遂に電動ドリルを買いました。
加工するものはアクセサリーのパーツや最近では模型など、小さなものがほとんどだったので、今まではハンディルーターを使って穴あけなどしていました。
本格的なDIYはする気がなかったのと、保管するのに場所を取りそうなので、買わずに済むのならと敬遠してるところもありました。
今回は10mm以上の穴を開ける必要があったので、電動ドリルを買うことにしました。
5mm以上の穴を開けるのはハンディルーターではちょっと厳しいのと、ドリルビットもハンディルーター用は6mmくらいまでが多いんです。
外で作業することがないものは基本的にコード式にして、バッテリー式のものは選ばないようにしています。
コードレスは使い回しがいいのですが、充電がなくなるとすぐには使えないということと、バッテリーは経年で使用時間が短くなってくるというデメリットの方が私には大きいので。
トルクと価格を考えてこれにしました。
何を作りたかったかと言うと、「工具立て」です。
いろんな種類のものが販売されてますし、代用できそうなものは百均にもあります。
でも、どれもが帯に短しタスキに長し。
それでいて、1,500円以上するものが多く、もっと高いものもあります。
妥協するには1.500円は高い気がしてたので、ここ数年ずっと探してました。
希望に近いものがあれば、それを買って少し改造したり。
高さを改造したこれも、穴が小さくて工具が限定されます。
自作するしかないかなぁと思い出してはいたんですが、プラスチックや木製のものは嫌だなと思ってました。
で、5年以上前に自作の真空管アンプを作ろうと思って買ったエンクロージャーがあったのを思い出しました。
サイズが良ければこれを改造した方が早いかなと。
価格も1,800円ほどでしたし。
これのフロントとリアパネルを加工することにしました。
2本のチューブとネジは赤いのを改造した時に買った残りです。
この穴開けに電動ドリルが必要になったというわけです。
大きめの穴を開ける方法として、ドリルの他にホールソーと言う選択肢もあるので両方やってみることにしました。
10mmはドリルで、13mmはホールソーでやってみることにしました。
作業の工程が見えた時点で、私はまずやってみることにしています。
失敗する確率はほぼ100%(笑)
その代わりに失敗した点の対策や何が必要かと言うのが具体的にわかります。
実際にやってみないとわからないことはおおいし、この方法が完成に辿り着くには早道じゃないかなと思っています。
いつものようにIllustratorで設計図を作ります。
ただ2種類の丸が二段に並んでいるだけのものですが、Illustrator上で一番効率のいい並び方と個数などが簡単にシミュレーションできて、そのまま現物にも使えます。
部材にプリントアウトしたものを貼り付けて、オートポンチでマーキングします。
下に百均で買った木材を噛ませてバイスで固定。
あとは電動ドリルで穴を開けるだけなんですが、想定以上の失敗でした(笑)
電動ドリルを使うのが初めてと言うことを差し引いても、これだけズレる?という感じです(笑)
ペンなどではなく、ポンチでマーキングしたので自信満々で作業に取り掛かったのですが、10mmという太いドリルは回転の力に刃先を持っていかれました。
次回の対策として、ポンチだけではなく下穴をきっちり開ける。
穴の開けやすさと開けた後の穴の綺麗さで、10mmもホールソウを使うことにしました。
まずはエンクロージャーのボディのLの部分を万力にセットしてノコギリでカットして、平板を作ります。
このオレンジのアルミニウム製の万力、恐らく中国製だと思いますが、精度もよく頑丈でいい買い物でした。
今回はポンチでマーキングしたところに3mmの下穴ドリルで穴を開けます。
これは下穴専用のドリルビットで、先に行くに従って細くなってます。
そこにホールソウの中心を合わせて穴を開けます。
これでほぼズレなく穴を開けることができました。
恐らくベテランの方はポンチだけで大丈夫なんでしょうが、初心者にはこの方法がおすすめです。
今回は必要ないかなと思ったのですが、面取りカッターで穴の入り口の切削バリ取りと面取りをしました。
二つ目三つ目の角は、これも初出動となるミニ卓上グラインダーで角丸に削りました。
支柱用に4mmの穴を開けて、ネジ用の穴は3.3mmの穴を開けて4mmのネジ切りタップでネジを切ります。
完成写真です。
左から一個目〜三個目です。
五個目くらいにはギリギリ妥協できるものができそうです。