鎌田洋次(漫画家)のブログ

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作品紹介、草野球など諸々。

 私は今、アフリカから来た小学2年生の子を学習支援するため、毎日、小学校に通っています。

 

 体育や音楽の時間には教室を移動するために階段を上り下りしています。

歳のせいか、この階段の上り下りがこれが結構辛い....

 

 しかし、何よりも辛いのが、階段の踊り場の大きな鏡の前を通るときで、

小学2年生の幼い姿の子供達と一緒に映り込んだ自分の姿は明らかに老人です。どうしょうもない現実を見せつけられます。

 

「俺はこの子らから見れば、おじいちゃんなんだよなあ....」「ただの年寄りなんだよなあ....」

と愕然とします....

 

 それはそうですよね。だって、私より年上はこの学校には一人もいませんから、

校長先生だって私より若いはずです。

 

 

私の住んでいる市では、毎年、特定健康診査を行っています。無料で問診、血液検査、身体測定、血圧、尿検査などを行っているものです。

私はこの通知が届いてから、減量したり、食事に気をつけたりし始めて、3ヶ月後に2キロぐらい体重を落としてから検査に行くのですが...

うちの家族は、それは普段の生活の成果ではないからダメだと言うのです。ズルだと言うのです。

 そうでしょうか?

私はそうは思いません。たとえ3ヶ月でも、健康状態に戻していくのですから、その間は体に良いことをしているのだし... 調子が良ければ、減量は一年続くかもしれないし... 結局は市もそこを狙っているんじゃないのかなあ?

 

まあ、私の場合、「締め切りが来ないと、やらない」ただそれだけなんですけどね。

 

 

18歳の高校生の詩に心を打たれました。

一部抜粋します。

 

あの日
短い命を知るはずもなく
少年少女たちは
誰かが始めた争いで
大きな未来とともに散って逝った
大切な人は突然
誰かが始めた争いで
夏の初めにいなくなった

泣く我が子を殺すしかなかった
一家で死ぬしかなかった
誰かが始めた争いで
常緑の島は色を失くした
誰のための誰の戦争なのだろう

 

戦争はいつも、時の為政者の都合で始まります。

そして、死んでいくのは、そこに暮らしている普通の人々です。

 

今の日本では、私たちはその為政者を選挙で選ぶ事ができます。

この権利を使わないことは、先の大戦で亡くなった人達への冒涜に等しい。

彼らは選べなかったのだから....

 

 

 今年も6月9日が来ます。

あの日、テレビのニュースで深井くんと本間くんがバイクの事故で亡くなったことを知りました。

二人はヤングマガジン創刊時に、私と同じくプロの漫画家を目指していたライバルでもあり、私が上京してきた時にはいろいろ助けてくれた仲間でもありました。

1984年のことです。 

 

 あれから40年が経ちました。2年前には同じ仲間だった友泉もこの世を去り、当時のことを語れる仲間がいなくなりました。

蒲生への墓参りは次の9日をもって最後にしたいと思います。

 

 自分が漫画家でいるうちは通い続けようと思い、40年間続けましたが...そろそろどこかで線を引かなければなりませんね。

自分が今、漫画家と呼ばれるかどうかはわかりませんが....はは (なんとか自主出版のための漫画制作は続けています。そろそろ完成します。)

 

 来年からは、自宅でお祈りをしようと思っています。