山梨県南都留郡道志村・小倉美咲ちゃん行方不明事件その9(「連れ去りの目的」続き) | 雑感

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小倉美咲ちゃん行方不明事件

 

(昨日上げた「その8」に絡む話なのですが、行方不明で目撃情報を募っている子につき、これまで良かれと思って実名も出し、少しでも周知できればと思って顔写真も大きいサイズのをたくさん上げてきたのですが、昨日上げた「その8」の最初のほうで使った言葉というのが、低年齢・実名出し・顔写真多数掲載の中で使う言葉としてはちょっと露骨過ぎたというか、別の言葉で・・・例えば「●的●行目的」→「不法行為目的」といったように言い直したほうがいいと考えましたので、今さらですがそうさせていただきます。「不法行為目的ってなんだよ? 意味が分からない」と思われるかもしれませんが、そのあたりは察していただくということで・・・。)

 

さて「連れ去りの目的を考えてみる」の続きです。

 

9. 家族として共に暮らす目的(「子供が欲しかった」とかのたぐい)

 

この可能性もやはり低いかなと・・・。

引用ばかりですみませんが、この視点からの妄想も5年半ほど前に取り上げた「坂出市タケノコ掘り女児行方不明事件」で書いていまして、その部分を引用してみますと(青字の部分)、

 

例えば、子宝に恵まれず悩んでいる等、何らかの理由で子供を欲しがっている人物が、その日、竹林で散策かタケノコ掘りをしていた。

帰る間際に、タンベ池の岸辺に立ち、缶コーヒー片手に水面を眺めたりなどしていたが、背後に竹の葉を踏みしだく小さな足音がしたため、振り返るとそこに一人歩きの女児がいたのだった。

「タケノコ採りに来たの?」

「いっぱいとれた?」

子供欲しさに日ごろ鬱々としていたその人物は、思わず顔がほころび声をかけたが、聞けば、最後の1本を探しているが見つからないのだという。

「この辺はもう採られちゃったから、タケノコは、あまりないよ」

「あっちのほうはまだ人が入ってないから、いっぱいあると思うよ。行ってみよう?」

そう言って、遊歩道から外れた奥地を指差したのは善意からだったが、幼い足で茂みの中を歩かせるのもどうかと思い、女児を抱きかかえたのが、魔が差した瞬間だったかもしれない。

時刻は午後1時45分頃、竹林の中にぽかりと開いた、小さな空間での出来事だった。(注:美咲ちゃんの場合、時刻は午後3時40分過ぎということになるかと)

男(女)は女児を抱きかかえたまま、遊歩道から茂みの中へと足を踏み入れた。

爆発しそうな心臓を押さえつつ、道なき道を踏破し、誰にも目撃されず休暇村方面の車道に辿り着き、そこに停めていた車に乗り込み、現場を離れた・・・

という可能性だが、他人の子供をさらって自分の子供として育てるのであれば、当時5歳(幼稚園年長組)の子供をさらうものだろうか、という疑問はある。(美咲ちゃんは7歳の小1。身長は同学年女子としては大きめで125cm)

誘拐も辞さないほどに子供が欲しいなら、合法的な手段(里親登録~養子縁組)で赤ちゃんを迎えれば済む話ではないか、とも思う。

もっとも、世間には養子をとるには不適格とされる人々もいるし、

「誘拐したいほどに有紀ちゃんが好みのタイプだったので、衝動的に・・・」

というなら、話は別かもしれない。

いずれにしてもこの場合は、女児はどこかで、誰かの子供として暮らしている可能性がある。

しかし子供のいない人物のもとに突然子供が現れれば、親戚~ご近所の人などが怪しむのではないかと思うし、現在の彼女(存命なら高1の年)に近しい人々から、なんら情報が寄せられないのも不思議だった。(後略、引用終わり)

 

10. いやがらせ目的(すぐに解放するつもりだったが、騒ぎが大きくなり、出すに出せなくなった)

 

いわゆる怨恨のたぐい。殺害までは考えておらず、自分で実行するか、あるいは美咲ちゃんとは面識のない知人に依頼するかして美咲ちゃんを連れ去り、すぐに解放することを前提として少しのあいだ自分(たち)の管理下に隠しておき、家族に苦しみを味合わせてやろうという目的だった。

グループキャンプの日に合わせて計画を練り、椿荘オートキャンプ場内の自販機横「南の広場」あたりに車を止めて待ち構えていたところ、午後3時40分ごろ、犯人にとっては好都合なことに美咲ちゃんが一人で道を走ってきたので、言葉巧みに誘い込む~あるいは力づくで無理矢理・・・といった形で、車に乗せて走り去った。

少しのあいだ美咲ちゃんを隠して家族を慌てさせればそれで目的は達成であり、1日~2日したら解放する予定だったのだが、騒ぎが大きくなりすぎて出すに出せなくなってしまった。ただ、現実には考えにくいかなと。

 

11. いやがらせ目的(森などに隠し「自力で出れるだろう」と思っていたところ、本当に出てこれなくなった)

 

これもいわゆる怨恨のたぐい。殺害までは考えておらず、自分で実行するか、あるいは美咲ちゃんとは面識のない知人に依頼するかして美咲ちゃんを連れ去り、キャンプ場周辺の森林内に放置し、美咲ちゃんが自力で森を脱出して人里まで林道を下り大人に助けを求めるまでのあいだ、家族を慌てさせ苦しみを味合わせてやろうという目的だった。

グループキャンプの日に合わせて計画を練り、椿荘オートキャンプ場内の自販機横「南の広場」あたりに車を止めて待ち構えていたところ、午後3時40分ごろ、犯人にとっては好都合なことに美咲ちゃんが一人で道を走ってきたので、言葉巧みに誘い込む~あるいは力づくで無理矢理・・・といった形で、車に乗せて走り去り、比較的近場の森林内に放置した。

「すぐに自力で森から脱出し、林道を人里まで下りて大人に助けを求めるだろう」

犯人側はそうタカをくくっていたが、予想に反して、美咲ちゃんが本当に森の中で迷い、出てこれなくなってしまった。

これも現実には考えにくいかとは思うのですが、しかし、

「犯行後に被害者を山奥の林道に放置する」

という手口自体は、2007年に大阪の泉佐野市で空手の師範=当時28が路上で女性を拉致し、犯行の後、被害女性を山奥の林道に放置するという事件が連続して起きており、犯罪の手口として、あり得なくはないのかなと。

 

12. いやがらせ目的(美咲ちゃんを一時的に隠してしまうことにより何かを思い知らせてやろうという、ある種の歪んだ教育的指導を与えようという目的)

 

ある大切な何かが無くなった場合で、その原因として極めて変則的なものの一つに、

「その大切な何かを一時的に奪う(隠す)ことで、相手に何かを思い知らせてやろうとした(ある種の歪んだ教育的指導目的)」

というのがあり得るかもしれないなと。

例えばここに、裏庭に面した1階自室の窓の鍵をいつも掛け忘れている息子がいたと(中学生、名前は仮に「S男」)。

外出する時も寝るときも、いつも自室の窓の鍵を掛け忘れていると。

その父親は昨今の物騒な世相などから、息子が部屋の窓の鍵をしょっちゅう掛け忘れていることが気になって仕方がないと、

「あんなことではいつ泥棒や強盗に侵入されるかわからない」

「そうなれば財産どころか命の危険もあり得る」

などと心配していると。

それで折に触れ息子に、

「外出するときや寝るときは窓の鍵を掛けなさい。もう中学生なんだから、少し家族のことも考えて自分の部屋の戸締りのことには責任を持ってくれ」

などと注意をするわけですが、息子はどうも本気にしないと、相変わらず鍵の掛け忘れが続いているどころか、このところは注意したら

「オヤジはビビりすぎ」

「事件のニュースの見過ぎや推理小説の読み過ぎでサスペンス脳になってる」

などと嘲笑気味に口答えしてくる始末であると、

この場合オヤジのとる選択肢の一つとしては、かなり極端なものもあり得ると思うのですよ、つまり、

「こいつに心底わからせてやる」

「施錠の必要性を骨の髄まで叩き込んでやる」

ということで、まずは絶対に自分だとばれないように変装し、遠くに出向いて自分とはサイズ違いの靴とゴム手袋を買ってくると、

そして家族が誰もいないときにその靴を履き、ゴム手袋を装着し、裏庭から鍵のかかってない息子の窓を通じて屋内に入り、

まずは息子の部屋を明らかに空き巣の痕跡とわかる程度に引っ掻き回すと、当然、息子が一番大事にしているゲーム機は頂戴すると、その他の部屋もやんわりと適当に引っ掻き回して、いくらかの現金が盗まれたかのような外観を作っておくと、

そして息子の部屋の窓を大きく開け放したまま裏庭から外に出て、ゲーム機は河口の深みにでもポイして、家族の誰かが帰宅し「空き巣」の痕跡に気づいて騒ぎ始めたであろうタイミングで帰宅し、騒いでいる家族から事情を聴く・・・という風にすれば、どうなるだろうか?ということです。

「これは空き巣にやられたな~・・・」

眉間にシワを寄せそう深刻そうに呟いてみせるところから始まり、

「なに? S男の部屋の窓以外の鍵はすべて閉まっていた?」

「なに? S男の部屋の窓が開け放たれていた? じゃあ盗っ人はそこから入って出て行ったんじゃないか。だからあれほど注意しておいたのに・・・」

「S男は帰っているか? S男を呼んできなさい!」

こういう展開になれば、生まれて初めて姿の見えない相手に部屋に忍び込まれるという心底からの恐怖体験をし、親からの再三の注意を無視した挙句に大切なゲーム機や親の金を奪われたS男としては、立場も言い訳の余地も完全に失って、少なくとも「戸締り」云々に関してはオヤジの言うことを馬鹿にして聞くということもなくなるだろう、おそらくは自室の窓の鍵も神経質なくらいに忘れず閉めてくれるようになるだろうと、この展開が期待できるのかなと。

それで、下手に警察沙汰にすると小細工がバレる恐れもあるので、それはやめておくと。

「通報すればこの閑静な住宅地に何台もパトカーが来て騒然とするだろう」

「刑事さんや鑑識さんが何人も出入りするだろうし、警察犬なんかも来て、近所からは『一体何事か?』と訝しく思われるよ」

「刑事さんは近所を聞き込みに回るだろうし、そうなれば『あの家は不用心で盗っ人に入られたらしいよ』なんてことは簡単に知れ渡る。いくらなんでも恥ずかしすぎるよ。泥棒に入られた家だなんてことは、近所でいつまでも言われ続けるだろうしね」

「防犯意識の低い家だと思われて、かえって別の盗っ人から目を付けられる恐れもある」

「それに警察沙汰にすれば、S男が日ごろから不用心で窓の鍵を開けっぱなしにしていたことも洗いざらいしゃべらないといけなくなる。それは警察にS男の恥を晒すことになって、S男があまりにもかわいそうだ(と、青ざめうつむくS男に同情してみせるオヤジらしい素振りも忘れない)

「これからはS男も忘れず鍵を掛けてくれるというし、空き巣も同じ家にそう何度も来ることもないだろう(注:実際には繰り返し同じ家に空き巣に入るケースがある)。不幸中の幸いで取られた金額も少ないようだし、S男のゲーム機はまた私が買ってやろう。今回だけは警察への通報を見送って、様子を見ることにしよう」

などと言って警察沙汰にはせず、自分の身の安全を図りつつもS男には施錠の必要性を叩き込む、そうした歪んだ形での教育的指導が行われることも、レアなケースとして可能性ゼロではないだろうということなのですが、この、

「オヤジが息子に『外出時や就寝時には部屋の窓の鍵を閉めなさい。空き巣や強盗に入られたら困るだろ?』と指示をした」

という部分を、

「誰かが美咲ちゃんの母親に『インスタに幼い娘たちの写真を載せるのは止めたほうがいいよ。幼い女の子を狙っている犯罪者は、そういう写真を見て好みの子を物色したり、その子の住所や学校、行動パターンを把握しようとするんだから』と指示~助言をした」

という設定に置き換えてみるとどうなるか、

仮にその人が心から何度かそう助言したにもかかわらず、

「それは心配し過ぎよ」

等々、あまり本気には受け取ってもらえず事態が変わらなかったという場合、人によっては、

「これほど危ないと言っているのに、分からないのかな?」

「自分だけは関係ないと思っているのかな?」

「甘く見てるの?」

などとカチンときて、それが歪んだ教育的指導をしてやろうかという妄想につながり、

「一時的に隠して慌てさせるだけ」

の計画のはずが、予想を超えて取り返しのつかない事態に発展した・・・ということも、(しつこいようですが)レアなケースとして、可能性ゼロではないのかなと思うわけです。

ただしそうした可能性が、具体的にこの美咲ちゃんのケースでもあり得ると思うのか?というと、自分的には、それがあるとは全く思っていませんが。

 

13. いやがらせ目的(キャンプ場の評判を貶める目的)

 

椿荘オートキャンプ場で行方不明事件を発生させることにより、同キャンプ場の評判を落とそうとした。
この場合は、小倉家~美咲ちゃん側というよりは、椿荘オートキャンプ場側の人間関係ということになるかと思いますが、やはり可能性としては限りなくゼロかと。

 

14. 証拠隠滅目的(美咲ちゃん相手に車での接触事故を起こし、その隠蔽のために連れ去った)

 

この線は普通にあり得るのではと。

どういった展開が考えられるか、想像してみるとすると、

 

「男(女?)は椿荘オートキャンプ場の西の森キャンプサイトで、20日(金)に1泊していた。

21日(土)の午後に帰宅するべく荷物をまとめ、昼食時に飲んだビール(500ml×2本)がまだ体に残っている感じがしたが、

『まあ大丈夫だろ』

と、午後3時40分過ぎに自分のオート区画から車を出そうとしたその瞬間(設定的にバックで出ようとしたとする)、後方にゴンッ!という衝撃を感じたのである。

あるいはこの接触事故のシーンは、

『男(女)が自分のオート区画から前進で車を出して坂を上り、自販機の設置された南の広場前の公道にさしかかったあたりでナビやオーディオ、エアコンに手を伸ばそうとよそ見をしたその瞬間、左のフロントにゴンッ!という衝撃を感じた』

というものでもいいかもしれない。

いずれにしても、

『ヤバい、何かひいたか?・・・』

慌てて車を降り確認すると、年のころ7~8歳のショートボブの女児が転倒し、腰のあたりを抑えて痛がっていたのである。

見たところ出血もなく命に別条はないようだったが、飲んだうえでの人身事故には違いない。男(女?)の脳裏に、今後わが身に降りかかってくるかもしれない、ありとあらゆる面倒なシーンが連想された。

見回せば周囲に人目はなかった。

後難を恐れた男(女)は心から申し訳なさそうに女児に話しかけた。

『痛かった? 本当にごめんね。骨が折れたりしていたら大変だから、急いで病院に行こう。すぐ近くに大きな病院があるから。お医者さんに診てもらったら、また僕(私)がここまで送ってあげるよ。お父さんやお母さんにはその時に事情を話すから』

優しい声色でそう言われた小1女児に、疑う余地はなかった。女児を後部座席に収容した車はそのままキャンプ場を離れ去り・・・」

 

といった展開で、十分にあり得ることかと。

 

15. 証拠隠滅目的(見られてはまずいシーンを美咲ちゃんに見られたため、証拠隠滅のために連れ去った)

 

とはいえ、小1女子に目撃されて「連れ去り」に発展するほどのシーンとは、「殺人」「死体遺棄」「拉致」の現場くらいしか思いつかない。

その他の現場、例えば「薬物吸引」であるとか「不法投棄」であるとか、そうした現場を小1女子に目撃された程度で果たして連れ去りにまで発展するかどうかは、極めて疑わしいかと。そもそも、

「美咲ちゃんはキャンプ場外には出ていない(キャンプ場内か、わずかに場外に出たエリア内での風景しか見ていないだろう)」

という設定も相まって、この線(まずいシーンを見られて云々)の可能性は限りなく低いかと。

 

16. 証拠隠滅目的(不法行為の証拠隠滅のために連れ去った)

 

これは「その8」で挙げた2の場合と少し似ているのですが、「不法行為目的でキャンプ場外に連れ去った」のではなく、「キャンプ場内で不法行為に及び、その証拠隠滅のためキャンプ場外に連れ去った」というパターン。具体的な状況としては、

 

「キャンプサイト内で一人歩きしていた美咲ちゃんを見た男は、ふと心によからぬ思いが生じた。

見まわすと人の目はなかった。

そこで、野外キャンプの必須アイテムとして当然に持参していたアウトドアナイフを手に取り、美咲ちゃんを脅して自分のテントまたは車に引き込み---(中略)---事の露見を恐れてキャンプ場外へと連れ去った。

連れ去りと山林などへの遺棄を手早く完了した男は、再び何食わぬ顔で自分のテントに戻った。

時刻は午後5時ごろでもあっただろうか。

すでにキャンプ場内は、美咲ちゃんがいなくなったことに気づいた家族たちが分散して捜索したりキャンパーに目撃情報を聞いて回るなど不穏な空気に包まれていたが、それを横目に男はテントをたたむなど帰り支度をしてその夕方~夜のうちに帰宅をしたか、場合によってはその夜はサイト内に一泊し、目撃情報などを聞いて回っている家族や警察に、

『黒のタートルネックにショートカットの女の子ですか? いや~、見なかったですねぇ。見つけたらすぐに連絡できるよう、僕も気を付けておきますよ』

などと白々しく答えるなどして、翌日午前に帰宅した可能性もある。」

 

といった状況で、割とあり得なくはないかなと。

 

17. その他の目的

 

募金や保険金云々であるとかの、ご両親を犯人視する際に持ち出されていたたぐいの話。

こうした見方があるということは一応知ってはいますので17番目として並べはしたのですが、自分的には可能性ゼロと考えているので、今後言及はしません。

 

(その10に続く)