「主人のワイシャツ。去年しっかり洗ってしまったつもりなのに、今年着ようとしたらエリが黄ばんでた~。あ~何でなんだろう?がっかり。」

いつもの常連、主婦Mさんの嘆きです。

洗った後はきれいなのに時間が経つと黄ばみが出る。これは汗や皮脂汚れがちゃんと落ちていなくて「酸化」したから。

汚れや汗は、放っておくと酸素と結合して「黄ばみ」となる。鉄が錆びると茶色くなるけどあれと一緒ですね。


女性用に特に多いのは「ブラウス」「ワンピース」の脇の黄ばみ。一度黄ばんでしまうと、洗剤つけて一生懸命こすってもこすっても取れない(T-T)


夏の間は、頻繁に洗濯するからいいんですよ。でも問題はこれから秋に「夏物をしまおう」という時。

この時、しっかり汗や皮脂が落ちていないと冬、春と時間が経過して酸化がすすむというわけ。

では、黄ばんでしまったらどうするか?

ここでお勧めなのが「酸素系漂白剤」です。「過炭酸ナトリウム」が代表的ですがコレはあの「ワイドハイターの主成分」と思って下さい。

   過炭酸を使った黄ばみのとり方

1,6リットルのお湯に過炭酸ナトリウム

  30㌘(大さじ2杯)を入れよく混ぜる。

 (湯の量は容器により増減可。過炭酸も比例して調整)
 温度は45℃~50℃。黄ばみの他に汚れがあれば

石けん又は洗剤を一緒に混ぜる。

2,黄ばんだシャツ、ブラウス全体を浸ける。

  → 約30分

3,洗濯機の脱水(30秒~1分)または手で軽く絞る。

4,水で濯ぐ。1回目。

5,3と同様に軽く絞る。

6,水で濯ぐ。2回目。この時「酢」を入れるとふんわり感が出て良いのでここがポイント!
  (小さじ半分~1杯。クエン酸でも食酢でもOK。)

※酸素系漂白剤はアルカリ性。このアルカリが残ると「アルカリ焼け」といって逆に黄ばみを起こす場合も。酸を加えることで「中和」となり生地も柔らかくふんわりする。つまり「酸」は柔軟剤の代わりになるのです。

7,最後に1~2分 しっかり脱水の後、自然乾燥。これでキレイになりました!

※ 白や黄色、水色など淡色と色柄ものはOKですが、黒や濃い色は色があせるので出来ません。
  綿、ポリエステル、化繊はOKですがウールや絹など動物性繊維はアルカリに弱く硬くなったり変形するのでNGです。


  これはプロに任せましょう!



例えば、コレ。お客様の男性用、綿100%シャツ。


綿なので「過炭酸」で黄ばみ処理できるのですが、問題は黒の水玉模様。この黒が色あせてしまっては台無しです。ですから、この場合は「温度」「時間」「過炭酸の量」を微妙に調整しなければなりません。


こうなると経験がないと失敗する恐れがあるのです。
このような難しいものについては、プロの技「復元加工」にどうぞお任せ下さい。


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