次なるステップを目指して | 前橋山岳会

前橋山岳会

いつも山と一緒に呼吸していたいから

2016年3月25日 小雪,-5℃
マチガ沢S字右岸
茂木 永尾

 「訓練ごっこを繰り返しても、意味ないよ。」と昔、広瀬が言っていたことを思い出します。某岩場での岩登り訓練ごっこ・雪上での雪上訓練ごっこ等々場所は屋外ですが、何を目指すのかその先がありません。その<ごっこ>にならないためにも、登山道を一歩外れ未知の世界に踏み込む意思ある新人には、訓練の先にある世界を示さなければなりません。その重い命題を念頭に置いて、個人授業を計画しました。
 渋川を過ぎるころから、対向車に雪が張り付いているのが気になります。湯檜曽を過ぎると、なんと除雪車が作業中です。芝倉沢のトレーニングバーンを計画していましたが、降雪による視界不良が懸念されたので 見通しの比較的良いマチガ沢厳剛新道付近に変更しました。
 新雪を踏みしめ 旧道を進みます。いつもの雪崩道は新雪に埋もれています。


S字右岸の訓練適地を探しながら 厳剛新道をたどりました。新雪はザラメの上に15cm、ふきだまりで膝まであります。しかし、藪が至る所に突き出ていて、広さと傾斜を持った雪面がありません。適地を見つけられないまま、新道の見晴らしまで上がってしまいました。


見晴らしより少し下った(戻った)ところに、藪の出ていない幅10m斜度30~45の雪面がわずかにありました。そこで、練習開始です。新雪下のザラメは、潜ることはないのですが、アイゼンの歯をやっと受け止めてくれる硬さなので シャフトによる即ストップと体の摩擦を最大限利用することを練習しました。その後、表面の新雪を落としたザラメ斜面で トラバースに時間をさきました。へっぴり腰もだいぶ改善されました。 

  
ザイルによる確保も練習しましたが、滑落者は私一人なので疲れました。

ひばり、わり、いわしの暗号や、ジワッとしめる!マンダム等当事者でなければ理解できない日本語が飛び交ってしまいましたが、理解できたでしょうか?
次は、鋭角の雪稜をたどってピークに立ちましょう。       (記:茂木)


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雪、風、
だんだん視界がきくようになると
そそり立つシンセン尾根が眼前に。

今日はお散歩主体?と思いきや
全てが私のためにプログラムされた講習会でした。
なんと贅沢な。

こんな風景の中に身を置く幸せ。
名コーチの下、
間違えても覚えるまで繰り返し、やり直せる、最高の授業でした。
失敗を怖れ萎縮するのでは身に付かない。

知識技術の継承、そして進歩しなければ。

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なんつって、、帰宅して、インクノットの復習しました😅ノリさんの高みまで、到底ちかづけませぬ~💦(ナガオ)