が増し、随分と音楽的に成熟されて来ており、少し驚きました。弾かれる音楽が非常に大きい・・・。とても良いピアニストになられて行く過程を、今日は見させて頂きました。
北條 エレナさんのヴァイオリンですが、特に弱音時に、その音量に比例して、音楽そのもののニュアンスが減衰してしまっていて、聴いていて少し心もとないような印象がありました。全体的に慎重ですし、音楽の感じ方も、「音楽」そのものよりも「音」に重点が行ってしまっているような感じで(特にメンデルスゾーンの第1楽章で・・)、もう少し思い切って、大きな「枠」で以って、音楽を楽しんで行かれれば、また違った表現が表に出て来るように思うのですけれどね。ラヴェルの第1楽章でも、チェロの河野 明敏さんとユニゾンで、長い旋律線を唄って行く場所があるのですが、北條さんと河野さんの弓順が全く正反対で、これで弦楽器特有の細かいニュアンスが、果たしてお二人揃って表現し切れるのか、少し疑問に残るような場面も見受けられました。また、楽章を終えてごとの調弦も、少し頻繁過ぎたでしょうか。聴衆の緊張感も、これで途切れてしまうんですよね。せめて1曲で1度だけ、と言うのでは、ダメでしょうか。
今月の4日、私が聴きに伺えなかった「ピアノ・トリオ アストレ」の演奏の一部が、youtubeで公開されています。
メンデルスゾーンの1番 https://youtu.be/zWP7QDGWDnI
ラヴェルのピアノトリオ https://youtu.be/i-DySVHqJzc
フェリックス・トリオの皆さんより、1世代程上の身近な演奏家達ですが、このような一体感のある、とても息の長い素晴らしい演奏をお聴きになり、(良い悪いと言う意味では無く)今の自分達とどのように異なるのか、聴き比べをされながら、トリオとして、また、一音楽家として、更に高いところを目指して行って頂きたいものです。
後半に入る前の荻原先生と奏者とのトークですが、少し退屈・長く感じました。もっともっと奏者の皆さんにしゃべってもらうような工夫を、お願いしたかったですかね。単に立ってのトークイベントですから、後半に向けての、指やからだのウォーミングアップも出来ませんし、冷えますし、これは少しかわいそうでした・・・。
















