企業主催の無料コンサートと言うことで、あまり期待しないで行きましたが、ごめんなさい、素晴らしかったです。学生の頃は大きな編成の曲に憧れ、春・秋のシーズンには1週間に2回平均のペースでエキストラでの本番を受けて来ました。演奏曲目がマーラーやブルックナーだったら無条件でエキストラで舞台に乗っていました。それでも飽きたらずにブルックナー「テ・デウム」やプロコフィエフ/5番のソロを弾きたくてJMJのコンマスまでさせて頂きまして・・・。大学を卒業しても、学生時代の仲間との付き合いが続く訳ですから、当然肥大化した編成の曲ばかり演奏していましたが、いつの頃から古典もいいなと思い、編成の小さいオケでモーツァルトやベートーヴェンを何回か弾いた後、関西に転勤になり、古典はそれっきりになってしまいました。今日聴いたこのオケに、私が弾きたかったような編成と演奏の仕方があったんですよね。弦の編成が7-6-5-4-3、決して無理して音を出していないので、響きが良いの何のって。音が透き通っていました。スウィングしながらモーツァルトを弾くなんて、おしゃれですし、こんなのやってみたいですよね。演奏ですが、遅い部分を早めのテンポで通過して行くので、全くダレた印象が無く、すっきりと聴かせていました。この種の演奏会ですから、繰り返しも省略されるのかなと思っていましたが、手抜きなしの全曲すべて繰り返しの演奏をしてくれました。アンコールもビックリしましたが、とても素敵でしたね。39番の第3楽章トリオ、管のあんな遊びを聴いたのは初めてでした。ふざけているのかなとも思いましたが、指揮者が何食わぬ顔で棒を振っていましたので、ああいうのもありなんですね。今年聴いたコンサートでも五本の指に入る素晴らしい演奏だったと思います。こんな演奏、一度してみたいものです・・・。
