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The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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誰もいない公園を歩く。文化財のように埋もれていた巨大な松ぼっくりが一つまたひとつ。

やわらかな日差しを木肌に感じる。それはきみの肌のように栄養を蓄えて乗り切った冬の終わり、あるいは春の始まり。

いくつものひかりが氷雪ぎりぎりに境界をえぐっていく。きみの像がこぼれる。ふるさとの潮のように。

今しがた美しい影が風で揺れているように見えた。ささやかなわたしの記憶も耳なりも。冬の最高気温の水が熟れる。

岸のない空の湾内に彗星のように堕ちていく航空機の軌跡。あるいは希薄なこの国の戦意。

誰かと交わるために草花の死が新しい命を地上に贈る。想像力の破片の波しぶきが夕闇に包まれていく。

比喩はまだまだ幼いが、子規のように「文学はようやく佳境に入りぬ」。道連れが山交わる。

同行二人とつぶやく空は新しい写生を始める。きみはきみの歌を。流れる髪。流れる時空。流れる
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さあ

いまから

きみは勇壮に

きらめく雪の海原を

越えていくのだ
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現在、富山市民プラザで、富山ガラス造形研究所の卒業制作展が開催されています。

造形科14人と研究科3人の渾身の作品が展示されています。

写真上から順に

①②③ 山本茜「源氏物語からのイメージ」

④ 小森瑞季「A feeling I have」

⑤ 的場優「不在の地勢」
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いつも

僕の心に

足りない言葉を

そっと補ってくれるのは

遠く遥かにある

きみの風景だ
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鏡が張られた2つの四角柱が対角線上に配置され、ゆるやかに逆回転する。

柱の回転とともに光源も動き、鑑賞者はサーチライトのように迫りくる光に照射される。

鏡に映る自身の像を世界視線のように見つめる装置。

無数の像や無限の奥行き。実体と非実体


この古くて新しい課題に対して本郷仁は「光覚」という概念を作り出した。

見ることと見られることの創造的なメカニズムが啓示するものはなにか。

気鋭のガラス工芸作家の新たな表現へのチャレンジが始まる。