こちらの続きです。







 

 ※今回の記事には、途中でココの遺体の写真が出てきます。


見るに堪えないとかそういうものではありませんが、苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、その場合はこの先を読むことをお控えください。












ココをリュックに入れて自転車で火葬場に向かう気力がなかったので、妻とタクシーで現地に向かうことになりました。




昨年のナナの時は、いつも途中で寄っているお花屋さんが閉まっていてナナに申し訳ないことをしたので、今回は家の近くの花屋さんで事前に買い物を済ませておき。




段ボールの棺に入れたココと、バラを抱えて、タクシーに乗りました。



まさか、2年も経たないうちに4回も来ることになるなんて、思っていませんでした。




タクシーに乗ってから、やっぱり明日にすればよかった、今晩もう一度だけココときちんとお別れをとか考えたりしたのですが、たぶん何日経っても同じようなことをうじうじ考えるわけで。



だったらやはり、今日で全て終わらせよう。


そう思いました。






行きのタクシーの中でも、ずうっとココを撫でていました。







火葬場に着いて。



















ココは、

本当は死んでないんじゃないか、寝てるだけなんじゃないかと思うほどにキレイな顔をしていました。




毎晩眠る時、ココの顔を見ながら幸せな眠りについたことを思い出しました。



















「最後のお別れをしてください」


とスタッフの方に言われても、如月も妻もそう簡単にお別れできるわけもなく。




二人でわんわん泣いてココにすがり、しまいには


「そろそろ、よろしいでしょうか」


と、区切りをつけられてしまいました。






初めての立ち会い火葬。




如月と妻の目の前で、ゆっくりとココは火葬炉に吸い込まれていきました。



もう、あのふわふわだったココに触れることはできない。

涙で前が見えなくなりました。










30分ほどすると、またスタッフの方が呼びに来て。


収骨の時間です。



小さな小さな骨になってしまったココ。



スタッフの方が、骨について、これはどこどこの骨ですと説明してくれるのですが、なんだか頭がぐわんぐわん鳴っていて、話がほとんど入ってきませんでした。



ココは最後の2週間ほどはもう、腫瘍が邪魔をして自分で排泄をすることができなくなっていたのですが。


お腹のあたりに、出したくても出せなかった便が焼け残っていて。

具合悪かったよなあ、可哀想に。

つらかったよな。

よく頑張ったなあ。


 


収骨のあとは、粉骨。


ココの骨をパウダーにして、小さくしてもらいます。



このあたりまでくるともう、悲しみを通り越して「無」の感情になっていて。


目の前で起こっていることをただ、死んだ目で眺めていました。







20時過ぎ頃、小さくなってしまったココを連れて帰宅しまして。









ココが元気な頃、毎日していたように。










妻と3人で、お別れ会をしました。






懐かしいなあ。











いつもこうやって、みんなで食事したよなあ。


楽しかったなあ。

楽しかったなあ。












21日の未明に亡くなったココは、その日のうちに骨になって帰って来ました。





家族であり、相棒であり、恋人でした。




大切な、大切なねこでした。










ココ。











首輪、もらうよ。



ずっと着けておくからね。



また僕を見つけておくれ。


僕も必ず見つけるから。








何にでも興味を持つ君は聞くだろうね。




「なんで、ばらは10ほんではなく11ほんあつたのかな」



確かに、中途半端な本数だよね、11本って。



実はね。


バラってのは、本数によって違うメッセージがあるんだよ。


1本なら

『一目惚れ』、

2本なら

『この世界に2人だけ』みたいに。







恥ずかしいけど、照れるけど。



君を送るバラは11本がいいと思ったんだ。


喜んでくれるかな。





ねえ。



     
僕の、













『 最愛のひと 』 。