群馬県太田市・横山ゆかりちゃん行方不明事件・その2 | 雑感

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遅まきながら先日放送されたテレビ朝日の


トリハダ(秘)スクープ超能力透視捜査スペシャル


を見てみた。


最強の超能力者ジョー・パワーが


北関東の連続幼女誘拐殺人事件のことを透視していた。(以下の事件)


79年 栃木県足利市 福島万弥ちゃん   5歳 殺害 

84年 栃木県足利市 長谷部有美ちゃん 5歳 殺害
87年 群馬県尾島町 大沢朋子ちゃん   8歳 殺害
90年 栃木県足利市 松田真実ちゃん   4歳 殺害 

96年 群馬県太田市 横山ゆかりちゃん  4歳 行方不明


超能力者ジョー・パワーによると


79年~90年に起きた4件の事件は同一犯によるもので、


96年の事件は、先の4件をまねた模倣犯によるものだという。


先の4件については、犯人の使用車両は白いバン、


遺棄現場の畑や河川敷には、鉄のカートで遺体を運んだ。


96年のゆかりちゃんの事件については、


使用車両はカローラタイプの乗用車で、色は薄系、
(このことは彼の最後の報告書に書いてある)、


犯人は犬を飼っていて、車の座席も犬の毛だらけだという。


最後は、ゆかりちゃんの居場所(遺体遺棄場所)を探して


スタッフを引きずりまわした末に、


「俺は1日4時間まで」「この話はこれでおしまい」


と言ってイギリスに帰ってしまった。


帰国後、英文の調査報告書(A4版1枚)を送ってきた。


その報告書をゆかりちゃんの父親が太田警察署に持ち込むという、


なぜか遺族に対する罰ゲームで締める、という番組の構成だった。


ジョー・パワーは別として、


テレ朝的には


「5件すべてが同一犯だ」


と言いたげな編集ではあった。


清水潔氏のレポートを参考にしたのだろうか。


だとすれば、その姿勢は正しいように思う。


ただ一人、ジョー・パワーだけが変なことを言っていた。


ジョーによると、「96年の事件だけは、先の4件とは違う犯人だ」


気になるのは、彼の見解は警察のそれと一致している。


警察的には、防犯カメラに映ったあの男を野放しにしている関係上、


96年の事件(ゆかりちゃんの事件)を、意地でも先の4件と分離しておくのが、


なにかと好都合なのかもしれない。


その警察の見解に合致することを、ジョー・パワーも主張した。


テレ朝的には、清水氏のレポートを参考にしつつ


「これは、同一犯による5連続殺人事件だ」


とほのめかす一方で


超能力者ジョー・パワーには警察見解そのままを語らせ、


日頃お付き合いのある警察への一応の配慮を示したのかな?


などと考えてしまったのだが、さすがにそれは穿ち過ぎだろうか。


単に清水氏のレポートに沿っただけの番組では面白くないので


超能力者にはその正反対のことを言わせ、


清水氏の有力説と超能力者の奇説との、


いわば、対立の構図を描いてみせた、


というだけかもしれない。


「TVのチカラ」亡き後、


録画してでも見るのはテレ朝のトリハダスクープとか


その種の(未解決)事件関連番組ばかりになってしまった。


未解決事件はまだまだ多い。


個人の力ではとても無理でも、


テレビ局だからこそ真に迫れたり、


膠着した局面を打開できるという点はあると思う。


テレビ局にはこれからも頑張ってほしい。