いつもお読みいただきありがとうございます😊

 

先日の患者さんのその後の経過と、私の先生に対する感想です。

 



私のところに紹介されたKさん、主訴が、N先生の紹介状と全然違っていたことを書きました。

 

結果

 

診断まで全く違っていたのです。

 

Kさんの主訴は、”とにかく疲れやすい”でした。

 

私はその主訴から、診察をし、検査を組みました。

 

神経診察では、足の腱反射が低下傾向で、バランスも悪かったこと、また、不規則な食生活であることもあり、ビタミン欠乏を考慮しました。

 

また、甲状腺機能低下症も疑いました。

 

また問診で、睡眠の様子が悪いことから、睡眠時無呼吸症候群を疑いました。

 

2週間後、採血結果がでました。

 



ご覧の通り、ビタミンB12欠乏症でした。

 

ビタミンB12が欠乏しますと以下のような症状がでます。

  • 貧血が起こり、蒼白、筋力低下、疲労が生じ、重度の場合には息切れやめまいも起こります。

  • 重度のビタミンB12欠乏症によって神経の損傷が起きることがあり、手足のピリピリ感や感覚消失、筋力低下、反射消失、歩行困難、錯乱、認知症が起こります。

     

     

まさに、Kさんが訴えておられた、疲労感、に一致する結果です。

 

N先生には、反省をしていただく意味で、返事を書きました。

 

”主訴がそもそも、倦怠感であったので、採血しましたらビタミンB12欠乏でした。

当院は遠方なので主治医である、先生が、原因検索と治療をしてください”と。

 

すると

 

”へ〜そうだったんだ。どんな生活したら、そんなにビタミン減るんだよ?って感じ”とナメた返事がLINEできました

 

おいおい

 

あなた、左上肢のふるえが気になるからって、他県まで患者さん受診させて、結果、全然見当違いだったの、認めなよ??と

 

そのLINEには、自分の診察ミスと、自分の思い込みと、つたない神経診察で患者さんに迷惑をかけたという反省の色は全くありませんでした。

 

腹がたったので

 

”ビタミンB12欠乏症の原因は、ご存知のとおり、食生活だけでなく、胃の内因子欠乏などの特殊な原因のこともあるので検索してくださいよ”と教えてあげました。

 

すると

 

”血液サラサラの薬を複数のんでるから、胃カメラとかやだな〜”とまた珍回答。

 

え???

 

胃の抗内因子抗体、採血でわかるんですけど?は?カメラ?

 

ともはや、話す気力なしです。

 

N先生は、他の医者のことを、馬鹿だの、不勉強だの、不誠実だの、かなり強い言葉で罵ります。

 

でも、私からすれば、あなたの診察も、悪意はなくとも、実にお粗末で、不勉強で他力本願である。

 

そして何より間違った結果になったことを猛省すべきだろうが、と思っております。

 

悲しいことに、本当に残念なことに、いい人がいい先生とは限らないのです。

 

逆に、めっちゃ感じ悪い先生でも、真剣に医療に向き合い、患者さんのために強い口調で注意してくれる先生もいます。

 

私が患者の立場のときは、親切でいい先生でも、頭悪くて診断能力なかったら嫌です。

 

きっとみなさんもそうだと思います。

 

その医師は

 

ちゃんと話を聴いてくれるか

 

ちゃんと診察してくれるか

 

なぜ、検査が必要か、その根拠を診察結果をもとに説明できているか

 

検査結果をすべて説明してくれるか

 

方針をたてるとき、ガイドラインは信用のおける情報から説明しているか

 

そして

 

間違ったとき、ちゃんと謝罪して、反省してくれるか

 

見極めが大切です