私は老眼になって気にならないけれど、義姉の顔が皺だらけだ、と弟である夫がびっくりして報告してきた。
舅のことは分からないが、皺はそんなになかったらしい。
姑は年の割にはそんなに皺はなかった。年齢よりは若く見えることはなかったけれど。
夫もまあまあ皺っぽいかもしれないけれど、理由は外に出て日差しを常に浴びているからだと思う。
ああそうか、義姉は海や湖に良く言って日を浴びるからだ。
今も還暦祝いでナポリの南にいる。
夫が熱っぽい。微熱。
疲れか、ストレスか、持病か。
それとも年か。
今までになかったことである。
病気が分かってから疲れやすいので、休む以外ないが、休めないときもある。
また今日の天気が蒸し暑い。
それも体調を崩しやすいのかもし れない。
こんな世の中、長続きするわけない、そのうち革命が起こる、
と、夫は言うが、革命が起こる前に、あるいは革命が起こっても、
これから先、人災・天災・戦争・テロ、色々な理由で、大勢の人の命が消えていく、と私は考える。
急に、あるいはゆっくりと。
そもそも誰に対して革命を起こしていいのか分からない。
考えているうちに、どんどん苦しい立場に追いやられていくのではないか。
それが怖いのである。
毎年2回訪れるドイツ人の老夫婦がいる。
ダ ンナさんの名前は記憶に残っている。難しい名前ではないが、奥さんの名前が記憶に残らない。
アンマリ―、マリアンナ、アンナエリーザ、なんかそんな感じの二つの名前がくっついた名前で、結局忘れてしまう。
彼女だけがそう言う名前ならいいのだが、そう言う組み合わせの名前の人が多過ぎる。
メモを冷蔵庫に張り付けていたのだが、いつの間にか取り外してしまったらしい。
夫婦がお互いの名前を呼び合っていたら記憶できるが、全く呼び合うことがないので、困ったことである。
昨日はなんとかごまかしたが、今日はなんと言おう。
向こうは私の名前を覚えてくれているだけに、ばつが悪い。
ついに学校が始まり、子供のお弁当を考えねばならない時がやってきた。
といっても日本と違って、パウンドケーキ一切れやサン ドイッチである。お昼ご飯ではなく朝ごはんなのである。
昨日はこちらで良く作るパウンドケーキを作った。
牛乳がないのでたまたまあったヨーグルトを入れた。
アプリコットのヨーグルトであった。
出来上がった匂いが強烈。
一応不快なにおいではないが、香水のように強い。
食べてみて不快さ100倍。香料が口いっぱいに広がって消えない。
冷たい時はここまでではなくても日本のヨーグルトと比べると不自然な香料量のこちらのヨーグルト、
熱を加えるとどうにもならない代物になるらしい。
ヨーグルトでパウンドケーキを作るときはプレーンなものを使うべし。
良い美容師を見つけた、と思って、町に住んでいる義兄の姪に聞いたら、
「そっちじゃなくてあっちにいけ」
と言う。
あっちってどこ。
結局そっちもあっちも行く暇がないので、自分で染める方法を考え中。
カラートリートメントか?
ヘナは寒いと待っている時間が辛すぎる。頭にビニール袋を被っている最中に客が来るのも困るので、染めるタイミングを外す。
しかも染まってほしい根元はいつも白い。
日本で「洗うたびに染まる」といっているのはこっちでどれのことなんだろう。
取りあえず良さげなのを探しているうちに時間が過ぎてしまった。
ちょっと横になるつもりだったのに・・・。
やっと元の世界に戻ってきた。
まるで異次元いるような二日間だった。
もし若い時もこんな調子だったら、会社勤めはとてもつらかったと思う。
このまま更年期に突入するんだろうか。
子供は今日から学校である。まだ日本では3年生の年齢だが、この9月からこちらの4年生になる。
教科書を見てびっくりである。日本の中学生並の内容なのである。
こちらのやり方がまたひたすら文章を丸暗記させる、と言う方法なので、きっとうちの子はすごく苦労すると思う。
にもかかわらず、嬉々として全部で20キロぐらいはありそうな荷物を持って出かけた。
日本の教科書は上下に分かれているし、紙も軽いが、こちらの教科書は大型で一々ツルツル加工してあり、とにかく重い。
ランドセルが重い、どころの騒ぎではない。
想像以上に小学校ですでに難しいことをやらせるこちらのやり方に、親は不安である。
勉強好きな子には良いけれども。
朝、暖かい紅茶を飲ませて、
「トイレは大丈夫?」
と聞くと、
「大丈夫、紙ないけどね」
と答えてまた不安になる。うちの子は小をしてお尻を拭く習慣がない。学校のせいである。
トイレに紙がなかったら、生理になったり下痢をしらどうするんだろうか。
そういえば、下痢をした男の子がおしりをふけず、ヌテッラを服に付けて教室に戻ってきた、と言っていたっけ。
全く一体どこの国に住んでいるんだか。