山梨県南都留郡道志村・小倉美咲ちゃん行方不明事件その15(犯人の居住地域推定・山梨県内の場合) | 雑感

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小倉美咲ちゃん行方不明事件

ピンク矢印の先ちょうどいい感じのところに電柱があるので、そこに左右両方の道をにらんだ高解像度の防犯カメラを設置するべきではないかと思う。キャンプ場の真ん中を公道が走っており不審者でも怪しまれずにアクセスしやすいことに加えて、現にこうした行方不明事件が起きている以上、道志村は横浜市民優待サービスなど他県の市民を呼び込むことに熱心なのはいいとしても、その一方で村内のキャンプ場については親子連れが安心して楽しむことができるよう、この程度の最低限の防犯設備は施すべきではないかと思う)

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 「その14」で、過去の女児連れ去り事件を紹介した際、犯人がすでに死刑執行された例の「奈良小1女児殺害事件(2004年11月)」を紹介するのを失念していましたので、「その14」記事内に追記をさせていただきました。
また、同じく「その14」内で触れた栃木県旧今市市の女児殺害事件(2005年12月)について、当初「常陸大宮市三美の山林で殺害された」と書いていたのですが、それは容疑者の当初の供述によるものであり、殺害場所については検察は公判内で「栃木県か茨城県内とその周辺」と大幅に範囲を広げ、殺害日時も女児が下校途中に同級生と別れた時間を起点に「2005年12月1日午後2時38分ごろから同2日午前4時ごろ」とし、約13時間の幅を持たせています。いずれにしても「その14」における今市事件の記述は正確ではなかったため、一部訂正をさせていただきました。)

 

さて「その13」~「その14」でこの事件を「不特定女児狙いの連れ去り監禁事件」と設定し、それが「山梨県外者による越境犯罪」であった場合の犯人の居住地域を推定してみました。

 

次にこれが山梨県在住の犯人によってなされた場合の、犯人居住地域推定ということをやってみたいと。

あれほど「越境犯罪の可能性あり」と屁理屈を並べ力説していたことから手のひらを返すようであれなんですが、私は犯人=山梨在住の可能性も十分にありでは?と思っています。

というのはこれまでの記事で、越境犯罪の可能性を示す理由として、

 

「椿荘オートキャンプ場は県外者が多く集まる場所であり、越境犯罪狙いの人間が他県ナンバーの車で入り込んでいても怪しまれないというメリットがある」
「椿荘オートキャンプ場は県境に近接しており、特に神奈川東京方面に逃走した場合は極めて短時間のうちに山梨県警の管轄区域外に逃れることができる」

 

といったものを並べていたのですが、

考えてみたらこれらの条件に引き寄せられるのは何も県外の犯罪者に限ったことではなく、県内の犯罪者もまた同様なのではないかなと。

どういうことかというと、
県外者が多く集うキャンプ場だからこそ、そこで女児の行方不明が起きた場合には、県外者に対して疑惑の目を向けさせることができる
という見方もまたありではないかと思うわけで、女児連れ去りをもくろんでいるような山梨人にとっては、椿荘オートキャンプ場というのは、

わざわざ県境を跨がずとも、地元に居ながらにして他の都県の人間を盾にすることができる場所(よそ者の中に紛れることのできる場所)

であるように映っていたとも考えられるのではないかと。

 

極端な例えですが、ある辺鄙な片田舎の小学校の通学路でその県の在住者が女児を連れ去った場合、おそらく最初はその連れ去り現場の地元民かその周辺市町村の住民(同県民)に疑惑の目が向けられるのではないか・・・と思うのですが、
仮にその事件が同じその県内でも県境に近接した場所にある、全国から客が押し寄せる巨大なテーマパークでの連れ去り事件だったとすれば、おそらく多くの人々の心の中で真っ先に犯人像として浮かぶのはその田舎の地元民ではなく「遊びに来ていたよそ者=県外者」ではないかと(県外者に濡れ衣が着せられやすい状況)、そして極端に言えば椿荘オートキャンプ場での犯行もこれに似た状況ではなかったかと思うわけで、こうなると山梨県内の犯罪者にとっても、地元山梨で犯罪を決行することへの躊躇が薄れる方向に働くのではないかと思うわけです。

 

さらに椿荘オートキャンプ場には、子供の連れ去りをもくろむような人間にとっては---その人間が県内者であれ県外者であれ---食指が動かされるような、「犯罪を実行するにあたって好条件」と受け取られかねないような点が、もともと多かったのではないかと。既出のものも含めて、そうした点を以下に列挙してみると、

 

キャンプ場のど真ん中を公道が貫いているため、怪しまれることなく現場の只中にアクセス可能。公道わきには広場もあり駐車も容易。下見やターゲット物色のためそうした場所に駐車していても不審がられることもない」
キャンプ場と国道413号を結ぶ、通行量の少ない裏道が多数存在しており、逃走ルートにも事欠かない」
「それらの裏道には信号がないため、対向車との離合時に減速や停車をする場面があり得る以外は、基本的にノンストップで国道413号との合流点まで駆け抜けることができる」
「しかもそれらの裏道沿いの建物に、防犯カメラは設置されていない様子(という感触を、犯人は下見で得たかもしれない)」
「キャンプ場の北を走る国道413号にもNシステムや防犯カメラが少ない。そして裏道を駆使すれば国道413号に存在するNシステムや防犯カメラは容易に回避可能な状況にある」
「しかもこの犯人側から見て利点の多いキャンプ場に、土日祝日に行けば、高確率で家族連れが来ており、幼い子供たちが親の監視の目を離れて走り回っているのである。これはつまり午後3時半ごろに県境向こうの小学校の通学路に他県ナンバーの自車を晒し、地元民から怪訝なまなざしを向けられながら、来るか来ないか分からない下校途中の一人歩きの低学年女児を車内でじっと待ち構えるよりは、よほど安全確実にターゲットに接近できる状況といえた」

(そう書いてみて思ったのですが、美咲ちゃんの連れ去りも午後3時40分~3時50分の間と思われているのですが、この時間帯に網を張るのが犯人の習い性になっているのかもしれず、だとすると、この犯人は、平日はその時間帯に小学校の通学路で下校中の低学年女児を物色するというようなこともやっていたのかもしれず、たまたまあの日は3連休初日で学校が休みだったので、キャンプ場狙いに切り替えていたのかもしれないなと。)

「しかも犯人は下見を重ねる中で、『椿二の橋』の西側(テニスコート方面)や『白い家』の西隣から南方の大室山方面へと延びる未舗装の林道など、大人の目の届きにくい地点にまで足を延ばして遊ぶ子供たちさえいる、ということに気づいたかもしれない」
「連れ去りに有利な死角も存在していた。これはすでにいくつかの現地検証動画でも指摘されていることながら、このキャンプ場は山の斜面に作られており、特に西の森キャンプサイトなどでは区画ごとの高低差が激しく、低位置にあるオート区画からは高位置たとえば自販機前の公道あたり~『椿二の橋』あたりは見えにくい構造となっており、客の入りがまばらな時などはまさにそうした場所が死角となり得るということに、犯人は下見を重ねる中で気づいたかもしれない」
「しかも口コミによると、管理人さんはあまり見回りには来ないとある。つまりシーズンオフの平日等、比較的空いている時期であれば、キャンプサイト内の公道脇や広場どころか、(人気のある椿沢沿いの区画は無理かもしれないが)短時間であれば無断で有料のオート区画に車をとめて下見やターゲットの物色をしていても見咎められない可能性が高い。適度に空いている時期にそうした有料区画に何食わぬ顔で駐車し、たまたま一人で歩いてきた女児を力ずくなり何らかの甘言を用いるなりして車中に引き込んだ場合、キャンプ場内の防犯カメラが皆無であることや、人出(人目)の少なさ、他のキャンパーたちの無関心(皆それぞれ自分の楽しみに夢中)、周囲の木立による目隠しも相まって、犯行の瞬間(10秒あれば十分)を目撃した者が誰もいなかったとすれば、その後の女児の発見であるとか犯罪の証拠をつかむであるとかが如何に至難かは想像に難くない」

 

こうした諸条件を有利と見た山梨住みの犯罪者が、

「県外で実行するメリット」

「県内(椿荘オートキャンプ場)で実行するメリット」

この二つを天秤にかけ、後者を選んだというのは十分にあり得るのではないかと思われ、

だとすると犯人の居住地域としては、山梨県外のみならず、山梨県内も当然に含まれてくるだろうと、そしてそれに、

 

椿荘オートキャンプ場から車で片道1時間前後以内のエリア

 

という例の所要時間の条件を加味して考えるとすれば---以下いずれもグーグル計測によりますが---地元道志村も含めて、上野原市、大月市、都留市、富士吉田市、山中湖村、忍野村、高速使えば甲州市、山梨市、笛吹市あたりもカバーできてしまうのですが、そうした山梨県内でも東半分的なエリアが候補としては浮かぶ・・・ということになるのではないかと。