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鎌田洋次(漫画家)のブログ

作品紹介、草野球など諸々。

 2月後半から、なんと一ヶ月以上もかかって上・中・下・3巻『罪と罰』を読み直しました。

 

 学生時代に卒業のために一度読んでいます。当時は新潮文庫の工藤精一郎訳の上・下・2巻。

 今回は光文社古典文学新書 亀山郁夫訳を図書館から借りてきて読みました。(字が大きくて、訳がすんなり自然に入ってきて読みやすかった... 膨大なドストエフスキーの研究から、訳がなされているため。違和感なく頭に入ってきます。)

 

 いつもながら、自分の記憶のいい加減さに愕然とするのですが、今回もこんなシーンあったけの連続でした。

 私は本当にちゃんと読んでいたのだろうか....?

   

 当時、私はラスコーリニコフ(金貸しの老婆を殺した元・法学部の学生)とポルフィーリー(予審判事)の心理戦が強く印象に残ってます。お互いに事件の真相を知っていると確信しながらの、言葉のやりとりが面白かった。すごかった。

 

 数年後、この二人をモデルに『ANSWER』(回答・答え)という漫画をスペリオールに連載しました。

 主人公の名は『赤平(あかひら)』、エーロス(肉体的な愛)に対するアガペイ(精神的な愛)からとりました。

 タイトルは 1979年にアダルト・コンテンポラリーチャートでヒットした曲 England Dan and  John Ford Coley の

『 Love is The Answer』(オリジナルはTodd  Rundgren)

からとりました。

 

『罪と罰』について、まだまだ気づいたことがあるので

次回につづきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 宮沢賢治には有名な詩、『永訣の朝』があります。

教科書にも載っている有名な詩です。

 

 最愛の妹、としこ(とし)が死の床にあって、その朝の情景を

詠んでいます。

おそらく2月か3月かぐらいの、東北岩手の冬にしては、ちょっと生暖かい日。

湿った、どんよりとした空から「雨雪」が降っている。そんな感じです。

 

としこの言葉

 Ora Ora de shitori egumo    おらおらで しとり えぐも

 

(私は、私一人で”死んで”行きます)... なんとなくフランス語のような響きがある岩手弁です。

 

 あめゆじゅ とてきて けんじゃ

 

(雨雪を取ってきてください)...  と言われて、賢治は青い蓴菜(じゅんさい)の模様のついた陶椀を掴んで、外へ飛び出すのです。

 

 ここで「まがったてっぱうだまのように」(曲がった鉄砲玉のように)飛び出したとあります。曲がった鉄砲玉とは軌道をあらわしていると思うのですが...

  

 この『曲がった鉄砲玉』、私はいつも『トム & ジェリー』が追いかけっこを始めるシーンが頭に浮かんできます。

 

 トムが、一度、ため(テイクバック)を入れて、ズッビューンとすっ飛んでいくシーンです。

 

 ジェリーにイタズラをされて、頭にきたトムがジグザグに追いかけていく...昭和30年代の生まれで、日曜日にはこのアニメを見て育った世代には簡単に想像ができるのではと...

 

 せつなくて荘厳な死を迎えた妹を読んだ情景なのに、いつも邪魔をする私の不遜なイメージです。

 

宮沢賢治さんには本当に申し訳ないです。

 

 

 

 

 

 

 実はけっこう、『自由』じゃないな。

 

 グラウンドで走りながら空を見ていると...

風の強い日は目指す方向に直接には行けず、何度も反対方向へ飛ばされたり、落とされたりして、苦労して羽ばたいている。

 

 短い距離なら、歩いて行けばいいのにと思うんだが、そこは鳥の『性』なんだろうね。つい飛んでしまう。苦労の始まりだ。

 

 風のない日だって、けっこう必死に羽ばたいてる音がする。

エネルギーを使って風をつかまえないと、遠くへ飛べない。

 

 ああ、長くは生きられない生き物なんだなあ。

 

 

 

 

  最後の直線に入るカーブ、二人の選手。因縁が残ったなあ.... 

 

 ノルウェーの選手とロシアの選手。ともに、ジュニア時代からのライバル同志、仲も良く、この大会が終えたら、ロシアの選手は自分の結婚式にノルウェー選手を招待する予定らしい。

  

 この競技は、マラソンみたいに大会を締めくくるノルディック競技の大トリです。

 

 ご存知のように、ノルウェーは「ノルディック」と命名されるようにクロスカントリースキーが伝統の国技。今大会も20個以上の金メダルを、各種目で獲得しています。

 

 ずうっと先頭集団を引張てきた5人のノルウェー選手と一人のロシア選手。最後の1周。その後半、ロシア選手が集団のトップに出る。

 そのままの勢いで、ゴール前の直線コースに入ろうとしたカーブ、追ってきたライバルの選手が猛然とアタック。スプリント勝負になった。

 ロシア選手は、右側から抜こうとするノルウェー選手を抑えるため、一番右端のコースを選んだ。しかし、ノルウェー選手はかまわず、強引に、その右外側から追い込んできた。二本のスキー溝のないコースだ。

 その瞬間、ロシア選手の後ろへ突き込んだ右ストックが、

ノルウェー選手の左ストックに当たって、折れた!!

 

 1本しかないロシア選手は、ダブルストックのノルウェー選手に抜かれ、さらにその後ろから来た、もう一人のノルウェー選手に抜かれ、金メダル目前で、3位に落ちてしまった。

 

 この1位、2位を争った二人はジュニア時代からの仲良しである。

 1位のノルウェー選手は、ゴール横のフェンスにもたれて、

うなだれている3位のロシアの選手の肩を叩きに行くが、納得のいかないロシア選手。

 

 問題はここからである。なんと、1時間以上も正式『結果』が出ない状態になってしまった.... ロシアチームから抗議が出て、さらに反論としてノルウェーチームから抗議が出て....

 

 審判がビデオ判定を繰り返し、やっと1位のノルウェー選手が追い越し時のルール違反で失格。

 繰り上がりで2位のノルウェー選手が金メダル。

 

 ロシア選手は銀メダルという『結果』になったのです。

 

 判定が出るまで、離れたところにいる二人の選手をテレビカメラが映し出すのだが、お互いに複雑な顔をしている。

  

 今後この二人どうなるのだろうか...?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スピード系の滑降やスーパー大回転は日本の狭いスキー場では

コースが作れないし、練習ができないから選手が育たないのは仕方がないけど、せめて、技術系の回転(スラローム)には誰か出てきて欲しいものです。

 特に男子選手。長野五輪の時は木村、その後、佐々木、皆川と...誰もトップテンにも入らなかったしなあ...

 

 日本はジャンプと複合(ノルディックスキー)だけか....

 

 言いたくないが、長野五輪のジャンプはムササビスーツで勝ったようなもんだからな(個人的意見です)。

 今はスーツの規定は厳しいです。ちょっと股下のダブダブが気になる選手もいるけど。

 その点、高梨はすごい! ルンビもアルトハウスも調子が戻ってこいないうちに、世界選手権でメダルを取らしてあげたいもんです。