クルマと人の写真館-CXx



CXのデビューは1974年、そして1989年まで作られていた。


あのナイフのような“ハイドラクティブ”XMと、名車とはいえクラシックな印象のDSの間、


シトロエンのハイエンドモデルは、このCX一代しかない。ずいぶん長い。




横から見るとぐんにょり弓形のボディが特徴で、多くの人にとってシトロエンの原体験は


ほぼこれとGSで出来上がっているといっていい。


CXは間違って現代に飛来した、未来の物体のカタチをしていた。


当時、見るものに衝撃の「未来」を見せつけ、そして去っていった。




そして現代。


次世代のベンチマークを標榜するクルマのカタチはどうだ。


プリウス、インサイト、


CXの弟のようなカタチをしたクルマが増殖してるのをみてると、


どうも未来のイメージというのは、シトロエンが提示したものから


進化してないんだなと思う。




というか、




やはり、あれは本当に未来から来た物体だったのかもしれないな。。




未来のモノにしては随分壊れたらしいが、




格好だけは現在進行未来形だ。

もうひとつ、ビートを買いたい理由がありまして。。


私は一度でいいから、

あの、みんなで同じクルマを乗り回す

オーナーズクラブみたいのに入ってみたいな

という、はかない夢を抱いておるのです。


思えば、私はこれまで旅情という便利な言葉にひきづられて

実に孤独な自動車ライフをおくっていたなと思います。


同じクルマで、みんなと一緒に走るなんて楽しいのかどうかわかりませんが、

暴走族しかり、狼の群れしかり、きっと群れて走る原始的な興奮はあるのです。

あ~だからこそ今、

気持ちは、下北半島から都会に出てきた、期待で胸はいっぱいだけど人見知りの

転校生のようなものです。

(どこかに仲間を見つけねば。。。下北半島の方すいません。)



それで入るべきオーナーズクラブを想像してみたのです。

なんとなくですが、

外車スポーツカーとか、凄まじい金持ちの中に入ると浮きそうだし、

(てか、そもそも買えねーだろ)

日本車だと、ドリフトとか、ちょろっとコンピュータいじって僕のEg500馬力です、

みたいな話ばっかりで、どうもそういう若い血には馴染めそうもないなと。。


ビートあたりがいろんな意味で“ちょうどよろしい”のではないかと思ったりして。。


いえいえ、決してビートオーナーの人たちを軽んじてるわけではなく、

実は数回、箱根の山でビート軍団のミーティングみたいのを、通りがかりで

見たことがあるんですが、かっこよかったんですよねー。

いや、かわいかったんですかねー、ずらりと並んだビート君が。


AKB48みたいなもんで、

少しだけ違うっていうのがたくさんいるとテンション上がりますもんね。


ん?

動機がおかしいです、かね?

クルマと人の写真館-hb3

ビートの何に心惹かれるかって、

まず、あの細いタイヤだな。

細いからって、か細いってことではない。

僕らが普段目にしている軽自動車より、一回り小さいボディなので、

あの細さが似合うのだ。何よりタイヤ細くていいってことは軽いって

ことで、コーナーも予想外の速さでひゅんひゅん走ることだろう。

ボクがダイエットに成功すれば、上りの加速も確実に速くなりそうだ。


ああ、オレのダイエットが影響を及ぼすマシンなんて、実に素敵だ。


そして、あのソフトトップ。

屋根というより、ドライバーが被ってるという程度の大きさ。

キャビンの生存空間の小ささがたまらんなー。


そう、ビートをしげしげと眺めてると、いつの間にか

比較対象がクルマじゃなくてバイクに思えてくる。


だから、こんな寒い冬もビート君はひたすらに快適なのだ(バイクに比べて)。


クルマと人の写真館-hb2


そして、春になれば、このソフトトップを開け、桜の舞うニッポンの道を走るのだ。

春とはいえまだまだ寒い。ヒーターをがんがん焚いて頭寒足熱走行なのだ。


そんなに速くなくていい、普通の道で高回転まで回せるほうが楽しい。

ああ、ほしい。


い、いかん、妄想が加速してきた。

(続く)