ミリタリーパンツの3本目を作りました。
何でもそうですが、3つくらいは作らないと上達はしません。
3本目ということで一応の完結作。
理想の軍パンを作りました。
何が理想かというと、素材なんです。
安いものでは3,000円代からあるのですが、まず生地が安物過ぎます。
次にシルエットとディティール。
最近は少しミリタリーブームのようで沢山の商品があるのですが、前にも書きましたが細身なんです。
ゆったりしたものが欲しかったんです。
シルエットが気に入っても、素材が気に入らない。
気に入った素材のものを見つけても、色が微妙に気にいらない。
昔からずっと探してるのですが、全部の好みを満たすものにはなかなか出会えません。
作ってしまうのが手っ取り早いのですが、型紙を作ったり縫ったりがやはり面倒なんです。
最近Illustratorでパターンを作れるようになったので、今回作ることにしたんです。
前の2本はある意味試しに作ってみたんです。
今回は気に入った素材を徹底的に探しました。
生地の段階ならある程度は気に入ったものが探せるんです。
選んだのは「アンティークミリタリーナイロンツイル」と名付けられた肉厚のツイル。
ヌメリと少しの光沢があって、いい感じなんです。
MA-1とかに使われているような感じと言えばイメージできるでしょうか。
パンツ1本分で4,000円くらいなので、ナイロン素材にしてはまぁまぁ高い方でしょうか。
気に入った素材と色、形が決まれば、実はあんまりディティールには拘らないんです。
拘るほどミリタリーにも詳しくありませんし。
せっかくなので前の2本とはデザインは変えてみました。
相変わらず足は短いですが、かなりワタリが太いので短く見えるんです!
ヒップに切替えを入れたので、ポケットは貼付けにはせずにファスナー明きにしました。
それに合わせてサイドポケットもファスナー明きです。
13日の金曜日に、ミシンからハサミで糸を切り離す時に生地を切ってしまうという、ジェイソンの悪戯に見舞われながらも完成しました。
※(切った身頃を作り直す分の生地が余ってたので、作り直しました。)
対策をしなかったので、縫い目はかなりビビりましたが、まぁいいか、早く履きたいしということで。
素材によってはかなり縫いにくいものもありますし、部分によっては綺麗に縫うのが難しいものもあります。
テクニックによって回避出来ることもあるのですが、専用の押さえを使うという方法もあります。
私が使ってるミシンは「職業用」という、工業用と家庭用の中間みたいな位置づけのものなんです。
家庭用より馬力があるというのが特徴ですが、もう一つ、工業用ミシンの押えが使えるというのも大きなメリットです。
家庭用ミシンにもファスナー用押さえやテフロン押さえなど、いくつかは販売されていますが、工業用にはもっと沢山の種類のおもしろいものがあります。
新品だと2,500円〜5,000円、それ以上のものもあり値段は高いですが、中古が安く販売されてたりもします。
パイピングテープ、ラッパ用の押え
これはパイピング用押さえ
これはファスナーなどの端縫い用の押さえです。
工具、ツールマニアの私としてはこういうのも楽しみの一つです。