8月15日。 太平洋戦争終戦(敗戦)記念日。
先日、BSで役所広司主演の映画(2015)『日本のいちばん長い日』を観ました。私は三船敏郎主演(1967)の同タイトルも観ています。
ストーリーはご存知のようにここに書くにも及びませんが、当時、戦争を終結させるためにポツダム宣言の無条件降伏を受諾するか、一億国民が本土決戦で玉砕するかの選択で、政府、軍部、天皇の苦悩の一日が描かれています。最終的には天皇を中心とする国体護持ができるかどうかの話になって行くのですが...(その間に、広島と長崎に原爆が落とされます)
映画は陸軍大臣の阿南惟幾(あなみ これちか)を中心に描かれます。彼は8月15日の早朝、玉音放送の前に割腹自殺します。
彼の生き方や、責任の取り方などは詳しく調べてないので感想は避けますが、.....まあ、最後のシーンは...人間はこのようにやれるのものなのかと考えさせられました。
皆さんは、森鴎外の「阿部一族」を読んだことがあるでしょうか? 江戸時代に肥後藩主が死んでそれに殉死して行く家来の話が書かれているのいですが、これも妙な感じで描かれています。まるでご飯でも食べるように、日常生活の一部のように皆、割腹自殺をして死んで行きます。
人間て...不思議な生き物だ。