夫婦始まって以来の
大げんかをして
お父さんを家出させてまで
預かった小さな命
一週間 食べないので
死にたいのかなと思って
般若心経をあげて 瞑想したら
棒やホウキや
石を投げられる感じがした
「僕は食べない 人間の餌はもらわない」
怒りと恐怖
淋しさ
お母さん猫 兄弟のぬくもり
それだけが見えた
お父さんが 家に帰ってきて
撫でたら 落ち着いて
おしっこして
触らせてくれるようになって
甘えて鳴くようになった
でも食べない
動物病院にいったら
「もう 死ぬ覚悟をしてますね 意思は固いなぁ」
と先生が言って
それでも点滴と強制餌を食べさせる処置をしてくださった
まるちゃんという名前をつけていたけれど
この魂には軽いな〜〜と
家族で話し合って（珍しい）いたら
【弥勒のロク クロのロク】
と来た
クロは長く生きた犬
弥勒菩薩さまが
あの子のそばにいらっしゃる
生きるにしても
死ぬにしても
最後の最後に
人間の愛を知るために
うちの家に来た
弥勒菩薩さまは
強くて静かで
穏やかで
空である
音もなく ただ静寂である
ロクちゃんは
弥勒菩薩さまの化身であったのです
私に人を信じるようにと
現れ出てくれたのです
弥勒とは宇宙
弥勒とは無条件の愛
ただ
ただ
祈る
小さな命の平穏のために
生きるも至福
死ぬも至福
ただ 愛があるのみ
元々保護してお世話してくださった方に
詳しくきいたら
ロクちゃんのいた公園の隣の人は
園芸を荒らされるのが
イヤで
イタチを毒殺したりする人なんだそうな
ロクちゃんたちは
それを見たんだな
