第8回 新響ゆずりはライヴ 古谷 華梨 ピアノリサイタル | 音楽と競馬、思ったことを書いて行きます

どうしても、今伸び盛りの彼女のソロをお聴きしたく、

樫本 大進さんの方のこちらをソデにして、伺いました。

 

彼女のピアノですが、とてもロジスティックで聡明な演奏をされ、素晴らしいピアニスト・法貴 彩子さんに通じるものを感じる一方で、まだまだ音楽的なゆとりやうるおいが不足しがちで、そう言った意味では、今のところは現代曲がよりお得意だとも言えるのではないでしょうか。それでも、ここ最近は各地のコンクールで上位に入賞されたりしておられますし、大変良いものを持っていると言うことも明らかでしょう。

この日の演奏も、三善 晃の作品で聴かせた独特な音感の良さ、冴えたタッチは抜群に素晴らしいものでしたし、ドビュッシーやラヴェルでも同様に、幾分硬い表情(撓りが足りない)だったり、音色的に見ても物足りない印象でしたが、曲全体を俯瞰して初めて出て来る音楽的な整合性や、音と音との間に於けるバランスの良さに拠る「曲」そのものとしての聴き応えは、なかなか他のピアニストでは聴くことの出来ないもので、彼女の個性が良く発揮されていたように感じました。

更に個性的なピアニストとして、今後彼女なりの地位を築いて行って頂きたい、そんな逸材です。期待しています。

 

楽譜にサインを頂きました。ありがとうございました。