2年ぐらい前になりますか?
Martin Scorsese (マーチン・スコセッシ)監督が遠藤周作の同名の小説を映画化して日本で上映したのは。
やっと、DVDを借りて来て観ました。なんだか、うすら怖くて、ズルズルと観るのを延ばしていました。
感想ですが、う〜〜〜ん....何というか...遠藤さんが生きていらっしゃったら、どういう感想を持っただろう?
特に、最後の数分間は原作にはないシーンで、ロドリゴの日本での最後をこの監督が独自の解釈で描いています。
私はいくつかの違和感を感じました。
1)日本人の百姓までが英語をスラスラと話している、まあ、映画の構成上、仕方のないことなのですが。
イッセー尾形の井上筑後守の演技。原作にはない通訳として浅野忠信の侍の演出。
2)ロドリゴが自分の顔を水に映したとき、イエスの顔に見えるシーン。(こんなシーンが原作にあったか思い出せない) ロドリゴは一瞬でも自分をイエスだと思ったのか?
聖書の中でイエスはゴルゴダの丘へ十字架を背負って歩いていくとき、一瞬たりとも、自分が神に近づいたと思っただろか?
3)キチジローはイエスの13使徒の一人、ユダであり私(私たち一般人)だと遠藤さんは何かで書いていたが、最後まで生きてロドリゴと会っている。 聖書のユダはイエスを銀貨300枚(?)でユダヤ王ヘロデや司祭カヤパに売った後、首をくくって死んでいる。ユダはもっといぎたなく、そしてどうしようもなく生きていく人間なんだろうけど、最後はいい人になってるし... でも、遠藤さんはユダがイエスの気持ちを一番、理解してたとも書いてる。映画はその点を描きたかったのかな?
日本語の字幕なしで、まだ1回しか見てないので、会話がわからないところがあります。
しかし、原作は読んでいるので内容は把握しています。
もう1回、字幕を出して細かいところ観直そうかな... ああ、でも、このまま返却してしまいそうだ。