一年前に・・・ | 私・・主人のいない残りの人生

私・・主人のいない残りの人生

結婚34年目の夏の終わりに主人は逝ってしまいました。一緒に居るのが当たり前すぎて、こんなに愛してるのを忘れていた私。

昨年の6月14日

私はお兄ちゃん(三歳上の叔父)に会いました



母の妹弟達は全員が関西に住んでいて

こちらで暮らしていた母方の祖母の満中陰以来

私がお兄ちゃんに会うのは
おそらく15年ぶりでした



癌の治療5年目を迎えたと言うお兄ちゃんが

何度目かの抗癌剤治療のあとに体力の回復を待ち

少しでも自分の足で立って動けるうちにと

奥さんの運転で
早朝に家をでて

長い時間をかけて
私と母に会いに来てくれました




深刻な話を避けるように

思い付く限り昔話にハナを咲かせました


お兄ちゃんは
前回の治療で髪の毛が抜けてしまった時の写真まで見せてくれて

大変だった治療さえも笑い飛ばし

前向きに頑張るその笑顔の裏に
この先の覚悟を決めた強さを感じた私は

治療を頑張っていた頃の
主人の姿を重ねて

とても胸がつまりました



母の実家の墓に
私の娘や孫も一緒に
皆でお参りにも行きました



ホテルに泊まったお兄ちゃん夫婦と待ち合わせをして

翌朝は
私の母のいるグループホームへ



面会の制限は厳しくて
事務室で30分だけの面会でしたが

辛い体で無理をしてまで叶えたいお兄ちゃんの一番の目的は

私の母に会うことだと
知っていました・・・


きっと

あの日のお兄ちゃんは

これが最後になると
わかっていたんだよね
・・・
(半年後に亡くなりました)



頑張り抜いたお兄ちゃんの笑顔と
優しい声の記憶は
一年経った今も鮮明に私の中にあり

この先もきっと


まるで昨日のことのように
消えることはありません



生きるとか死ぬとかって

こんな仕事をしていても
いまだに不思議です



この世を離れれば

痛みや苦しみのないところで

笑っているんだろうか?


違うよね?


いつも
その人を思えば
傍らに寄り添ってるの?

そう信じたい


喜びだけじゃなく

悲しみや
不安もきっと

この世に遺した家族と共に
感じてるはず・・・


それは

私もそちらに行かなきゃわからんけど
・・・そう信じてる



私のバカさに
呆れて笑っててくれたらいいなぁ



それにしても
一年が早い・・・



こちらでの私が
あとどれくらいかわからんけど

おおいに笑い
足掻きもがいて

頑張るから!