人がこの世に生を受けてからの生涯に出会う人の数は「星の数ほど」と言えるかもしれませんが、一瞬の出会いだけですれ違ったままお互いの人生を終えるというのが圧倒的多数でしょう。
それに比べると年に一度とはいえ、七夕の日に会える織姫と彦星は恵まれていると言えそうですね。
それとは少し違いますが、「1年を20日で暮らすいい男」なんていう川柳がありますね。私は「20日」ではなく「10日」だと記憶していたのですが、どうやら「20日」説が有力のようです。
江戸時代の相撲興行は、1場所10日制、1年2場所で年間20日。たったこれだけの本場所興行で1年を安泰に暮らすことができた力士の身分をうらやみ、やっかみもあって、からかった江戸川柳です。
現在では1年6場所で年間90日興行されている大相撲ですが、本場所の合間には地方巡業もあって大変だと思います。
しかし、実は江戸時代も本場所の20日以外に、地方巡業や大名家での御用などがあったそうですから、川柳でうたわれていたような優雅な生活でもなかったようです。
それはともかく、ここで問題です(笑)
1年に2日間だけ営業するJRの駅があります。さて何処に在る駅でしょうか?
もったいぶらずに答えを発表させていただくことにします(笑)
香川県三豊市三野町大見にあるJR四国予讃線の駅である『津島ノ宮駅(つしまのみやえき)』です。
毎年8月4日・5日の津島ノ宮(津嶋神社)の夏季大祭開催日のみ営業するため、日本一営業日数の少ない駅として知られています。知らない人以外には、ですが…( ´艸`)
「津嶋神社」は瀬戸内海に浮かぶ小さな島にあって、本殿がある津島と対岸とは約250m離れており、普段は通行できませんが、夏季大祭のある毎年8月4日と5日の二日間だけ、橋が架けられ渡ることができます。
この神社は子どもの神様として有名で、津嶋神社のHP(http://www.tsushima-jinja.com/event.html)によると
『毎年この2日間は子供さんと手をつなぎながら、あるいはベビーカーを押しながら、子供の健康と健やかな成長を願い、本殿へとやってくる約10万人の参拝者で賑わっています。
また、この「つしま橋」は別名「しあわせ橋」といわれ、この橋を渡ると、子供・若いカップル・夫婦に幸せが訪れるとされています。8月4日、5日は早朝から夜遅くまで、県内外から老若男女が大勢「つしま橋」を渡って本殿に参拝』するということです。
<参考>三豊市HP 津嶋神社夏季大祭
⇒ http://www.city.mitoyo.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=8194
夏季大祭初日の昨日(8/4)、初めて津嶋神社に行って来ました!老若男女の「老男」として(/ω\)
何年も前から一度は行ってみたいと考えていたのですが、実現しないまま何年も過ぎてしまっていました。
1年に2日間とはいえ、8月4日と5日は毎年やって来るのですから焦らなくても大丈夫、と高を括っていました。しかし、8月4日と5日は毎年やって来るとしても、自分がその日を迎えられる保証なんてない、という気持ちが年々強まりました。迎えることが出来ても健康を損ねていては実現不可能。「今年も桜を見ることが出来た」という心境が切実に理解できてしまう年代に辿りつつあるという実感。正直なところ焦りも(-_-;)
よし!今年こそは行ってやるぞ!
7月下旬に固く決意したものの、それを阻もうとしたのが台風接近による四国地方の大雨でした。
大阪を出発する前にも何度も止めておこうか?大雨で中止にでもなったら目も当てられないぞ。迷いに迷いました。
「買わないと当たらない宝くじと同じだ」行ってみよう。
「宝くじは買わなかったら外れることもないぞ」と別の自分。やめておこうか。
自分の中で二人の自分がせめぎあいます。
気持ちを切り替えました。
「行ってみないと始まらんやないか。結果を恐れていては何事も成就出来んよ」と。
「せっかく行ったけど中止になった。」「中止にはならなかったけど、大雨の中をずぶ濡れになりながら渡った」どっちでもいいじゃないか。それも思い出となるだろう。
で、決行しました。
前日、現地近くに宿泊して、当日朝早く神社に向かうことにしました。
大雨による四国の鉄道の運行見合わせ、運休、ダイヤの乱れに心がくじけそうになりましたが、何とか丸亀の宿泊先に到着。
夜中も雨が降っていました。
「日頃の行ないが悪いからかなあ」弱気な心が首をもたげます。
翌朝、雨は上がっていました。


「津島ノ宮」駅に到着。


昨日は運休していた区間も、幸いなことに運転を再開していたので、予定どおり、予讃線で丸亀から数駅先の「津島ノ宮」臨時駅に到着。なんと陽が射してきて青空が広がっていきました。
「えええ?もしかしたら日頃の行ないは良かったんかいな?( ´艸`)」

橋を渡るには大人300円、子どもは100円で津嶋橋通行券を購入しなければなりません。

入口で半券を受け取りましたが、金額も書かれていなくて辛うじて大人券であろうという痕跡が・・・。

でも、お蔭で「津嶋橋=しあわせ橋」を渡ることが出来て、「しあわせ」なことに写真を撮ることも出来ました。(笑)


小高い丘に本殿が

本殿への階段手前には空のベビーカーが並びます。

子どもを抱っこして、この石段を登るのは大変ですね。

登り終えて振り返ると渡ってきた橋が・・・。本殿を目指す人の列が続きます。

NHKのカメラも取材に来ていました。

「津島ノ宮」臨時駅には、テント張りの待合いスペースが設けられていて、帰りの電車を待つ間、そのテントの下のパイプ椅子に腰かけました。
たまたま隣でNHK高松放送局の記者さんがパソコンで記事を打ち込んでおられたので、思い切って声を掛けました。
「日頃の行ない」を話題にしたところ「昨日だったら中止になっていたでしょうね。きっと、行ないが良かったんですよ!」と満面の笑みをたたえて力強く返してくれました。
行ってよかった!
子どもの力の凄さを感じました。
当たり前ですが、子どもが1人でベビーカーに乗って来るはずはありません。少なくとも大人が1人、両親だと2人、おじいちゃん・おばあちゃんも付いてくれば、大人が4人。子どもには集客力というか、人を動かすパワーがあることを感じました。
一期一会は人との出会いだけでなく、場所との出会いにも共通するのではないかと思います。今年両親や祖父母に連れてこられた子どもたちが、20年後、30年後には自分の子供を連れて来ることになるのでしょう。そのときは、今年パパ・ママとして橋を渡った両親は、じいじ・ばあばとして渡ることになるのでしょうね♪
一期一会の積み重ね。動かなければ出会えない。これからも続けて行こう!そんなことを考えながら、元気を頂いて帰阪出来ました。
【臨時駅近くに蓮の花が開いていました】

【臨時駅の奥に見えるテントが待合スペース】

動画その1(海辺で遊ぶ子どもたち)
動画その2(本殿での様子)
