黄土地帯 | 手稲山・発寒川からの手紙
黄土高原は海抜2000から4000メートルの黄土の台地。秦の時代には多種類の植物・動物が生育・生息しており、森林被覆率は40パーセントを越えていたといわれる。しかし、その後、打ち続く戦乱や森林伐採、人口増加にともなう開墾や過放牧によって緑の被覆が大きく失われた。この結果、数十年おきに襲う集中豪雨による大洪水や土壌の崩壊・流出、これによる浸食谷が激増した。黄濁した黄河の水1トンに38キロの土砂が含まれており、黄土高原の侵食流域面積は62万平方キロに及んでいる。

