翌日は岩手県の平泉にある中尊寺に行きました。
公式HPより抜粋
中尊寺は嘉祥3年(850)、比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)によって
開かれ、12世紀のはじめに奥州藤原氏初代清衡公によって大規模な堂塔の造営が行われたそう。
「「みちのく」といわれ辺境とされた東北地方に、仏国土(仏の教えによる平和な理想社会)を建設する」という理念のもとに、すべての生あるものを過去世から現世さらに未来世にいたるまで仏国土に導きたいという清衡公の切実な願いの具現化する為に、『法華経』の中に説かれる有名な一場面を具体的に表現した伽藍(がらん)を建立したそうです。
全体的な感想は、奥州藤原氏の「仏の教えによる平和な理想社会」の切実な願いをヒシヒシと感じ、持てる力を総動員して物凄い熱意ある人々と材料が集まり創り上げたみちのくの極楽浄土だと思いました。
↑高野山や比叡山と同じで中尊寺というのはこの山全体の総称で、各々にお寺の名前があります。
↑月見坂と呼ばれる結構急な坂道が続きます。
でも御神木クラスの巨木の間の山を歩くのでとても気持ちが良いです。
(マスクしなきゃなのが口惜しい!)
↑弁慶堂
爽やか風が吹いています。
現在の弁慶堂は文政9年(1826年)に再建されたものだそうで、お堂の中には、武蔵坊弁慶と源義経の像が安置されています。ボランティアの方が弁慶像の高さは実寸大で身長は185㎝ぐらいあり、現代人の平均身長と比較すると2m20cm(たしか…)ぐらいだそう、大きかったのですねぇ。
堂内の格天井には60種余りの草花が描かれていて綺麗でした。
↑本堂
明治42年(1909)に再建され、大きな釈迦如来坐像が安置されています。
新しいなぁと思ったら2013年造顕だそうです。金色に輝いてました。
↑不動堂
↑大日堂
金剛界大日如来様が安置されています。
ひっそりとした印象で、天台宗と真言宗の違いを感じました。
↑讃衡蔵
讃衡蔵の3体の丈六仏が素晴らしかったです。
↑この中に金色堂が安置されています。
金箔、白く光る夜光貝の螺鈿細工、透かし彫り金具・漆蒔絵等々、とってもゴージャスです。
人が沢山いるせいか金色堂の阿弥陀如来様は良く解りませんでした。(今の本堂の阿弥陀如来様も)
讃衡蔵の3体の丈六仏の元本堂のご本尊の中央の阿弥陀如来様と向かって向かって左の薬師如来様の方が解りやすかったです。
帰ってきてHPを良く見て、讃衡蔵の中央の阿弥陀如来様と左の薬師如来様(2体は同時期に造顕されている)が中尊寺の中で一番好き!と思いましたが、平安時代末期作でずっと祀られ、拝まれている歴史の成せる業でしょう。
衣の襞の曲線が美しく、微笑みも素敵で顔面が熱くなるほどの慈悲を感じて圧倒的に良かったです。
山道帰一先生の『風水パワースポット紀行』には「正飛龍形」という吉形の地形だが、「斬龍」「反弓水」という2つの問題点があるが、それでもなおパワースポットとして素晴らしい場所とありました。
私的には電車の音が残念ですが、とても良い土地でした。