以前にも記したが、この時期に持っていたクレジットカードは合計で10枚ほどで利用可能枠は合算すると3千万円ほどであった。









手形決済の資金繰りのため韓国へ飛んでカジノチップを買い、それを換金して帰国するということもよくやった。








毎月のカード支払い額も3千万円ほどになるから半年位は自転車操業をしていたわけであるが、1度も延滞したことはなかった。







理由はただ単に信用情報に傷を付けたくなかったからだ。








しかしカード会社というのは、延滞状況だけではなく、顧客の利用状況も監視している。








例えば、一流ホテルや一流レストランまたは百貨店などでいわゆる綺麗で上品な使い方をしていたら枠を増額したりカードのグレードを上げるような案内をしてくるのであるが、いくら多額の利用をしていても使い方の悪い顧客は要注意人物と見なす。





その代表格が換金性の高い利用だ。







例えばパソコンを何台も購入したり、新幹線の回数券などを大量に購入するのがその代表格であり、海外のカジノでの利用もまさに換金性が高いということになる。









であるため、カード会社のオーソリセンターという部門から良く電話がかかって来たもんだ。








「Gさんいつもご利用ありがとうございます。
ところで先日、韓国の○○ホテルで日本円にして五百万円をカードで決済されていますが、何に使われましたか?」








最初はホテルで飲み食いを派手にしたとか、適当に答え相手も納得していたのであるが、自転車操業であるためそれが毎月続くと不信がられるようになり



「カジノでご利用されていませんか?」



という質問が浴びせられる。




「とんでもない!
僕ね、ギャンブル大嫌いですねん。
だからね、カジノがあるホテルに滞在しても殆ど外出して骨董品などを見て回ってますねん。
だから先日も良い骨董品を見つけたんやけど、現金の持ち合わせがなかったもんやから、ホテルに無理言うて骨董品屋の支払いをホテルのカードリーダー通してホテルに立て替えて貰ったわけですわ」





と、まあこんな言い訳をしていたのであるが、さすがに毎月続くとカード会社も納得しなかったようで





「Gさん、調査の結果カジノで使用していることが判明しましたので、申し訳ないですが来月から限度額を50万円にさせて貰います」





と言われた。






私はそれに対して



「なんでやねん!
今までおたくのカードどんだけ使ったと思ってんのや?
2億円決済してたとしても、手数料で数百万は儲けさせたってんのに、そらないんとちゃうか?」




と怒るのだが、カード会社は淡々としている。






そのカード会社に五百万円を支払日に支払った途端に限度額が50万に下げられると、こちらも頭にくるのが当然のことだ。






自転車操業も上手く行かなくなるため、翌月50万使ったとしても腹が立つから飛ばす。







当然催促が来ても払わないので、ブラックリスト入りになる。






そのカード会社がその情報を信用情報に載せるため、他のカード会社の知るところにもなり、他のカード会社からもカード執行の通知が来るようになり、長年大切に守ってきた信用情報が崩れていくのであった。