未解決事件・名古屋市西区主婦殺人事件・その3 | 雑感

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名古屋市西区主婦殺人事件

 

※※ パソコンからご覧の場合で、画像によってはクリックしても十分な大きさにまで拡大されず、画像中の文字その他の細かい部分が見えにくいという場合があります(画像中に細かい説明書きを入れている画像ほどその傾向が強いです)。その場合は、お手数ですが、ご使用のブラウザで、画面表示の拡大率を「125%」「150%」「175%」等に設定して、ご覧いただければと思います※※

 

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この事件の特徴の一つとして、犯人(DNA解析によると女)が、どうやら自分の血を路上に滴らせながら少なくともある地点までは徒歩で逃走し、

その姿を2人の人物によって目撃されているらしい(NHK未解決事件追跡プロジェクトによる)というものがある。

 

最初の目撃者をA、

2人目の目撃者をBとすると、

それぞれの目撃地点は冒頭の図のようになる。

 

稲生公園横の青丸部分が、目撃者Aによる目撃地点、

聖徳寺横の青丸部分が、目撃者Bによる目撃地点。

 

目撃者A、目撃者Bともに、

水色の矢印方向に車で走行中、(当然ながら車中から)その女を目撃したという。

 

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上図において、「目撃者A」が不審な女を目撃した地点の様子をストリートビューで見てみると(目撃時刻は昼の12時15分ごろ)、

 

名古屋市西区主婦殺人事件

 

同じく「目撃者B」が不審な女を目撃した地点の様子をストリートビューで見てみると(目撃時刻は昼の12時20分ごろ、最初の目撃から約5分後)、

 

名古屋市西区主婦殺人事件

 

(Aによる目撃地点からBによる目撃地点までの距離はおよそ400m。徒歩だと5~6分の距離。

また、目撃時刻や証言の部分は、いずれも『NHK未解決事件追跡プロジェクト』によった。)

 

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前記事(その2)でも触れたとおり、警察の捜査によると、

この事件の犯人は「血液型B型の女」で、

犯行時は「かかとの部分が高い24cmの婦人靴(韓国製の量販品)を履いていた」

 

また、どうやら逃走中の犯人を目撃したらしい人々の証言によると、

 

「年齢は40代~50代くらい(40~50歳くらいという情報もあり一定しない)」

「身長は160cmくらい」

「髪の長さは肩くらいまで」

「髪の色は黒」

「パーマが伸びたような感じの髪」

 

こういった外見上の特徴があったらしく(いずれも当時)、

 

また、犯行時に自身も怪我をしたとみられる部位はおそらく「左手」とのこと。

(現場を検証した法医学者が夫の悟さんに対して、「玄関の血痕の量から見て、犯人は静脈を切っており、自然止血はありえない」と語っている。柳川氏レポート)

 

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

 

女の服装については、

「上下とも黒っぽい服装だった」

「上はピンク色のセーターらしきもの、下は黒っぽいズボン」

この二つの情報があると。(柳川氏レポート)

 

ちなみに2枚の似顔絵について、

夫の悟さんの証言は、

「2枚とも思い当たる節がなかったですね」

またアパート大家(妻)の証言は、

「(似顔絵の顔に)心当たりがないかと聞かれたけど、あまりにも特徴がない顔で、髪を肩まで伸ばした女性なら、みんな当てはまるんじゃないですかと、警察の方に言ったくらいですよ」

(いずれの証言も柳川氏レポートによる)

 

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また、同じくこの記事冒頭に掲げた図の「NTT社宅が6棟~~」について、

隣の稲生公園も含めてその変遷の様子を上空から眺めてみると(水色枠内が稲生公園と社宅6棟)、

 

1968年5月(この時点ですでに社宅が6棟建っている)

名古屋市西区主婦殺人事件

 

2000年10月(事件の約1年後)

名古屋市西区主婦殺人事件

 

2004年10月

名古屋市西区主婦殺人事件

 

2007年5月(NTT社宅部分が更地に)

名古屋市西区主婦殺人事件

 

現在のグーグルマップより(マンション完成している。当該マンションは2009年7月竣工)

名古屋市西区主婦殺人事件

 

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さて以上を踏まえたうえで、犯人の逃走経路とみられているルートの画像を載せてみたいのですが、まず次の画像(以下、画像Bとします)、犯人の女が血を滴らせながら逃げたとみられているルートに、1~10までの番号を振ってあります。

 

画像B

名古屋市西区主婦殺人事件

 

画像Bの1~10の箇所に対応する(ストリートビューの)画像を以下に掲載します。

(犯人は下に列挙した画像中の赤線のルートを、赤矢印方向に逃走したとみられている。ルート上には事件当時存在しなかった建物が立っていたり、古いものが取り壊され建て替えられたりしている部分もあるので、何もかもが当時そのままというわけではなく、「逃走経路は、おおむねこんな雰囲気」・・・程度に参考にしてみていただければと。より詳しくは、ストリートビューで辿ってみてください。

 

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

名古屋市西区主婦殺人事件

 

稲生公園手前の階段が見えた

名古屋市西区主婦殺人事件

 

実は犯行現場となったアパートからこの階段へは、別途最短ルートがある。それが、画像Bの中で示した水色のルート。(以下、画像Bを再掲)

 

名古屋市西区主婦殺人事件

 

この水色のルート上のA地点から階段方面を望んでみた図が以下。

 

名古屋市西区主婦殺人事件

 

A地点からでも階段まで見通せてしまう。見ての通り、ほぼ直線のルート。

(一方で犯人が逃走したとみられているルートはジグザグ。犯人は土地勘がないゆえにこの最短の直線ルートを通らなかったのか、それとも、土地勘があるがゆえに最短の直線ルートを避けたのか。)

 

階段を上って道路を横断する図

名古屋市西区主婦殺人事件

 

同じく9の位置から、逃走方向である稲生公園側を向いた図。犯人は稲生公園の水場で血を洗ったとみられている。

名古屋市西区主婦殺人事件

 

稲生公園横のこの赤線の先あたり(あくまで、そのあたり)で血痕が途絶えていたといわれる。

名古屋市西区主婦殺人事件

 

ちなみに画像Bに示した11の地点(聖徳寺前)や、さらにその先の市営団地あたりまで血痕が続いていたとの情報もあったらしい。(柳川氏のレポートによるとこの情報は「勇み足では?」と言われている。下の画像、奥に見える高い建物が市営団地)

名古屋市西区主婦殺人事件

 

いちおう市営団地の様子

名古屋市西区主婦殺人事件

 

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■ まとめ

 

とは言え、どうまとめて良いのか・・・。


自分的な印象に過ぎませんが、

事件当日の12時15分ごろに稲生公園横(当時のNTT社宅横)で目撃されたという、

「見た目40~50代、血のにじんだ布で手を抑え顔をしかめながら歩いて行った、パーマの伸びたような髪の女」

は、やはり犯人だったのだろうなと。

 

また、その5分後の12時20分ごろに

先の目撃地点から約400m離れた聖徳寺前の路地で目撃された女も、

同じ時間帯の近接した地域に

「胸の前で手を押さえながら歩くパーマの伸びたような髪の女」

がそう何人もいるとは思えないので、やはりこれも最初の女と同一人物、

すなわち犯人だったのだろうなと想像します。


そして、そんな恰好で歩いていくパーマの伸びたような髪の女の目撃情報が、

たったの2件であると。(時刻は土曜の正午過ぎ、天気は晴れ)

なにか目撃者が少な過ぎる気がすると。

(警察が情報を出してないだけの可能性もありますが)

 

とすると女は2度目の目撃地点(聖徳寺前の路地)から

そう遠くないところで建物に入ったか、

車あるいはバイクに乗ったのではないかなと。


車といえば自家用車(自家用バイク)か、知人の車、タクシー、バス等でしょうか。


タクシーやバスの線を考えてみると、

おそらくは左手に深い怪我を負ったパーマの伸びたような髪の女がタクシーに乗れば

運転手の印象には残るでしょうし、

警察もタクシーの線は調べただろうと想像するのですが、

女がタクシーを拾った形跡があるとの情報は今のところ出ていません。
バスについては、路上に血を滴らせながら少なくとも900m以上は徒歩で逃げた犯人が、

なぜその先でバスに乗るのか、

自分にはよくわかりませんので、バスの線は考えないことにしたいと。


次に知人の車に乗った可能性を考えてみると、
この知人というのが「事情を知る共犯的な知人」だった場合、

なぜそんな離れた場所に車を待機させているのか、自分にはわかりにくいです。

またこの知人というのが、

「たまたまそこに車で通りかかっただけの、何の事情も知らない知人」だった場合、

そんな善意の知人がたまたま偶然そこに通りかかって、

犯人がこれ幸いとばかりに声をかけて、助手席に乗せてもらってブーと行った・・・

という筋書きは、可能性ゼロとは思いませんが、

これも自分にはわかりにくいので考えないことにすると。


とすると自家用車(自家用バイク)に乗ったのでしょうか。

 

ただ最終的に自家用車(自家用バイク)でいずこかへと走り去ったというにしては、

やはり犯行現場から900m以上も徒歩で逃走したという事実が解せません。

「その1」でも触れたとおり、事件当時、

犯行現場アパートの西隣にはそこそこ広めの駐車場もあったわけで、

車かバイクを利用して犯行を行うというのであれば、

犯行現場の隣にそれらを駐車するのが普通とは言いませんが、

少なくとももう少し犯行現場に近い場所に駐車するのが普通ではないかと思われ、

犯行現場から900m以上も離れた場所に車(バイク)を駐車し、

そこから徒歩で犯行現場まで来て、

犯行後にまた900m以上先の駐車場所まで徒歩で逃げる・・・

という展開が自分にはわかりにくいですので、これも除外したいと。

 

とすると、

「車(バイク)を利用した犯罪の可能性は無い」

とまでは思わないものの、

どちらかというと車(バイク)を利用した犯罪の可能性は薄いのかなと。

(チャリも不使用。犯人はその居所から、徒歩で来て徒歩で帰った、と想像)


自分的な想像としては、犯人は聖徳寺前の路地で目撃された後、

そこからそう遠くない地点で、建物に入ったのかなと。

(よって目撃情報が途切れた)

 

たぶん女はそのあたりの住人(近所・・・ではないかもしれないが、地元のおばちゃん)で、

何らかの理由で少し離れた被害者アパート付近にも土地勘があったと。

「何らかの理由」とはなんでもいいですが、

例えば「職場がそっち方面だった」とか、

「訪問販売等で回っていたことがある」とか、

「友達がいてよく遊びに行っていた」とか、その他、何でもありかなと。

(なので犯人が逃走時に稲生公園へと続く最短の直線ルートを避け、ジグザグのルートをとっているのは、長い直線を歩けば人とすれ違う危険性が高まるが故にあえてそうしたのであり、また犯罪者心理として、いったん目的地とは逆方向に逃走して自分の行く先を知られにくくする、要するに「土地勘がなかったのではなく、かなりの土地勘があったが故にそうした」という風に想像します)


犯人が地元のおばちゃんだと仮定すると気になってくるのが、

被害者宅に置かれていたという謎の乳酸飲料「ヤクルト・ミルミルE」であり、

警察がこのミルミルEにこだわっているらしい理由は、要するに

玄関上り口に少量こぼれていたというミルミルEからは犯人のDNAが採取できており、

さらにテーブルの上に置かれていたミルミルEの(ほぼ空になった)パックからは、

奈美子さんの指紋が出ていない一方で犯人の指紋が採取されているからでは?・・・

などと想像するのですが、


仮にそうだとすると、

「ミルミルEは犯人が持ち込んだ可能性が高い」

ことになるかと思うのですが、

それではこのブログ的に

「地元のおばちゃん(稲生町付近の居住者)」

であるはずの犯人がなぜ、

かなり離れた西三河地区でしか販売されてなかったというミルミルEを持参できたのか・・・

これは考えてみるべき点ではあると思うのですが、しかし、

「かなり離れた地域でしか売られていない品物が、なんらかの経緯で、自分の手元に来た」

ということって、そんなに珍しいことではないような気がします。

なので自分的には、ミルミルEの販売地域(西三河~~)にはそう拘泥せず、

その販売地域をもって「だから犯人は遠方から来たに違いない」とは必ずしもとらえず、

ミルミルEが犯人の持ち込み品であった場合、

稲生町かその付近の「地元のおばちゃん」たる犯人が、

なんらかの経緯でミルミルEを入手していたんだろうなと、

安易ながら、そのくらいに考えることにしたいなと。
 

(※ とはいえミルミルEについては、玄関の上り口に少量こぼれていたものから果たして本当に唾液などが採取され、そこからDNAが採れているのかどうか、

また、テーブルの上に置かれていたミルミルEの紙パックから指紋が採れているのかどうか、

仮に指紋やDNAが採れているとして、それが誰のものだったのかなど、

実は全く公開されておらず、不明のままです。

そうである以上、ミルミルEが必ずしも犯人による持ち込み品ではなく、被害者の奈美子さんが何らかの経緯で入手していたものである可能性も十分にあるかと。)

 

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次に犯行の計画性を考えてみるのですが、
犯行場所は名古屋市西区稲生町、
犯行日時は11月13日(土曜日)の正午ごろ、


「奥さんを狙うのに、夫が在宅中かもしれない土曜の昼を狙うだろうか? 普通は平日を狙わないか?」
「だから計画性はなく、激情による、突発的な犯行だろう」


と、言いたくなってくるのですが、
しかし不動産会社勤務の夫の悟さんは「土曜日は出勤日だった」とのことで、
その土曜日の昼を狙ったということは、
むしろその事情(夫は土曜出勤で不在)を知る人物が計画的にそうしたと言えなくもなく、
この事件の場合、「土曜の昼~~」ということは、
犯行の計画性の有無を考えるうえで、いまひとつ参考になりにくいかなと。

(「人違い殺人」の可能性や、「実は夫を狙っていた」可能性についてももちろんあると思いますが、色々な可能性を考えるときりがないので、とりあえずここでは考慮せずということで)

むしろ気になるのは「犯行時の女のいでたち」であって、
場所が名古屋市西区稲生町、

時期的に、ジャケットや薄手のコートくらいは羽織っていても不自然ではない時期で、
その種の上着は(犯人が最も隠したいであろう)返り血を隠すのにも有効と思うのですが、
目撃された女の服装を見ると、

大きめの上着で体を隠すということもしていなかった様子。


また、大それた事件を計画するのであれば、例えば帽子やサングラス、
マスクなどで変装する、顔を隠す等、考えてもよさそうなものですが、
この点、そろそろインフルエンザの流行期で(11月13日)、
マスクをしていてもそう不自然には映らない、

犯人にとっては都合の良い季節だったにも拘わらず、
目撃された女はマスクもなく、

また帽子やサングラスの着用もなかったとのこと。


被害者を襲撃した際に、おそらく自分も左手をざっくり切ったものと思いますが、
言いにくいですが、それ用に特化した、滑り止めのある刃物を用意するとか、

手袋をしてみるとか、
とにかく自分の手を怪我しない工夫をしていなかったのかと。


要するに、ジャケットやコートその他の大きめの上着で体を隠すこともしない

パーマの伸びたような髪の女が、
帽子もサングラスもマスクもしない顔モロ出しの状態で、
車もバイクもチャリも使用せず、

少なくとも聖徳寺付近までのおよそ900mを、
血の滴る怪我した手をかばい、顔をしかめながら徒歩で逃げたと。


公開された女の似顔絵や目撃情報によると、

右手で左手をかばう様子はあっても、
バッグやリュック等、荷物を身に着けている様子はないと。(刃物はポケット?)


少なくともこの状況からは、

犯行に向かい周到に準備(計画)した感じは薄い気がします。
まあ「念入りに計画した結果がこれだった」という可能性もありますが。


自分としてはこの犯人の殺意は、

奈美子さんの顔見知りであったにせよそうでなかったにせよ、
「その日、にわかに生じた殺意」
だったのではないかと想像します。

(激高して家にとって帰して、刃物をひっつかんで、被害者宅に押しかけて襲撃、とか)

 

ではどこでその殺意がにわかに生じたのか、
それは、当日の奈美子さんの行動が確認できていない午前中の「空白の2時間」か、
病院への行きがけ、

病院の待合室、

病院からの帰り道(寄り道の有無は不明)、
そのあたりでの奈美子さんとの接触が関係したのかと妄想しますが、よくわかりません。

ミルミルEの件も含めて、

よければ、考えてみていただければと。


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「2年ほど前、『犯人はコンビニのおばちゃんだ』と(奈美子さんの息子の)航平君は突然言ったという。驚いた(父親の)悟さんは捜査本部に知らせた。警察はカウンセラーを動員し、彼の発言の真意を探ろうと試みたが、それが確かな記憶かどうかはわからなかった。」・・・(宝島社『迷宮入り!?未解決殺人事件の真相』柳川氏のレポートより)


犯人が「コンビニのおばちゃん」かどうかは別としても、
稲生町一帯に居住していた「地元のおばちゃん」だったのではないか、と思うのであり、

しかしそうだとすると、DNAも採取され、

おそらくは手に傷が残るレベルの怪我を負ったであろうその「地元のおばちゃん」が

なぜ捜査の網から漏れているのか・・・


よくわからないのですが、しかし考えてみると世間には、

「なぜこれが逮捕できない(長らく逮捕できなかった)のか?」

と首をかしげるような事件は他にもあり、


例えばそれは、

先日7年越しの容疑者特定で話題になった「島根女子大生バラバラ殺人事件(2009年)」であったり、
こちらも長らく容疑者を逮捕できなかった「栃木今市小1女児・吉田有希ちゃん殺害事件(2005年)」、
いまだに未解決の「北海道室蘭市高1女子行方不明事件(2001年)」、
DNAや指紋が採取され遺留品多数の「世田谷一家殺害事件(2000年)」、
「北関東連続幼女誘拐殺人事件(ルパン似の男)」、
さらに古くは「京都長岡京ワラビ採り主婦殺人事件」なんかもそうではないかと。
またこのブログでは触れていませんが、

2007年「京都精華大学生通り魔殺人事件」などもそれで、


「どうしてこれが逮捕できない(逮捕できなかった)のかな?」


と思える事件は結構あり、

それらが逮捕できない(長らく逮捕できなかった)理由を

独断と偏見で妄想することをお許しいただくとすると、


・単純に捜査の遺漏(島根、今市、室蘭)
・容疑者死亡(島根、捜査の遺漏との二重苦)
・容疑者国外逃亡(世田谷)
・捜査側の言いにくい事情(ルパン似、ワラビ、精華大)


などと妄想していますが、
この「名古屋市西区主婦殺人事件」の犯人も、
上のどれかの理由ゆえに捜査圏外に置かれているのかもしれず、


とはいえ「DNAも採られ、手に大怪我をしているであろう地元のおばちゃん」が
単に「捜査の遺漏」で逃げ切ることができているというのも腑に落ちず、
かといって「捜査側の言いにくい事情」を想像してみると
あらぬ妄想が広がりすぎて収拾がつかなくなるのでこれも考えないようにしたいと。


「それなら国外逃亡じゃないのか? 犯人は韓国製のシューズを履いていたんだし」


という向きもあるかもしれませんが、自分的にはどちらかというと、
国外逃亡(捜査の遺漏、捜査側の言いにくい事情)というよりは、
日ごろから精神が不安定で、事件直後に自殺して早々に荼毘に付されてしまった女が、稲生町かその付近にいなかったか、あるいはまた、
日ごろから精神が不安定で、事件直後に失踪してどうやら生きている様子もない(樹海?)女が、稲生町かその付近にいなかったか、
そのあたりが気になるところではあります。(容疑者死亡の線)

 

もちろん、犯人が本当にミルミルEの販売地域(西三河地区)か

その他の「遠方の居住者」であり、
それゆえに捜査の網に引っかかっていない可能性もあるとは思いますが・・・。


よく知られた未解決事件ながら、

この事件は公的懸賞金制度の対象になっていません。
その理由は知りませんが、「公的懸賞金制度の対象にはしない」というのであれば、
私的懸賞金をかけて上限500万円くらいに設定しておけば---犯人がまだ生きており国内に居住していることが前提ですが---このご時世、

 

「これまで黙ってたけど、実はあの人が・・・」

 

と、犯人の髪の毛(DNAサンプル)でも持参してきて逮捕に導き、

ありがたく500万円を頂戴しようという人も出てくるのでは?という気がしますが、
そう簡単にはいかないですかね・・・。


ともあれ、「その1」から「その3」まで、
漏れている部分も多いかとは思いますが、
自分なりに、できるだけ多くの情報を集めてみました。


ウィキペディアその他の資料なども併せながら、

この事件を概観するのにでも、

よければ、使ってみていただければと。