私にとって今年の1月はどうだったかな?と振り返ってみると、やはり寒さに負けてしまって冬眠状態に近かったと言わざるを得ません。特にこのブログは・・・。
しかし、前にご紹介した片山みやびさんの個展に5回も足を運んでしまいましたし、ギャラリートークという催しにも参加させていただいたので、それを含めると計6回も。
素敵な作品に囲まれてみやびさんともゆっくりお話しすることができて、何とも贅沢な癒しの時間を過ごさせていただきました。
それに加えて、先日は、池田市にある逸翁美術館で開催されている、2012早春展『呉春の俳画と写生画-特別公開 重文「白梅図屏風」-』に行って来ましたので、私にとって1月は「芸術の秋」ならぬ「芸術の冬」になりました。そうでなければ、文字どおりの冬眠状態で過ごしていたことでしょう。
江戸時代中期の絵師「呉春」については、司馬遼太郎の小説を読んで初めて知って興味を持っただけで、ほとんど予備知識もなく、それほど期待していなかった私でしたが、彼の作品『重要文化財 白梅図屏風』の前で釘付けになってしまいました。
絵画を文章で伝える力量なんて持ち合わせていないのでお伝えすることが出来ないのが何とももどかしい限りですが、作品の前で佇んでいると、まるで今流行りの3D作品ででもあるかのような錯覚に落ちいってしまいました。白梅や枝が立体的に浮き上がって見えるのです。不思議ですが私にはそう見えました。
特別展示は3月4日(日)までとなっていますので、お近くの方は一度ご覧になって、ご自分の目で確かめてみられては如何でしょうか?
なお、あまり知られていないようですが、<池田の銘酒「呉春」は彼の名前から由来するとのことです。
「逸翁美術館」についても説明したいのですが、長くなってしまいますので、同館のHPをご参照ください。
美術館や画廊に足を運ぶなんてことは、数年前の私には考えられないことでした。半冬眠状態であったとはいえ、思いがけず私にとってすっかり芸術漬けになった感のある今年の1月でした。その1月が行った後、明日から迎える今年の2月は、果たしてどんな月になるのだろうか?と、無理にでも期待する心を忘れないで迎えたいと思っています。冬眠から逃げて(笑)。
<参考>(URLは文中でもリンクさせています)
● 逸翁美術館 http://www.itsuo-museum.com/profile/
● 2012早春展 『呉春の俳画と写生画-特別公開 重文「白梅図屏風」-』 http://www.itsuo-museum.com/exhibition/
●江戸の絵師 呉春 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89%E6%98%A5
●呉春について http://www.hyotan.co.jp/cnt/sake/gosyn.html
【池田の町に呉春現る】
司馬遼太郎の「天明の絵師」の主人公である松村月溪(1752年~1811年)が、愛妻を亡くした傷心で池田の町に移住してきたのが天明元年(1781年)のこと。翌年の春に近くの本養寺を訪れて、何やら思案中に池田の古称=呉服(クレハ)の里で春を迎えたことに感銘し、名を中国風に松村呉春と改名しました。後に京都・四条に戻った松村呉春は四条派画家の祖として晩成しました。前半は傷心で過ごし、改名までした池田の町で呉春が得たものは大きかったのでしょう。
【銘酒「呉春」の由来】
呉春特吟の首掛け札に『呉春は池田の酒のこと。呉は池田の古い雅稱「呉服(くれは)の里」に由来し池田のこと。春は唐代の通語にて酒のこと。依って呉春は池田の酒。』と記されていますが、銘酒・呉春の名が松村呉春から由来していることはあまり知られていません。また、呉春は創業が江戸中期の元禄年間(元禄14年(1701年)頃)と云われていますが、呉春の名が使われるようになったのは、天明以降の弘化4年(1847年)頃からと云われています。




