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The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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きみは
真昼の荷電したビルの屋上で
季節の涯ての
雲から降りてくる階段を
ゆっくりと登っていく

わたしは
暗喩のないビジネス文書の行間で
きみの影を
必死に読みとろうとしていた
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きみの胸に続く美しい冬の影

あるいは、凍りついたものへの打撃

もはや、自力でふるえるしかない風景

都市の袋小路で、我々はみな硬い殻に護られながら

心の内奥に不発弾を抱えている

きみと手をつなぎあう虚構と現実の不自然な夕日

気象学は終焉し、世界の災厄は澄み渡る空の中にこそある

なんと多くの暗喩が氷を溶かし、緑の樹冠は痛烈な光に包まれていたことか

いくつもの季節を過ぎて、私が手にする粉々の詩句

それでもきみは果肉の繊維を紡いでいる

突然、腐葉土の下から現れる青空のレールの上を

近未来の電車が走り、詩形式にシグナルを送る

想像力の不可能性

ハンドルをいっぱいに切ると、風が車両の最後尾を抜けていった

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ふたたび

きみは羅針盤の前で

そこからは未知の海と叫ぶ

雪は静かに空の気を鎮め

あの日、あの時の

一人ひとりの映像が

花咲く野原に流れていく

きみがきみである証を

最後の氷柱に託すように

いつしか人々の記憶から

自由や拘束が解きはなたれていく

そして最後に残るのは

ごつごつした岩のような意思だけだ

幽玄な音楽が所在なげに流れ

二月の雪の結晶がほどけて

きみの心の羅針盤を濡らす

これから小航海が始まる

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雪か雲か

能動か受動か

偶然か必然か

日はまた登る
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きょうは

いくつの

ハートマークが

できるかな

傍観者のつぶやきです