ココが亡くなり。
なきがらを拭いたり、箱に移したり。
ご報告のブログを書き。
とやっていたら、当然と言えば当然なのだけど、一睡もできないまま朝になってしまいました。
泣き腫らした真っ赤な目で考えたことは。
毎朝行っている病院、今日はどうするのか、という話でした。
ココは亡くなってしまったので、当たり前ですが病院に行く必要はありません。
そして、
「毎日必ず朝一番に来ている如月が、今朝は来ない」
ということはどういうことなのか、病院の皆様は当然察すると思います。
だったら、ただ行かなければそれでいいのか。
そういうわけにもいかないと思いました。
では、朝イチで顔だけ出して、「ココは亡くなりました、お世話になりました」と言いに行くべきなのか。
その時のぐしゃぐしゃになっている顔を、別の飼い主さんに見られたくないなあと考えました。
その報告を受けるスタッフさんも、おそらくどんな顔をしていいかわからないはず。
考えた末、病院の郵便受けにお手紙を入れることにいたしました。
ココが息を引き取ったこと。
先生、スタッフの皆様に対する感謝。
あらためて、ご挨拶に伺いますということ。
このことだけを書き、郵便受けに入れました。
病院の皆さまに冷静にご挨拶をできる心理状態ではなかったので、それが精一杯でした。
枕元にココの亡骸を置き、ずうっと撫でていました。
朝9時になったのは覚えているのですが、気がついたら泣き疲れて眠ってしまったようで。
目を覚まして思ったことは。
もう3人も見送っているのでわかっていたのですが。
ココの火葬のことを考えなければならないな、ということでした。
約1年前ぐらいにナナが亡くなりましたが、そのときもものすごく暑くて。
エアコンを効かせていても、なきがらがいたまないように置いている保冷剤がどんどん溶けていきました。
気持ち悪いと思われるかもしれませんが。
冷凍保存でも剥製でも、何かしらの形でココに側にいてもらえないのかとか最初本気で考えていました。
しかしながら。
本当にココが戻ってきてくれるなら、やはりきちんと火葬してもらった方がいい。
そう思い直しました。
今までは、全てを斎場の方に委ねていました。
つまり。
なきがらを預けて。
火葬、及び粉骨をあちらでやっていただき。
数日後、遺骨を取りに行く。
如月がビビりで、立ち会い火葬で骨上げを自分でやるという度胸がなかったので毎回そうなっていました。
でも。
今回は。
全ての過程を自分で見ないと、ココがいなくなったという事実を認められないような気がしました。
せめて1日、家にココを置いて、一緒にいたいとも思いましたが。
何しろ、今回も保冷剤が溶けるのが早い。
これは、ココのことを考えると、一日も早く荼毘に付す方がよいのだろうと思いました。
勢いでスパッと決めないと、お別れがいつまでもできない。
夜中にココは亡くなりましたが、昼過ぎにはもう斎場に電話をしていました。
昨年の夏にナナが亡くなって。
「ついにココだけになってしまった。ココには長生きしてほしいなあ」
と心から思ったのに。
それから1年足らずでもうここに電話していることが、たまらなく辛かったです。
前述の通り、立ち会い火葬は初めてで。
暑い時間を少しでも避けようということで、18時半からココの火葬をしてもらうことになりました。
いつもなら自転車で向かうのですが。
なんかもう、そんな気力もなく。
子供たち2人を妻のご家族に見てもらい、タクシーで向かおうという話になりました。
今までねこが亡くなった時には子供はいなかったので、何をするにも小回りがきかなくなったんだなあと、また実感します。
また、骨壷がひとつ増えることになりました。
早すぎるよなあ、ココ。
斎場に向かうまでの数時間、糸の切れたマリオネットのように、体になんの力も入りませんでした。
アホみたいな腑抜けた顔をして。
魂の抜けたココの横で、スマホの中にいるココの画像、動画をただ眺めていました。