中空 | The Magellan

The Magellan

Poetry Magazine Magellan 発行人のブログ

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ふう、風の消える前に
音もなく揺らぐ木々
きっと時代が変わるのだ
一生は思い過ごしの連続だったかもしれない
安らかな時を
記憶のほのかな薪ストーブにくべる
ひかりは至る所に溢れるが
もう金色に輝く太陽は見れないのだろう
中腰で細枝を拾い続けるのは
待ち受けている不安を消すため
体温が少しだけ高くなる
何度祈りを捧げても
ひとの世の好機は足早に去っていく
空から奪ったものを返そうと
みんな同じことをやりだすのだが
どんなに償っても
ふう、風の消える前に
音もなく空が
自らを切り裂くだろう
生きとして生けるものすべてが
銀色の飛沫を浴びるまで