冬と春の間で | The Magellan

The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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ふたたび

きみは羅針盤の前で

そこからは未知の海と叫ぶ

雪は静かに空の気を鎮め

あの日、あの時の

一人ひとりの映像が

花咲く野原に流れていく

きみがきみである証を

最後の氷柱に託すように

いつしか人々の記憶から

自由や拘束が解きはなたれていく

そして最後に残るのは

ごつごつした岩のような意思だけだ

幽玄な音楽が所在なげに流れ

二月の雪の結晶がほどけて

きみの心の羅針盤を濡らす

これから小航海が始まる