そして後輩も含めた全員が集合した。
保護者が言った。
「みんな4階に上がれ。裏口にバスが停まってる。それに乗って脱出するぞ」
バス?
w( ̄Д ̄ w のぉぉぉぉぉぉぉ~!!
あれ!?
川を渡るんじゃないのか?
俺たちの決死の気持ちは?
拍子抜けしたとはこのことだった。
「バスがあるなら、もっと早い時間に脱出できたんじゃね?」
ごもっともである。
が、保護者はマジで怒ってる。
「オマエらは、いつ崩れるかもしれない山の上にバスで迎えに行けるか?」
事態は想像以上に深刻みたいだ。
確かに、土砂崩れだらけの山だ。
ここに迎えに来るまでに災害に遭う可能性だって十分にありえるのだ。
「急ごう。今、この時点で土砂崩れが起きないと言う保障はない。仮に全員乗ったとしても安全な所に行くまでに土砂崩れにあったらみんな死ぬんぞ!」
小さい頃、よくケンカなどで「死ね!」などと言ったが、今回の「死」の重さは計り知れないものだった。
俺らの中では、そんなピンポイントで俺たちに土砂崩れが起きるわけない!と思ってた。
だって土砂崩れだよ?
そう簡単には起きないじゃん!
が、よくよく考えたら、100m先で土砂が崩れているのに、ここが崩れないという保障は全く無い。
「土砂崩れさえなければ、川を渡るより遥かに安全だ。さぁ行くぞ!」
え!?1階は浸水してるのに、どうやって脱出かって?
お答えします。俺の全く絵心のない絵で、解説しましょう。
以下のようになってたのです。
ちなみに右手に見えます「山」と言うのが、いつ崩れるかもしれない「山」でございます。
こうして俺たちは全員でホテルを脱出したのだった。
街は・・・・・・・・
地獄だった。。。。
半壊どころか全壊だらけの家。
川が氾濫し屋根しか見えない家。
車が流されている川。
車だけならまだしも、豚が流されていた。。。。。。。
もちろん、生きている。
街も道路もメチャクチャだった。
何時間かかったのか、どこを通ったのかなんて、覚えてはいないけど。
ようやく市内にある○○観光ホテルへと到着した。
このホテルはこちらで一番有名なホテルで山の上にあるのです。
どうやって受け入れ先を確保したのか知らないが大広間を貸してもらえることとなったらしい。
よくもまぁ総勢40人近いメンバーが寝れる所を確保したよね?
まさかこんな状況で畳の上で布団まで敷いて寝られるとは思わなかったです。
さすが歴史あるホテル。
それから8年後・・・・・・・・・・・・・
俺がそのホテルでマジックショーをしてることになるなんて神様ですら思ってなかっただろうな。
こうして今でも忘れられない(要所で忘れてますけど)俺の『8.6水害(ハチロク水害)』物語を終わります。
実際に危険な目にあった訳じゃないけど、思い出深いものです。
こうして、われ等が『○○中学校サッカー部』は、非常に団結力のあるチームになったのであった。
のなら、良かったのだが。。。。
やっぱり俺たち、穏健派以外は仲が悪かったんだよねぇ~
終わり。

