山梨県南都留郡道志村・小倉美咲ちゃん行方不明事件その8(連れ去りの目的を考えてみる) | 雑感

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小倉美咲ちゃん行方不明事件

 

「その7」からの続き。

(このあたりから、仮定の話としてではありますが、美咲ちゃんがすでに死亡している場合の話も出てきますので、「そんな話をするなど、怪しからんじゃないか(生きてる前提の話だけをしろ)」「そんな話は聞きたくない」と思われる方は、閲覧をお控えいただければと。)

 

 「連れ去りの目的は何だったのかを考えてみる」

 

以下、思いつくところを17例ほど並べてみました(本音としては最もあり得ると思っているのは1~3で、その中では3の可能性が他と比べて低めかなと)。

 

1. 監禁目的(自宅・別荘など自己の支配下に継続的に監禁する目的)

 

美咲ちゃんの行方不明事件に関して多くの人が想像しているのがこれではないかと。「新潟小4女子監禁事件」のパターン。

「新潟小4女子監禁事件」 → 1990年11月13日午後5時ごろに新潟県三条市の農道上で下校途中の当時9歳<小学4年>の少女が拉致され、その後約9年2か月間にわたり直線で約43km離れた新潟県柏崎市の加害者宅で監禁され、2000年1月28日に発見・保護されたという事件。

 

2. 不法行為目的(継続的な監禁は想定しておらず、連れ去ってなんらかの不法行為の後、直ちに殺害・遺棄すればよいという考え。「北関東連続幼女殺害事件」のパターン)

 

最もあってほしくない状況の一つですが、正直この可能性は低くはないかと。(「不法行為」云々について、その内容についてはご覧いただいている方の判断にお任せします。)

この2と、上の1については、「最初からその目的でキャンプ場に来ていた」場合と、「当初はその目的ではなかったが、現場で魔が差した」場合の二つがあるかと思うのですが、後者の場合で思い浮かぶシーンを書いてみるとすると、

「椿荘オートキャンプ場へは、連れ去り目的ではなく、本当に(ソロ)キャンプ目的で来ていて、9月20日(金)に西の森キャンプサイトで1泊していたのだが、天気予報によれば台風が接近しているというし、21(土)からは3連休の始まりで、連休中の天候には恵まれないとはいってもそれなりに家族やグループのキャンパーが来て騒がしくもなるだろうから、自然の静けさの中でのキャンプを愛する自分としては今のうちに撤収しようかと、それで21日(土)の午後に荷物をまとめてオート区画から車を出発させ、坂を上がって椿二の橋の前の公道に出た瞬間、一人歩きしているショートボブの女児を発見したのである。日ごろから女児好きだった男にとって、これはまたとないチャンスに思えた。前方に人の目はなく、バックミラーにも後続の車や人の姿はなかった。男は直ちに美咲ちゃんの進路をふさぐように車をとめ、彼女を抱え、車に引き込んでキャンプ場を去った・・・」

という感じかと。

これだと犯人と美咲ちゃんの接触ポイントは「椿二の橋」あたりの公道上という設定なのですが、犯人と美咲ちゃんの接触ポイントを「西の森キャンプサイト内のオート区画」としても---つまり「帰り支度を済ませた犯人がオート区画から車を出そうとしていたまさにその瞬間に、西の森キャンプサイト内の道を河原に向かって歩いていた美咲ちゃんと出くわし、とっさに良からぬ考えを起こし、美咲ちゃんを車に引き込んでキャンプ場を去った」という設定にしても---話は通るかなと)

 

3. 殺害目的(快楽殺人)

 

狙いやすい相手(幼い子供?)なら誰でもよかった的な。

 

4. 殺害目的(家族や本人への怨恨による)

 

この場合は、低年齢女児~低年齢児童なら誰でもよかったということではなく、美咲ちゃんその人を狙ったということになるかと。可能性は正直ゼロかと思いますが。

 

5. 身代金目的

 

この場合は、犯人が家族と面識ありの可能性が比較的高まるかと? ただし身代金の要求があったという話は一切なし。これも可能性はゼロとみてよいかと。

 

6. 良からぬ労働をさせて営利を得る目的

 

「プチエンジェル」のパターン。

しかしSNSが発達している現在、そうした労働に従事させる対象を確保するのに、「山あいのキャンプ場から連れ去る」という、手もかかる上にリスキーな手段をとるものだろうかという疑問もなくはないかと・・・。

それとも、小学高学年以上の女子ならともかく、SNSやオンラインゲームなどで接触しにくい低年齢女児=小1だからこそ、「キャンプ場等で網を張って、強引に連れ去る」という手段をとるということなのだろうか。いずれにしても可能性は低い気がしますが。

 

7. 国内外への人身売買目的

 

この7や、上の5~6と同種の目的の事件であったかは不明ながら、過去に気になる事件が二つ起きており、

一つは、2016年に神戸市長田区のスーパーで発生した、中国籍48歳女(神戸市長田区在住)による4歳女児の連れ去り未遂事件。

もう一つは、2020年7月に静岡県西部で発生した中国籍44歳女(愛知県名古屋市在住)による10代小学生女子の連れ去り未遂事件。

両事件ともに、犯人が一体何の目的でそんなことをしでかしたのか、いま一つ不明なところがあり、不気味であると。

「中国(あるいは在日中国人)に売り飛ばすつもりだったのでは?」

という見方もネット上には散見されるわけで、美咲ちゃんのケースについても同様の見方はあると。ただ個人的には、可能性は低いのでは?という気がしますが。

 

8. スパイ男女の子役をさせる目的(北朝鮮拉致のたぐい)

 

人が忽然と消え失せたとなれば、可能性の一つとしては「北朝鮮拉致」というものも思い浮かぶわけですが、しかし、

「北朝鮮拉致で、低年齢児童を狙うようなことがあるのだろうか?」

といった問題もあるかと。

このあたりについては自分も気になり、5年半ほど前に取り上げた「坂出市タケノコ掘り女児行方不明事件」でも書いていまして、少し長いですがその部分を引用してみますと(青字の部分)、

 

外国の工作機関が拉致対象として低年齢児童を狙うとは、どういう場合か・・・ということを考えてみると、例えば、以前拉致した日本人のカップルに子供ができず、寂しさから塞ぎ込みがち(精神的にヤバイ状況)であるため、

このカップルにあてがうために、拉致対象として日本人の低年齢児童を所望し、ついでに、親子を装わせて工作活動を行わせる、とかの場合が考えられるかもしれない。

実際にこうしたことが行われているかどうかは知らないが。

 

日本人拉致といえば、誰もが思い浮かべるのは「北朝鮮」だが、その元幹部による証言によると、北朝鮮が特に優先的に「低年齢児童」を拉致対象とした時代が、あるにはあったらしい。「北朝鮮 "子供を拉致"」などでググれば、記事が出てくるが、

「大人より子供のほうが、工作員として養成しやすい」

という考えが根底にあったらしく、証言によれば、それは1977年ごろのことだった。

上の元幹部の証言がもし事実だとすれば、

「1977年ごろに行われていたことが、2005年(注:美咲ちゃんの場合は2019年)にはもう絶対に行われていなかっただろう」

と考えるのは甘いと思われ、むしろ

「1977年に行われていたことは、動機や目的を変えて、2005年どころか、その10年後の現在(2015年)に至るまで続いているかもしれない」

くらいに見ていたほうが、いいのではないかと思う。

いずれにしても、もし有紀ちゃんが外国の工作機関に拉致されたのだとすれば、おそらくそれは、

「その日、なんとなく気が向いたから」

「その日、なんとなく上手くいきそうな状況があったから」

という偶発的なものではなく、計画的なものだったと思う。

つまり、初めからあの日あの時、タケノコ掘りに参加する低年齢児童を、組織として、チームとして連携しながら連れ去る計画だったのであり、そうなると、当日現場付近をうろついていた不審者のみならず、イベントの企画立案者を初めとして、参加人名簿(氏名・年齢・住所等)を閲覧しうる立場にあった全ての人々、ボランティアをも含めたイベント参加者の全てに対して疑いの目を向けざるを得ず、また仮に大西さん親子をタケノコ掘りに熱心に誘った人物がいるとすれば、その人まで怪しい・・・ということになってしまうかと思う。

しかし、自分で言うのもアレだが、この見立てには疑問がある。

というのは、仮にこの事件が外国の工作機関による犯行だとすれば、それはいわば「プロの仕業」であり、そのプロが、わざわざ、

「4月の終わりのゴールデンウィーク初日の(10連休の初日という人も多かった)、人が大勢いるオートキャンプ場横の、これまた大勢の人(60人)が参加しているタケノコ掘りのイベント場」

などを、拉致の実行場所として選択するだろうか、ということなのだった。

可能性を否定はしないが、違和感はある。(注:美咲ちゃんの場合は、天候はいま一つだったとはいえ、9月の3連休初日であり、場所はキャンプの聖地の中でも人気の高い椿荘オートキャンプ場だった)

露骨な話で申し訳ないが、普通、児童を拉致するのであれば、田舎の下校時の一人歩きとか、周囲に人目の少ない公園で独り遊びをしている瞬間、つまり、

「子供が、親や他の大人たちから離れて、独りでいる瞬間(周囲に人目がない~人目が少ない)」

を狙うものではないか、と思う。

ところが、タケノコ掘りのイベントというのは、どちらかと言うと

「子供が、親や他の大人たちから離れない状況(離れたとしても、周囲に人目がある)」

のほうが想像され、現に有紀ちゃんがあの日の1時半ごろに親もとを離れたのも偶然に過ぎず(注:この意味では美咲ちゃんがあの日の午後3時40分ごろに親や友人たちを離れ一人になったのも偶然に過ぎなかった)、GW初日のタケノコ掘りのイベントというのは、プロが計画的拉致の実行場所として選定するにしては、不自然ではないか、という気がする。(引用終わり)

 

北朝鮮拉致の可能性は、私は「薄いのでは?」と思いますが・・・。

 

(その9へ続く)