癌であるなら、
抗ガン剤治療も手術も受けないと決めて
五ヶ月ばかり過ごしただろうか。
大腸癌なら自分で治せるだろうとおお風呂敷を敷き
そうでないなら、このまま命を落とすことで終わる
だろう.....。
そのうち自分で病院には通えなくなり、医師に訪問
して貰うしかなくなり、ついには入院の運びとなった。
人生は小説よりも奇なり....
もぅこの痛みと戦う人生は終わりにしたいと、切に
願うしかなくなったある日のこと。
ある人とインターネット上で会話し
30年の時を経て、face to faceの再会をした。
その人の事情を具に聴き、結果、わたしはその人に連れられ
がんセンターに検査入院することになった。
それは即ち、わたしの意向を覆して、
癌治療を『医師の手に委ねる。』という
方向に向かっていったと言うことだった。