つい先日草刈りをしていた現場に、すでに青々とした雑草が勢いよく伸びていました。夏の太陽の勢いを吸収しているかのようで、いかにも元気そうです。

「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前がある。」
これは、昭和天皇が仰った言葉だそうです。
長年にわたって昭和天皇に仕えた、侍従長の入江相政(いりえ・すけまさ)さんが、著書の中で次のようなエピソードを紹介されています。
夏休みを那須の御用邸か下田で過ごされた天皇が秋口に皇居にお帰りになったとき、きれいに草が刈り取られた皇居の庭を見て入江侍従長にお訊ねになりました。
「どうして草を刈ったのかね?」
「真に恐れ入りますが、雑草が生い茂っておりまして随分手を尽くしたのですがこれだけ残ってしまいました。いずれきれいに致しますから」とお詫びをしました。
すると天皇は、
「何を言っているんでしょう。雑草という草はないんですよ。どの草にも名前はあるんです。そしてどの植物にも名前があって、それぞれ自分の好きな場所を選んで生を営んでいるんです。人間の一方的な考えで、これを切って掃除してはいけませんよ」と、かつてお見せになったことのないキツイ目をして諭された。(入江相政「宮中侍従物語」)
なるほど!でも浅薄凡人の私には植物の知識が乏しいので、「雑草」と表現することをお許しいただくしかありません。(・・。)ゞ
青々とした「雑草」に清々しい夏の息吹さえ感じて少し先に目をやると、そこには赤い軍団の姿が・・・。

遠目には、どこかのプロ野球球団の応援団(笑)が集結しているのかと思ってしまうほど目立つ赤の集団でしたが、近付いてみると以前このブログでご紹介したことのある、(私には)「名前がわからない」植物の集団でした。
暑い時期に真っ赤な植物はそぐわないと思い込んでいましたが、厳しい陽射しの中でのキリッとした赤は軽やかな暑さを感じさせてくれていました。ほんの1週間前には暑い盛りでも元気に咲いていたのですが、
【先週はこんなに元気だったのに・・・】

【ほら、こんなに元気だったのに・・・】

何日かの猛暑日が続いたせいでしょうか、げんなりしているように見えました。頭を垂れてグッタリしている姿を見ると、暑さが倍増して感じられます。
【グッタリ】

【げんなり】

この植物、花に相当するものがどれなのか?果たして花が咲くのかどうか?わかりません。花のように見えるのは葉が赤くなったものだと思うのですが、「名前を知らなくても」これを雑草と呼び人はおそらくいないのではないでしょうか?
雑草とは呼ばれなくても夏バテする?植物と、雑草と呼ばれようが夏バテどころか生き生きと生命力を感じさせられる「名も知らない」植物と。
たしかに「それぞれ自分の好きな場所を選んで生を営んでいる」んですね。(ただし、「赤い植物」は人の手で植えられたものですが・・・。)
わたしたちも「それぞれ自分の好きな場所を選んで生を営んでいる」んですから、暑さになんか負けず元気に秋を迎えなくてはなりませんね♪
※追記(7/31 16:20)
赤い花は「ハゲイトウ(葉鶏頭)」と判明しました。
⇒ こちらをご参照ください
