第四番 槇尾山 施福寺 (槇尾寺) 西国三十三所 札所巡り(2020年10月24日参拝 晴れ) | 勾玉

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第四番 槇尾山 施福寺 (槇尾寺) 西国三十三所 札所巡り(2020年10月24日参拝 晴れ)

 

西国三十三所 巡礼の旅 オフィシャルサイトより
https://www.saikoku33.gr.jp/

 

施福寺は槙尾山に有り 南に岩湧山 東に金剛山 北に大阪湾が眺望でき 夏山も冬山もよし 春は桜 秋は紅葉が楽しめます。花山法皇足守の馬頭観音足腰を守り、長寿延命、身体健全の守護尊 方違大観音 転勤 転職 旅行 結婚等の厄除

御詠歌 :深山路や 檜原松原 わけゆけば 巻の尾寺に 駒ぞいさめる

 

宗派 :天台宗    開基:行満上人
御本尊 :十一面千手千眼観世音菩薩    創建 :欽明天皇時代(539~571)

 

当山は第29代欽明天皇の勅願寺。 仏教公伝538年頃の創建で日本有数の古い寺です。役の小角、行基菩薩等の山岳修行の道場であり弘法大師 空海が勤操大徳について出家得度した寺と有名です。

西国第4番札所。本尊は十一面千手千眼観世音菩薩で 御詠歌は、花山法皇のよまれた 「深山路(みやまじ)や檜原(ひばら)の松原分(まつばらわ)けゆけば巻(まき)の尾(を)寺に駒(こま)ぞいさめる」 で巻の尾とは役の行者が法華経を峯々に納経て、最後に当山に納経したので山号となっております。 古来より経塚がきずかれ故事にのっとって全国各札所巡礼が終れば最後に当山にお写経を納めて下さい。 槙尾寺は納経の寺です。


 

西国三十三所②カ寺目は、施福寺です。

 

 10月23日の金曜日の14時頃埼玉県を出発し、三重県のルートイン松坂21時半に着き宿泊したのですが、超低気圧(頭痛アプリで爆弾2個)の為夜中2時頃に偏頭痛を発症してしまいました。私の偏頭痛は頭痛&嘔吐&下痢が酷くてここまで来たけど、今回の旅は中止??という絶不調…。とりあえず、何とか処方薬を飲み、主人に頭と肩をマッサージしてもらって何とか眠れました。予定では松坂を6時半朝食→7時出発予定でしたが、9時過ぎの出発になってしまいました。どうせ遅くなったからと、GoToトラベル地域共通クーポンをモンベルで使用してから施福寺に向かい、準備をして登り始めが13時50分となってしまいました。

 

 

 まだ不調気味なのをだましだまし、標準所要時間30分を40分かけて登りました。

 こちらのお寺は、西国三十三所のなかでも厳しい参道として知られる約一キロ(全八丁で、カウントダウンする道標があり、励まされます。)の急峻な山道ですが、空海さんが高僧の勤操大徳を慕ってこちらで出家剃髪得度し、唐から戻った時にも滞在したお寺だそうなので、空海さん会いたさに(空海さんと縁があるお寺は何となく空海さん色があるので)あえて、施福寺を選択して頑張りました。

 

 施福寺、とぉっても素晴らしかったです

 

↓「弘法大師御剃髪所跡」の愛染明王堂

 まず、「弘法大師御剃髪所跡」の愛染明王堂は水音がし、岩山に囲まれ、爽やかな風が吹く(14時半過ぎなのに!)非常に気持ちが良い場所でした。岩山好きな空海さんを初め役小角・行基さんや多くの高僧の方が修行されたのだろうことが想像出来る場所でした。

 

 

 ↓「弘法大師御髪堂」

 また、「弘法大師御髪堂」も圧倒されました。

四国別格二十霊場&四国三十六不動霊場のある2カ寺に行った際からずっと胃と胸がむかむかして軽い頭痛がずっと続いていたのですが、ここのお堂の前に行ったとたんに頭頂部から掃除機で「ずず~っ」と吸われて何かが抜けていく感じがしスッキリし、びっくりする程晴れやかになりました。

 

う~ん、流石空海さんの髪です。巡礼中の不動明王様や観音様でも落とせないものが落とせたか、ここに来たかったのをお手伝い出来たのかもしれないなぁなんて考えながら階段を登りました。

私には見えない世界は解りませんが、何かの助けになったのなら良かったなぁと思いました。

ここから数十段階段を登るのですがここからは、さっきまでの体の重さと足が上がらないのが嘘のように軽い体と足になり、サクサクっと登れました。

WiKiには資料が現存していないので空海さんの「出家剃髪は史実とは認めがたいが」とありましたが、こちらに空海さんの御髪はあると体感しました。

空海さん、本当にありがとうございました。

 

 

 さて、肝心の巡礼のご本尊&観音様ですが、内陣のご本尊が改修した2015年から御開帳されています。

拝観料500円を支払って堂内へ。超絶パワーのある仏様目白押しでした。
 

オフィシャルFecebookの動画から写真を切り取りお借りします。

https://www.facebook.com/%E8%A5%BF%E5%9B%BD%E7%AC%AC4%E7%95%AA%E6%9C%AD%E6%89%80-%E6%A7%87%E5%B0%BE%E5%B1%B1-%E6%96%BD%E7%A6%8F%E5%AF%BA-1604237899621803/?ref=page_internal

 

 

 

 

↓脇陣の西国三十三所を再興された花山法皇足守りの「馬頭観音像」

足の裏が見えます。昔はお賓頭盧様のように撫でられていたのか、足の裏がテカテカと黒光りしていました。

 

 

内内陣は弥勒菩薩を中心に右に文殊菩薩、左に千手観音菩薩、四方に四天王を配し圧巻です。

凄過ぎです。

 

↓寅年の守り仏の「多聞天」(毘沙門天様)です。

四天王様は体幹がしっかりしていて、どの角度から見てもバランスが良く、とても力強く知性を感じるお顔とお姿で、煌びやかで鮮やかな色彩と金装飾が残っていました。見ごたえがあり引き込まれます。

ご真言を唱えようと意識を合わせるのですが、堂内の圧倒的パワーで(文殊菩薩様の後ろなのに)散々唱えている毘沙門天様のご真言が全く出てきません(;^_^A

堂内を一周周って最後に会いに行きましたが、真言は思い出せませんでした。こんな事ってあるんですね~。武力より知力を感じる多聞天様でした。

 

 

↓「文殊菩薩立像」

弥勒菩薩様の脇仏の智恵を説く文殊菩薩様は行基造立だそう。

 

不動明王様の横にいらっしゃる、制多迦童子のようにお団子を8つ作った変わった髪型で、八字文殊と呼ばれるタイプ。

写真では伝わらないですが、「心技体+知」のバランスが取れていて、力を内に秘めた静かな剣士(転スラのハクロウ?)のような、佇まいで顔が熱くなり圧倒されました。

一目惚れのように魅入られ立ち去れず(このお堂内全部ですが)、「オン アラハシャノウ」とひたすら唱えながら一日前に座っていたい~~!と心から思いました。手が届くぐらいこんなに近くでゆっくりと拝めるなんて本当にありがたいです。

 

 

↓ご本尊の「弥勒菩薩座像」

弥勒菩薩様は、釈迦牟尼仏の次に現われる未来仏のせいか、私にとってはどの弥勒菩薩様もとらえどころがなく、イメージングしにくい仏様でした。

そのため、いつも「よく解らないなぁ」と今まで「オン マイタレイヤ ソワカ」と3回唱えたら結構あっさりとスルーしていました。。。

が、こちらの弥勒菩薩様は慈悲パワー全開で心の底から癒されました。

 

高野山の奥の院には有名武将、企業、著名人から一般の方等沢山の方達が、この弥勒菩薩様がお釈迦様の入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現れ、人々を救済される際に空海さんに通訳(先達)してもらい理想の世界へ生まれ変わりたいとベストポジションを取られているそいうです。(ブラタモリ高野山の回の高野山大学木下先生談)

 

内陣拝観出来て、仏像と距離が近かったからか、「流石は釈迦の次に仏となることが約束された菩薩で、救済して下さりそう!!」と初めて感じることが出来ました。

今度から弥勒菩薩様をイメージする時には施福寺の弥勒菩薩様をイメージさせて頂きます。

素晴らしい弥勒菩薩様にお会いできて良かったです。

 

 

 

さてさて、やっと西国三十三所の札所本尊の十一面千手千眼観世音菩薩様のご登場です。

 

↓「十一面千手千眼観世音菩薩立像」

ご本尊の前で小声で読経をさせて頂き、終わりそうな頃、もう一組西国三十三所 札所巡りをされている先達さん率いる方達がいらっしゃったので、邪魔しないように早々に立ち去りました。

味わえなくて残念!

でも、こんな間近でこのクラスの十一面千手千眼観世音菩薩様を拝める機会なんてなさそうなので、感動しながら読経をさせて頂きました。

 

 

↓「方違大観音(ほうちがいだいかんのん)座像」

脇陣の方違大観音(ほうちがいだいかんのん)座像様、圧巻です。

 

日本唯一観音様で、悪い方向を良い方向に変えて下さるそうで、人生の転機に開運へと導いてくださる観音様
丈六仏(多分)でお顔が大きめで、目力が強いです。

燃えてしまったかつてのお堂は大きかったらしいです。半眼の焦点が、観音様がとても高い位置にあったことを忍ばせます。

冠がりっぱで、宝塔や宝珠、赤と白の鏡が印象的で細部まで凝視してしまいます。

私の人相もこんな風な鼻や耳だったらお金が溜まるのかなぁなんて考えてしまいました。


説明文に「変化はチャンス。チャンスは変化。」とありました。

コロナ過で人類の生き方が変わり、まさに転機。

物質的な豊かさかから、心の豊かさを目指す、そんな世の中になるといいなぁと思います。

 

 

納経をお願いすると、「是非堂内で仏様をお参りください。写真も撮ってもいいですよ~。」と堂内拝観を強く勧められました。(2回目に入った時、写真を撮ろうとiPhoneを向けたのですが、余りにもパワーがある仏様達なので、恐れ多すぎて私には撮れませんでした。)

もうすでに拝観したことを伝えると、「拝観料を頂いたのなら、何度でもどうぞ。」言って下さいました。

 

それならばと、友人が引越したいとずっと言っているのを思い出し(堂内を出たら我に返って思い出しました)、「方違お守り」を購入し、再度堂内に入って方違大観音様に「埼玉県の〇〇というものにこのお守りを渡すので、引越しをしたがっているので、ぜひ良い引越をお導き下さい」と祈願させて頂きました。

 

1回目は主人と読経が終わったら、人がワラワラと来たので直ぐに立ち去りましたが、2回目はゆっくりと方違大観音様を拝見出来ました。

たまたま一緒になった母ぐらいの女性と「素敵ねぇ~、癒されるねぇ~、凄いね~、冠が素晴らしいねぇ~」と話しながら、「ほぅ」感嘆しながら、うっとりした心持ちでと二人で目を見合わせてニコニコしながら、観音様を褒め称えました。幸せな気分になれて、友人の為に2回目を来て良かったです。

 

 

↓「槇尾弁財天」

後陣右側の槇尾弁財天様

 

西国三十三所第30番札所の滋賀県長浜市の竹生島(日本三大弁財天)から雨乞いの為に、こちらに移されたそう。とても霊力がありそうな弁財天様で、竹生島からと読んで納得しました。

以前竹生島に行った際、弁財天様が祀られている「竹生島宝厳寺 本堂(弁財才堂)」では、竹生島自体のパワーはすごかったのですが、まったく弁財天様を感じられませんでした。

こちらでお会いできて良かったです。

 

この他にも「槇尾不動坐像」「七福神」「二十八部衆」「撫で仏」「大日如来像」2体、「空海坐像」「最澄坐像」(お二人が同じ堂内にいらっしゃるのって初めて見ました)等多数安置されています。昔は1000の建物があったそうですので、ご本尊のみ助け出されたのが一堂に会しているのでしょう。

 

 

山門の前の看板に「山上大堂立体マンダラ仏の世界」と書いてありましたが看板に偽りなしでした。

 

仏教伝来から間もないころからの古刹だけあって、東寺の立体曼荼羅とは違う荒波を乗り越えてきたお寺の歴史や仏教の宗派を超えた人々の熱い信仰心を感じる様々な仏様達に会えて、心が温まりました。

 

西国三十三所の2カ寺目も長谷寺に続き、圧巻のお寺でした。