小さな恋のメロディ | 内輪で行こう!(笑)

内輪で行こう!(笑)

海が好き!山が好き!自然が好き!
そして、何よりも気の合う仲間が好き!
心と心の触れ合いを大切にしたいブログです。



こんばんは。

今回は先日の「ローマの休日」に続き、映画の話を書きます。
以前書いていたブログでもご紹介した事がある内容です。

今回はオジサンが昔々、大好きだった映画「小さな恋のメロディ」をご紹介します。



ビージーズに、リチャード・ヒューソン・オーケストラ、
そして、クロスビー・スティルシュ・ナッシュ&ヤング(CSN&Y)。

このネタのテーマは、「音楽」にしようかと思いましたが、やはり「映画」で行きます・・・。

オジサンの大好きだったこの映画、
DVDも、もちろん持っています。



実はこの映画はアメリカや本国イギリスでは不発だったのに、
何故か日本では大ヒットした映画です。



さて、「オジサン、ちょっとメルヘンチックじゃあない?」とお思いの方もいるでしょうが、
主な話の内容は、「主演のトレーシー・ハイドが可愛い!」ということではなく、
素晴らしいサウンドトラックのことです。

そうそう、この映画の脚本はアラン・パーカー。
後に子供だけが出演しているミュージカル映画の「ダウンタウン物語」の監督もしています。

私はアラン・パーカーは、ビージーズやCSN&Yの曲から、
このストーリーを組み上げたのではないか?と思っています。

何故なら公開される前(1971年以前)から、
映画で使われたビージーズやCSN&Yの曲はすでにあったからです。

そして、まるでオリジナルサウンドトラックのように、
全ての曲が映画のシーンにマッチしています。


さて、この映画のスタートは、ビッグベンとテムズ川に登る朝日です。
ビージーズの「イン・ザ・モーニング」の曲が流れ出しボーイズ・ブリゲートが行進をして行きます。




この曲は朝、昼、夜の歌詞のパートに分かれていますが、
朝のパートは「君と会える、一番好きな時間」という歌詞で、
後でメロディ(トレーシー・ハイド)に恋をするダニエル(マーク・レスター)の想いを感じさせます。

つまり「朝学校に行けば、大好きな君に会える」という想いです・・・。

昼のパートには「海で待っている君と砂の城を作る」という歌詞があり、
仲良くなった二人が学校をサボって、ブライトンの海岸に行った時に、
海岸で砂の城を一緒に作っているシーンに結びつきます。

ちなみにその時、二人の手と手が触れ合い、ダニエルはメロディに「結婚しよう」と言います。


話がそれましたが、次に出てくる曲が、ビージーズの「ギブ・ユア・ベスト」です。
この曲は学校帰りに、ダニエルとオンショー(ジャック・ワイルド)の二人が
帰り道と反対方向の繁華街に繰り出して遊ぶ姿に
かぶせられています。




二人の友情の芽生えを表すのにピッタリな曲だと言えます。

記憶は定かではないですが、確か、ブライトンの海岸にダニエルとメロディが遊びに行った時に
シーサイドの遊園地でジェットコースターなどに乗っている時も流れていました。


そしてその次に登場する曲が、この映画の主題歌でもあるビージーズの「メロディ・フェア」です。

廃品回収のおじさんに、家族の使っている?服を渡して、金魚と交換してもらったメロディが
パブで昼間から飲んでいるお父さんにお小遣いをもらいに行くまでの間流れます。




「人生は競争じゃあない、メリーゴーランドさ」
少女から大人に変わっていこうとする乙女の微妙な気持ちが、
ある種のせつなさを込めて歌われています。

ガラス瓶から放たれた金魚が水飲み場の水槽?の中を泳ぎまわる映像は
その歌詞と非常にマッチしています。

「髪をとかしてごらん、きっと君は美しくなれる」

お小遣いをお父さんからもらって、天使のような笑顔をメロディが見せたところで、この曲は終わります。


何を隠そう、オジサンは「小さな恋のメロディ」に関しては、
DVDに加えて、高校時代は、レコード(←文字通り)と
音だけが録音された「映画で英語学習」のカセットテープまで持っていました。(笑)


さて、「メロディフェア」の次の曲は、運動が苦手なダニエルがメロディの気を引こうと
運動会の徒競走で死に物狂いで頑張って1位でゴールするシーンで流れる
ビージーズの「ラブ・サムバディ」です。




この曲も映画のシーンと実にマッチ。

「とにかく、誰かを愛してみろよ」

頑張り過ぎてゴールに倒れこんだダニエルに、オンショー達が駆け寄ります。
小学校の頃の運動会、体育祭を思い出し、ある種の切なさを感じる印象的な曲です。


色々なことを経て、音楽の試験で順番待ちをしている時に、
自分の縦笛とダニエルのチェロで合奏をしたり、ダンスパーティーで一緒に踊ったりして、
次第にダニエルに惹かれ始めるメロディ。

そして、オンショーを裏切って、ダニエルがメロディと墓地に手をつないで行くときに流れるのが、
やはりビージーズの「若葉の頃」10数年前にTVドラマで使われていたので、
若い方でも知っている曲かもしれません。 




2
人はリンゴをかじりながら、ある墓石を見る。
ちょっと細かいところまでは忘れましたが、その墓碑にはある夫婦の名前が書かれていて、
確か、奥さんが亡くなった次の日に、旦那さんが亡くなったと記されています。

「よっぽど、奥さんのことを愛していたんだね。この旦那さん・・・、
あなたも、私のことをずっと愛していられる?」と尋ねるメロディ。

「もちろんさ、だって今日までずっと君を愛してきたから」と答えるダニエル。

「若葉の頃」は続いて流れます。

「小さかった頃は自分よりクリスマスツリーの方が大きかった。
その頃は、周りの皆が遊んでいる時に僕と君はいつも愛し合っていた。・・・・・・」

「今では自分の方がクリスマスツリーより背が高くなった。
そして、君はあの頃の事を話そうともしなくなった・・・。でも、2人の愛は決して死なない」

ちょっとあれこれ想像させられる逆説的でもある意味深な歌詞です。


そして、クラスメイトの前で結婚式をあげたダニエルとメロディが、追ってきた先生たちから逃れて、
手漕ぎのトロッコで地平線に向かって消えていく、あまりにも印象的なラストシーン。

ここに流れるのが、私も大好きなCSN&Y(クロスビー・スティルシュ・ナッシュ&ヤング)の
「ティーチ・ユア・チルドレン」です。




「大人は子どもに夢を与えてあげなければ行けない。
その夢を拾うも、拾わないも、子どもの自由。」
どんな子どもでも、やがていつかは大人になる。
子どもにとって本当に大切なものは何かを、大人は忘れずに教えてあげる必要があるのです。

先生達をやっつけ、ダニエルのお母さん(階級意識)の車をぶっ飛ばし、
自由を勝ち取ったかのように見える子供達。

そんな彼らもやがて大人になるのです。

彼らは大人になった時、自分の子供にどう接するのかな?

サウンドトラックに意識をしてこの映画を見ると、意外に奥の深さを感じさせます。
そして、初恋の頃を思い出して、キュンとなりたい方は是非DVDをご覧下さい。




読者登録してね

ペタしてね