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先日いつものように、虎次郎に4時に起こされて、二度寝したあと・・・
前の夫の夢を10年ぶりくらいに見ました。
今の夫と再婚して14年で、前夫と離婚したのは15年前です。
前夫は、私が再婚するのと同じくらいの時期に、職場の看護師さんと再婚し、子供ができ、地元に帰ったことまでは知っています。
その後は、どうしているかな?とときどき思い出していましたが、夢にみたのは久しぶりでした。
夢の中の前夫は、以前とかわらず、ものすごく優しく、おだやかで、笑っていていました。
以前のブログにも何度か離婚のときのことを書いてますが
前夫は、それはそれは、優しい、面白い人で、同時に芯が強い頼りになる人でした。
ただ、私達は、お友達夫婦、単なる親友になってしまい、人間としても、医師としても成長がとまってしまいました。
夫の母親は、孫を望んでいましたが、私自身も多忙であり、また夫婦生活がなかったので、それは無理でした。
義母の不満は何年も感じていました。
離婚前は、仕事が終わってから何時間も話し合い、歩み寄れないか、もう一度やり直せないか、何回もお互い考えました。
優しい夫でしたが、わたしの中の小さな違和感や、見ないふりをしていた自分の本心が、急に浮上してしまったのでした。
夫が好きなこと=自分も好きなこと と思っていた事が、ある日、「違う。全然好きじゃない」と気がついたのでした。
テレビが1日ついていることも、勉強もせず資格もとらず、ただ医師として日々をこなしていることも
せっかくの週末にパチンコについていって、うるさく、煙草臭い空間にいることも
自分のお気に入りの服を、”それはちょっとださくない?”といわれることも
夫婦生活がなく、妊活をあきらめないといけなかったことも
全部、違う!いやだ!と思ったのでした。
でも、先日、前夫が夢にでてきたとき、
”私は彼の気持ち、言い分をちゃんとあのとき聞いただろうか?”と思ったのです。
前夫は、”悪かった。そんなに我慢していたなんて、しらなかった。”と言っていました。
そして、離婚はしたくない、とずっと言っていました。
私はその理由をちゃんと聞かなかったように思います。
”私の気持ちはもう決まっているから” と何度かの話し合いの後に、そういいました。
もし、もっと、私が、早めに本音を言って、ちゃんとお互い話し合っていたら?
自分をごまかさず、遠慮せず、”これは好きじゃない、こんな生活は堕落している” と言えていたら?
そんなことを思いました。
当時は余裕がなく、”私は何年も我慢した!”と思っていましたが、それは夫も同じだったのだろうな、と。
当時、私はわがままでした。
仕事から帰ってきたら、何かしらイライラしていて、夫がご飯作ってくれてなぐさめてくれるのに甘えていた私
今の夫と再婚して、”食事のときに、愚痴をきかされるのは不愉快” といわれるまで、当然のように、周囲に毒を吐いていた私。
きっと
離婚するときには、お互いが限界になっていたんだろうな、と今になって思います。
寒い冬のある日
私が家をでるその日も夫は優しく、”困ったことがあったら連絡していいからね”といってくれていました。
お互い泣きながら、”ごめんね、いままでありがとう”と手をとりあいました。
離婚は、本当に辛い経験でした。
でも今、前夫が子供にもめぐまれ、義母にも親孝行でき、義実家の近くに住んでいることは、本当によかったと思います。
私も、再婚当初は、”この再婚は失敗だった”と何回も思いましたが、いま、自分を大きく変えてくれた夫に感謝しています。
1つの人間関係が壊れるとき、自分も相手も、ともに大きな傷をおいます。
でも、こうして何年かたって、学ぶこともある、と夢から覚めて思ったのでした。